「株式会社イエイリ・ラボ」のニュース一覧 (191件中41~60件を表示)
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【動画付き】キャタピラーが日米間で遠隔操作に成功! 建機オペは国際テレワークの時代へ
2021年5月12日~14日、千葉・幕張メッセで2年ぶりとなる「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」が徹底したコロナ対策のもとに開催され、大いににぎわっています。 2年ぶりに開催された「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」の会場(以下の写真:家入龍太) 285社、1400小間という大規模な展示会で、イエイリの目を引いたのは、建機オペのテレワークを可能にする遠隔操作技術でした。カナモト、ユナイトのブース(ブース番号:I-11)では、竹中工務店や鹿島建設が採用しているタワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo」や後付けの遠隔操作システム「KanaTouch」のコックピットが展示されていました。 「TawaRemo」(左)や「KanaTouch」(右)のコックピット コベルコ建機のブース(E-11)では、約300km離れた札幌市から帯広市内のバックホーを遠隔操作した時の記録ビデオが展示され、アクティオのブース(E-10)では長距離Wi-Fiや携帯電話回線で重機を遠隔操作するシステムが展示されていました。 コベルコ建機のブース(左)とアクティオのブース(右)での遠隔操作に関する展示物 また、日立建機のブース(I-80)では、加藤組、日立建機日本、西尾レントオールが5G回線を使用して広島市内での実証実験に使用した「遠隔操作用マルチコックピット」と模型のバックホーやダンプトラックを接続したデモを行い、人気を集めていました。 日立建機のブースでは「遠隔操作用マルチコックピット」(左)と模型の建機を接続したデモが人気を集めていた
2021/05/14 12:14 株式会社イエイリ・ラボ
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アクティオが高速事故現場をレンタル! ド迫力の5KVRで安全教育
建設現場の死亡事故原因のうち、自動車事故や建設機械によるはさまれ事故が常に上位に挙がっています。特に高速道路での工事となると、クルマのスピードが非常に速いため、障害物などに衝突したり、高速道路上で工事車両が転倒したりすると、大変危険です。そこで建設機械レンタル会社のアクティオは、高速道路での事故をイメージトレーニングできる「Safety Training System VR of AKTIO 高速道路安全教育VR」を開発し、2021年5月10日にレンタルを開始しました。 「Safety Training System VR of AKTIO 高速道路安全教育VR」の「車線規制編」の映像。走行車両が進入車両停止装置「とまるくん」や防護車に衝突する状況をさまざまな目線で体験できる(以下の資料、写真:アクティオ) 高速道路の現場を、ナ、ナ、ナ、ナント、5Kのスーパーリアル映像のVR(バーチャルリアルティー)で再現し、さまざまな危険を安全かつリアルに体感できるのです。(アクティオのプレスリリースはこちら)このVRシステムには、事故体験シナリオとして「車線規制編」「高所作業車落下編」「ユニック作業編」「重機はさまれ編」「草刈り危険行動編」の5つのVRが含まれています。「車線規制編」では高速道路を走る車両が、進入車両停止装置「とまるくん」や防護車両に衝突する状況を監視者や作業車、交通誘導員のそれぞれの目線で体験できます。「高所作業車落下編」では、トンネル内で作業中の高所作業車からの転落事故を「墜落製紙用器具を装着している場合」とそうでない場合とを比べて体験できます。 「高所作業車落下編」の画面 「ユニック作業編」では、高速道路上でユニックが転倒事故を起こしたシーンを玉掛け者やクレーン操作者、荷受け者の目線から体験できます。 「ユニック作業編」の画面 このほか、法面崩壊の現場でバックホーによるはさまれ事故や、草刈り作業中に刈り刃が大きく跳ね上げられる「キックバック」による加害者・被害者体験、ケーブル切断などを体験できます。 「重機はさまれ編」の画面 「草刈り危険行動編」の画面 通常、VR体験はVRゴーグルを使って行うのが普通ですが、転倒事故などを体験するときは体験中に倒れてしまうおそれもあります。そこで、このシステムでは歩行型VRデバイス「Virtuix Omni」を使ってVR体験中の転倒防止策を講じました。 VR体験中の転倒を防ぐ歩行型VRデバイス「Virtuix Omni」を採用 危険防止のためには、こうした事故が起こったときのことをイメージして、前兆段階で未然に防止したり、被害を最小限に抑えたりする行動力を身につけておくことが必要ですね。めったに遭遇しない事故だからこそ、事前にイメージトレーニングを繰り返しておくためにも、VRは有効な手段と言えそうです。
2021/05/12 15:36 株式会社イエイリ・ラボ
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コベルコ建機が重機作業をテレワーク化! オペのクラウドマッチングに向け現場を可視化
コベルコ建機は2018年から「誰でも働ける現場」をテーマに掲げ、中長期的な研究開発を進めています。重機の遠隔操作システム「K-DIVE」もその中核を担うシステムです。開発のロードマップを3つのステップに分け、これまで「近距離での遠隔操作」(ステップ1)、「遠距離での遠隔操作」(ステップ2)の開発を行ってきました。2020年には、約300km離れた北海道の札幌市と帯広市の間で、光ファイバーケーブルを経由して建機を遠隔操作する実証実験なども成功させています。 2020年に北海道札幌市と帯広市の間で行われた建機の遠隔操作実証実験イメージ(以下の資料、写真:特記以外はコベルコ建機) 札幌市にいるオペレーター(左)が、約300km離れた帯広市のバックホー(右)を遠隔操作することに成功した そして、最終段階のステップ3では、テレワークの重機オペレーターと現場を、ナ、ナ、ナ、ナント、クラウドマッチングで仲介することにより、特定の人・場所・時間などの制約を受けずに、施工できるようにするというのです。(コベルコ建機のプレスリースはこちら) K-DIVEが最終的に目指すイメージ。テレワーカーの重機オペレーターと現場をクラウドでマッチングし、特定の人や場所、時間の制約なしに現場で働けるようにする これが実現すると、例えばある造成現場で稼働するバックホーに、今日は札幌のオペレーター、明日は広島のオペレーターというように、手の空いているオペレーターが日替わりで乗って働くことも可能になるのです。しかし、現場作業をテレワーク化するためには、その現場の状況をよく把握しておく必要があります。例えば、重機周辺の現場状況や埋設物の有無、土の形や体積などです。急斜面や水たまりなどに気を付ける必要があります。そこでコベルコ建機は、ドローンによる3D点群計測などを展開するセンシンロボティクス(本社:東京都渋谷区)と協業し、現場の見える化システムの開発で協業することになりました。
2021/04/28 16:35 株式会社イエイリ・ラボ
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タワークレーン運転士を地上勤務に! 竹中、鹿島が遠隔操作システムで働き方改革
建築現場で活躍するタワークレーンの運転士は、現場に出勤した後も、最大50mの高さになる運転席まではしごを使って上り下りしなければなりません。想像しただけでも、大変そうですね。ところがこのほど、東京都内で施工中のある建築工事では、タワークレーンの運転士がナ、ナ、ナ、ナント、“地上勤務”を命じられたのです。(竹中工務店、鹿島建設のプレスリリースはこちら) 地上勤務を命じられたタワークレーン運転士(以下の写真、資料:竹中工務店、鹿島建設) 運転士の新しい職場となったプレハブ建物 建物の内部に設けられた簡易コックピット 運転士の新しい職場は、地上に設置されたプレハブ建物です。その中には、「簡易コックピット」があり、クレーンを操作するためのレバーやフットスイッチが設けられています。運転士はクレーンの運転席から送られてくる複数台のカメラ映像や、荷重などの動作信号、異常信号を表示する各種モニターを見ながら、現場クレーンをここから遠隔操作するわけです。 都内のある建築現場で稼働するタワークレーン(左)。運転席にはだれも乗っていない この遠隔操作システムは「TawaRemo」というもので、竹中工務店と鹿島建設、アクティオ、カナモトが共同開発しました。4社は2019年9月から実機での検証を開始し、2020年1月には通常の積み込み、積み下ろし作業を遠隔操作で問題なく行えるようになりました。そして、2020年6月には、大阪に設置した専用コックピットから、名古屋の現場にある大型タワークレーンの遠隔操作に成功したことも発表したのです。(詳しくは、2020年6月17日付けのイエイリラボブログ記事を参照) 大阪から名古屋のタワークレーンを遠隔操作するのに使われた専用コックピット つまり今回、運転士が地上勤務になったということは、テレワークへの第一歩として、現場での上下移動がなくなる働き方改革が実現したわけですね。このシステムは2021年8月には大阪市内で施工中の建築現場にも導入し、効果を検証します。さらに、清水建設も加えた3社体制で実工事への普及・展開を加速していきます。そして、いろいろな現場で稼働するタワークレーン遠隔操作を集約して行う拠点を構築するため、官庁などとの協議も進めていくとのことです。きっと、そのうち、クレーン運転士は住んでいる場所に関係なく、全国各地のいろいろな現場で働けるようになるに違いありませんね。
2021/04/14 16:35 株式会社イエイリ・ラボ
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オラクルが建設DXに乗り出した! シカゴに建機、ドローンが動く研究施設も建設
「buildingSMART」が2021年3月15日から26日まで開催中の「バーチャルサミット春2021」(Virtual Summit Spring 2021)の講演者の顔ぶれを見ていると、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)へと進化しつつある状況が感じられます。例えば、データベースや基幹システム大手のオラクル(ORACLE)の副社長、バーシン・カプラノグル(Burcin Kaplanoglu)氏は、ナ、ナ、ナ、ナント、オラクルが建設DXを実現するため、米国・シカゴに建設やエンジニアリングの研究拠点「ORACLE Industries Innovation Lab.」を建設し、多数のパートナーとともに実践的な開発を行っていることを明らかにしたのです。 バーシン・カプラノグル氏のオンライン講演(以下の資料:ORACLE) ORACLE Industries Innovation Lab.の完成予想図 建機や鉄骨などが並ぶ施設構内 約4400平米の敷地は、工事現場を模しており、重機やドローン、自律走行車などが動かせるようになっています。ここに同社のパートナー企業やユーザーが集まり、建設DXを実現するためのシステムの開発や実証実験が行えるようになっているのです。 遠隔操作が行える重機 現場計測用のドローン 自律走行車
2021/03/23 12:18 株式会社イエイリ・ラボ
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準天頂衛星「みちびき」が建機と連携! 土砂の掘削、積み込み自動化に成功
東京大学発のスタートアップ、ARAV(本社:東京都文京区)は、テレワークを想定した建設機械の遠隔操作や、自律運転の技術を開発しています。同社はこのほど、ビスペル(本社:静岡県富士市)と共同で、油圧ショベルによる掘削から、ダンプトラックへの積み込みまでを自律的に行う実証実験に成功し、事業化に向けての取り組みを開始しました。 自律的に土砂をすくい、ダンプトラックに積み込む油圧ショベル。運転席には誰も乗っていない(以下の写真、資料:特記以外はARAV) こうした自動制御を行うためには、油圧ショベルやダンプトラックの位置を高精度に把握する必要がありますが、ここで使ったのはナ、ナ、ナ、ナント、準天頂衛星みちびきだったのです。(ARAVのプレスリリースはこちら) 準天頂衛星「みちびき」(資料:内閣府宇宙開発戦略推進事務局) 「みちびき」に搭載されている「センチメータ級測位補強システム(CLAS)」の概念図(資料:内閣府宇宙開発戦略推進事務局) みちびきは通常のGNSS(全地球測位システム)の衛星としての機能だけでなく、「センチメータ級測位補強システム(CLAS)」という機能も搭載しています。これは、地上の電子基準点約300カ所で受信した電波をもとに作成した「補正情報」を、宇宙から地上に向かって送信する機能です。通常、補正情報はインターネットや携帯の電波で受信しますが、みちびきのおかげで人工衛星からの電波だけで、10cm(サブメーター)程度の精度で位置を計測できるのです。建設業では携帯のサービスエリア外で作業することも多いので、みちびきからの補正情報が使えると、とても便利ですね。精度については精密なICT土工にも使われる「RTK-GNSS」ほどではありませんが、土砂の積み込みや移動などには十分でしょう。
2021/03/09 11:10 株式会社イエイリ・ラボ
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鉄輪で3D点群計測?! ライカと竹中土木がユニークなローラー転圧システムを開発
ライカジオシステムズと竹中土木は、盛り土工事の品質管理を高精度化しようと、画期的な転圧管理システム「Dual Mast Roller」を開発しました。振動ローラーの鉄輪の両側に2本のGNSSアンテナを立て、ライカのGNSS受信機「Leica iCON gps 80」によって鉄輪の位置と方位角を直接、測定するとともに、鉄輪の傾きまでも傾斜計で測定できるようにしたものです。 それだけではありません。地表面を踏んだ鉄輪の幅や位置、方向角、傾斜角の情報を使って、ナ、ナ、ナ、ナント、地表面を点群計測できるようにしたのです。(ライカジオシステムズのプレスリリースはこちら) 鉄輪が踏んだ地表面の部分に点群データができていくイメージ。点群の密度は任意で設定できる オペレーターは運転席のパソコンで点群データを見ながら、点群データに凸凹ができている部分をその場で踏み直すことができます。このシステムが開発されたのは、従来のGNSS(全地球測位システム)を使った締め固め管理で「転圧もれ」という問題があったからです。これまでは土を締め固める振動ローラーの位置をGNSS(全地球測位システム)でリアルタイムに追跡し、盛り土上面の通過回数をカウントする方法がよく使われてきました。しかし、この方法をもう少し精密に見ていくと、問題も出てきます。それは振動ローラーの鉄輪が締め固めを行う位置と、GNSSアンテナの位置がずれていることです。もちろん、前後、左右、上下の「オフセット量」は考慮していますが、オペレーターがハンドルを切ったとき、鉄輪が左右に振れるのでGNSSの位置計測と誤差が生じ、「踏み残し」が起こってしまうのです。 鉄輪の位置とGNSSアンテナの位置の違いは、オフセット量で管理されている オペレーターがハンドルを切ると、鉄輪の位置とGNSSによる計測位置に誤差が生じ、「転圧もれ」につながる
2021/03/04 17:44 株式会社イエイリ・ラボ
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大成建設が自動建機の連携プレー! 有人建機にもシステムが指示
大成建設が施工する東京都稲城市の造成現場に、バックホー、クローラーダンプ、ブルドーザー、振動ローラーが勢ぞろいしました。 造成現場に勢ぞろいした建機群(以下の写真、資料:大成建設) これらの建機は、それぞれ、「掘削・積み込み」「運搬」「敷き均し」「転圧」の工程を同時並行で行いますが、ナ、ナ、ナ、ナント、 すべて自動運転 で動くのです。(大成建設のプレスリリースはこちら)これだけ異なる種類の建機が“密”に並んでいると、お互いに衝突したり、作業を邪魔したりしないか心配になりますが、その心配はいりません。というのも、これらの建機は大成建設が開発した自動運転建機の協調運転を制御する「T-iCraft」というシステムで協調運転を行っているからです。その一連の動作を、下記のパラパラ写真でご覧ください。 バックホーで土砂をクローラーダンプに積み込む ブルドーザーのもとに土砂を運ぶクローラーダンプ。その間、振動ローラーは締め固めを続けている ブルドーザーの手前で止まるクローラーダンプ くるりと荷台を180度回転させる そして土砂をダンプ 再びバックホーのもとに戻るクローラーダンプ
2021/02/12 16:43 株式会社イエイリ・ラボ
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大林組が24t積みダンプ自動運転に挑戦! 米国・SafeAI社と連携
日本キャタピラーの725型ダンプトラックは、24トンもの積載能力を持ち、荒れ地やちょっとした水たまり、急勾配も難なく走破する「オフロード走行性」も優れています。しかも、運転席と荷台の間が折れ曲がる「アーティキュレート機構」が付いているので、旋回半径が小さく、トンネル工事で坑内でのズリ搬出などに向いています。 Cat 725型アーティキュレート型ダンプトラックのプロモーションビデオ(動画:日本キャタピラー)そこで驚くべき情報が入ってきました。大林組はこの大迫力のダンプのナ、ナ、ナ、ナント、自動運転に挑戦しているのです。(SafeAIの英文プレスリリースはこちら) 大林組が自動運転に挑戦しているCAT725型ダンプトラック(左側)(以下の資料:SafeAI) 大林組は2019年11月、米国・カリフォルニア州サンノゼ北部にある、建機の自動運転ソリューションを展開するスタートアップ企業、SafeAIに投資し、以来、協力関係を深めています。そして2020年11月には、SafeAIと共同でCat725型ダンプトラックへの積み込みから運搬、そして荷下ろしまでのサイクルを「自律的」に行えるようにする試験的な開発を行うプロジェクトを開始したのです。人手不足などの影響で、路上を走るクルマの自動運転と同様に、工事現場用の車両でも自動運転のニーズが非常に高まっています。このプロジェクトが成功すれば、実用化への大きな一歩となりそうです。 実験用と思われるダンプには、大林組のロゴも見える SafeAIは、建設業や鉱業で使われる重機や車両を、自動運転できるように改造する事業を展開しており、その対象は普通のクルマからスキッドステアローダーという小型の重機、さらには220トントラックまで幅広くカバーしています。 SafeAIが自動運転用の改造対象としている重機の例 大林組は最近、土砂の山をすくってダンプに載せるバックホーの自動運転( 建設ITブログ内 )この自動運転技術( 建設ITブログ2019年7月22日付けの記事参照)や、ダム現場で20トンダンプトラックを使った自動運転( 建設ITブログ2020年10月29日付けの記事参照)などの取り組みを行っています。今回のアーティキュレート型ダンプの自動運転が実現できると、トンネル工事現場などを手伝ってくれる巨大な「ロボット」が登場することになります。現場のイメージも大きく変わりそうですね。
2021/01/25 18:26 株式会社イエイリ・ラボ
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無資格でクレーンを思い切り練習! 日本初のVR訓練システムをシンフォニアが発売
工事現場には欠かせない小型移動式クレーンですが、操作には技能講習などを受講し、実技試験にパスする必要があります。ワイヤーに吊り下げられて振り子のように揺れる吊り荷を静止させたり、運転席から吊り荷の位置や高さを正確に判断したりする操作感覚をマスターするために重要なのが、クレーンを実際に操作して“場数”を踏むことですね。しかし、資格を取るのに必要な技能講習では、実際にクレーンを操縦できるのは1日足らずです。また、無資格の人が実物のクレーンを使って練習するとなると、高価なレンタル料や教官の手配などの課題がありました。そこで、シンフォニア(本社:東京都調布市)は、無資格の人が思う存分、練習できるようにしました。小型移動式クレーンを対象に、ナ、ナ、ナ、ナント、VR訓練システム開発し、2020年12月24日に発売したのです。(シンフォニアのプレスリリースはこちら) VR訓練システムのセッティング例(以下の資料、写真:特記以外はシンフォニア) VR訓練のイメージ VRで忠実に再現された小型移動式クレーン 運転席から見た吊り荷。影や色つやなどリアルな出来栄えだ これは「小型移動式クレーンVR訓練システム」というものです。練習生は、VRゴーグル「Oculus Rift S」を装着し、吊り荷やブームの動き、周囲の風景などのVR(仮想現実)モデルを実物大で立体視しながらクレーンをバーチャルに操縦します。VRのコントローラーは、楽器の「マラカス」のようなものが多いですが、このシステムでは実際のクレーンを模して4本のレバーが付いた特製のコントローラーが用意されています。また、吊り荷は実際の物理法則に従って揺れや重量感、衝突、落下などを再現するようになっており、ブームを急停止させると大きく揺れます。これを微妙なレバー操作によって静止させるといった練習も、思う存分できるのです。 大きく揺れた吊り荷を静止させる訓練。実物のクレーンだと危険すぎるが、VRならゲーム感覚で実技を磨ける VR訓練のコースは、基本的なレバー操作と動作確認から始まり、実技試験の体験や荷振れ制御訓練などが既に開発されています。また、開発中の訓練には、ブームの展開や格納、リモコンでのクレーン操作、現場用訓練などがあります。クレーンの実技訓練は、吊り荷を所定のコース通りに空中移動させるというものがあります。このとき、コース脇のポールに吊り荷が当たらないようにブームやフックの高さを操作するのが難しいところです。
2021/01/07 13:10 株式会社イエイリ・ラボ
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ICT建機で河原を“彫刻”! 山梨の建設会社が巨大な新年メッセージ
2020年の暮れ、山梨県南アルプス市を流れる釜無川の河原に、突如、巨大な文字が出現しました。 釜無川の河原に現れた「2021 SMILE」の文字(以下の写真、資料:湯澤工業) 文字を読んでみると「2021 SMILE」とあり、メッセージ全体のサイズは横35.5m×縦31.9mと、相当な大きさです。いったい、誰が、どのような目的でこれを描いたのかを調べてみると、山梨県南アルプス市にある建設会社、湯澤工業の本社に、ナ、ナ、ナ、ナント、メッセージの3Dモデルがあったのです。 湯澤工業の本社にあったメッセージの3Dモデル 実は、このメッセージは同社の社員が「2020年はコロナ禍で戸惑った1年間だったけど、来年は心を切り替えて笑顔あふれる1年にしましょう」という気持ちを込めて、“造成”したものだったのです。とはいえ、凹凸のある河原を平らにならしたうえ、キレイな文字を彫刻するのは大変な作業です。そこで導入されたのが3台のICT建機でした。3Dモデル通りにバケットや排土板を動かせる「3Dマシンコントロールシステム」を搭載したコマツのバックホー「PC200i」2台と、トプコンの後付けシステムを搭載したブルドーザー「D61PX」1台です。 3Dモデルデータ通りにメッセージを彫るICT建機 運転席のモニターには、3Dモデルデータと建機の施工位置が常時、表示されている 2台のバックホーで彫り初めたころ ブルドーザーで掘削した土砂を移動している様子
2021/01/05 18:20 株式会社イエイリ・ラボ
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ドローンで建設資材を運ぶ時代に! クリーク・アンド・リバー社らが実験重ねる
山間部で行われる建設工事や林業、山小屋の経営などでは、30kgもの資材を背負って徒歩で現場に運ぶ「歩荷(ぼっか)」と呼ばれる荷揚げ作業が欠かせません。山の急斜面での運搬作業は人への負担やリスクも大きいうえ、効率やコストの点でも課題がありました。 歩荷による荷揚げ風景(以下の写真:クリーク・アンド・リバー社) そこで、クリーク・アンド・リバー社(本社:東京都港区)とサイトテック(本社:山梨県身延町)は、ここ半年ほどある実証実験を繰り返してきました。その内容は、建設資材やワイヤーなどの林業資材、食料などをナ、ナ、ナ、ナント、大型ドローンで運搬する実験だったのです。(クリーク・アンド・リバー社のプレスリリースはこちら) 足場材を吊り上げて離陸する大型ドローン 実験に使用したドローンは、サイトテックが独自に開発、販売している大型の機種です。一つは6枚のプロペラを備え最大積載重量が30kgの「YOROI6S1750F」、もう一つは上下に12枚のプロペラを備え最大積載重量が140kgもある「KATANA12D1750F」です。山梨県の企業らしく、武田信玄をほうふつとさせる「鎧(よろい)」と「刀(かたな)」というネーミングも、力強くていいですね。 最大積載重量が30kgの「YOROI6S1750F」 最大積載重量が140kgもある「KATANA12D1750F」 人間と比べると、ドローンの巨大さがわかります
2020/12/24 12:38 株式会社イエイリ・ラボ
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“i-Con名人”が29人も! 関東地整が「ICTアドバイザー」名簿を公開
国土交通省が推進する「i-Construction」施策によって、建設コンサルタントや建設会社の中には、設計や施工の生産性が上がってきた会社も出てきました。自分の会社でもi-Conに本格的に取り組みたいと思っても、これまでは誰に教えてもらったらいいのかが、なかなかわかりませんでした。そんな企業に朗報です。国土交通省関東地方整備局は、2020年12月15日、ナ、ナ、ナ、ナント、ICTアドバイザーの名簿を、ウェブサイトに一挙公開したのです。(関東地方整備局ICTアドバイザー制度のウェブサイトはこちら) 関東地方整備局ICTアドバイザー制度のウェブサイト(左)とICTアドバイザーの認定書(以下の資料:特記以外は国土交通省関東地方整備局) ICTアドバイザーの名簿。会社名や具体的な支援内容のほか、担当者名や連絡先まで掲載されている ●ICTアドバイザーの所属会社名と所在地 (名簿掲載順)国土開発工業株式会社(神奈川県厚木市)/潮田建設株式会社(栃木県下都賀郡壬生町)/株式会社新星コンサルタント(茨城県常総市、埼玉県桶川市)/大成ロテック株式会社(東京都新宿区)/株式会社埼玉測機社(埼玉県さいたま市桜区)/株式会社きんそく(京都府京都市)/株式会社CSS技術開発(東京都多摩市)/株式会社細村建設(埼玉県東松山市)/株式会社東リース(埼玉県入間市)/株式会社イマギイレ(埼玉県さいたま市)/日本道路株式会社東京支店関東技術センター(東京都文京区)/金杉建設株式会社(埼玉県春日部市)/中原建設株式会社(埼玉県川口市)/平賀建設有限会社(山梨県韮崎市)/株式会社プライムプラン(群馬県前橋市)/空間情報サービス株式会社(千葉県千葉市)/株式会社アクティオ(東京都江東区)/コマツカスタマーサポート株式会社東京関越カンパニー(東京都港区)/ストラテジクスマネジメント株式会社(東京都渋谷区)/サン・ジオテック株式会社(千葉県千葉市)/フタバコンサルタント株式会社関東支店(茨城県つくば市)/株式会社建設システム(東京都千代田区)/福井コンピュータ株式会社(埼玉県さいたま市)/西尾レントオール株式会社(東京都千代田区)/株式会社小林コンサルタント(東京都北区)/湯澤工業株式会社(山梨県南アルプス市)ICTアドバイザーとは、ICT施工の普及促進のため、施工者や発注者が持つ疑問点や課題などについて、経験者が「ICTアドバイザー」としてアドバイスなどの支援を行う制度です。今回、公開された名簿には、関東地整管内の1都8県で支援が可能な26社のICTアドバイザー29人が掲載されています。支援可能な地域や分野、企業区分のほか担当者のメールアドレスや電話番号、そして具体的な支援内容のPRまで書かれているため、自社の「お困りごと」を誰に相談したら良いのかがわかるようになっています。 支援可能な地域や企業区分、分野はバランスがよくとれている
2020/12/17 11:59 株式会社イエイリ・ラボ
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重機オペレーターもテレワーク時代に! 東大発スタートアップが遠隔操作システム
コロナ禍対策として、建設業でもオンライン会議やテレワークが普及しつつあります。下の写真は多くのモニターに工事現場の風景が映っているので、安全管理を監視カメラなどで行っているところかなと思いますね。 多くのモニターに映った工事現場の風景(以下の写真、資料:ARAV) しかし、よく見ると、手元にはなんやらコントローラーのようなものがあり、しきりに指を動かしているではありませんか。ナ、ナ、ナ、ナント、 バックホーの運転 をテレワークで行っているところなのです。 ダンプに土砂を積み込むバックホー。よく見ると運転席にはだれも乗っていない このシステムは、東京大学構内に本拠を置く東大発のスタートアップ企業、ARAV(本社:東京都文京区)が開発した「建機Webコントローラー」なのです。富士建(本社:佐賀県佐賀市)、ピスペル(本社:静岡県富士市)と共同で油圧ショベルをインターネット経由でリアルタイムに遠隔操作する実証実験に成功したことから、このシステムの事業化を開始しました。この遠隔操作装置は、建機のメーカーや機種を問わず、既存の建機に後付けできます。また、コントローラーには、スマートフォンやパソコン、そして多くのモニターを備えて前述の専用施設を使用できます。 選べるコントローラー スマホで操作した時の画面 ノートパソコンを使うと複数の画面を見ながら操縦できる 本体に通信用のSIMを内蔵しているので、携帯電話が通じるエリアであれば、1000km以上離れた場所からも遠隔操作が可能です。
2020/12/15 17:37 株式会社イエイリ・ラボ
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鴻池組が建築に“ICT土工”を導入! GLOOBEデータを基礎掘削に活用
鴻池組は2021年11月のオープンを目指し、大阪市住之江区に自社の新研究施設「KONOIKEテクノセンター(仮称)」を施工中です。設計にはもちろん、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用しています。 「KONOIKEテクノセンター(仮称)」の完成予想図(資料:鴻池組) 現場で行われた基礎の掘削工事(以下の資料:福井コンピュータアーキテクト) 現場ではこのほど、基礎の掘削工事が行われました。一見、何気なくバックホーが掘っているようですが、ナ、ナ、ナ、ナント、3Dマシンコントロールによって施工されたのです。(福井コンピュータアーキテクトのプレスリリースはこちら) バックホーの運転席に備え付けられたモニター画面。掘削仕上げ面とバックホーのバケット位置などが表示されている 掘削用のデータ作成に使われたのは、福井コンピュータアーキテクトが2020年11月18日に発売した施工BIM用のソフト「GLOOBE Construction」です。鴻池組が作成したBIMモデルをもとに、「GLOOBE Construction」で掘削データを作成し、地形情報用のデータ交換フォーマット「LandXML」データに書き出しました。そのデータを、日立建機の3Dマシンコントロール付きのICTバックホー「ZAXIS135USX-6」にインプットして掘削を行ったのです。
2020/12/11 16:05 株式会社イエイリ・ラボ
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真夏の除雪訓練も可能に! NEXCO中日本らが除雪車シミュレーターを開発
フォーラムエイト(本社:東京都港区)は、道路などの設計を行うリアルタイム・バーチャルリアリティーシステム「UC-win/Road」を2000年にリリースし、20年間にわたり機能を拡張してきました。道路を造る側の機能だけでなく、道路を走る側の機能としてVRと連動した「ドライビング・シミュレーター」の開発にも力を入れており、国内外の自動車メーカーや研究機関などで使われています。同社はこのほど、NEXCO中日本や中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋(本社:名古屋市中区)と、新型のドライビング・シミュレーターを共同開発しました。 フォーラムエイト、NEXCO中日本、中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋が共同開発したドライビング・シミュレーター(特記以外の資料:フォーラムエイト) ドライビングシミュレーターで再現された名神高速道路を運転席から見た風景 このシミュレーターは何のために開発されたのかというと、ナ、ナ、ナ、ナント、高速道路の除雪訓練のためだったのです。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら、NEXCO中日本のプレスリリースはこちら) NEXCO中日本で活躍する除雪車両。雪かき用の巨大なスノープラウが特徴的だ(写真:NEXCO中日本)
2020/12/10 12:21 株式会社イエイリ・ラボ
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屋内の床工事に3Dマシンコントロール! 大和ハウスとトプコンがBIMとICT施工を融合
2020年10月、福島県田村市にトプコンオプトネクサスの新工場が完成しました。 設計・施工を担当した大和ハウス工業はもちろん、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使って設計したほか、発注者のトプコンとともに施工段階でも両社の先進技術を導入しました。 例えば、墨出し用の3D測量機器「杭ナビ」を使って効率的に杭の心出し作業を行ったり、3Dレーザースキャナーで計測した点群データをBIMモデルと比較して、出来形管理を行ったりという取り組みです。 福島県田村市に建設されたトプコンオプトネクサスの新工場のBIMモデル(以下の資料、写真:大和ハウス工業、トプコン) 墨出し用測量機「杭ナビ」を使っての効率的な杭の心出し作業 3Dスキャナーによって計測した点群データ(上)をBIMモデルと比較して出来形管理(下)を行った そして驚くべきことに、屋内の床工事ではナ、ナ、ナ、ナント、3Dマシンコントロール付きの建機で、“ICT土工”を行ったのです。 屋内の床工事に導入された3Dマシンコントロール付きの重機
2020/11/26 16:08 株式会社イエイリ・ラボ
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アクティオがスマホ指示のボード切断機を開発! 現場合わせにイノベーション
建築の内装工事で行われるボード張り作業はこれまで、熟練の作業員が取り付け部の寸法を測る→内装仕上げ材(ボード材)に線を引く→手作業で切断する→二人一組で張り付ける、という方法で行われてきました。 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の施工段階での活用が増えたと言っても、ボード張りのような作業はまだまだこのように現場合わせの方がスムーズに進む場合も多いでしょう。この現場合わせによるボード張り作業の生産性向上と品質向上を実現するため、建機レンタル会社のアクティオは、竹中工務店、爽美、カナモト、朝日機材、AvalonTechと共同で、ボード材の加工アシスト機「iBow(アイボー)」を開発しました。スマートフォンに次に張るボードの寸法を入力し、送信すると、積んであるボード材をナ、ナ、ナ、ナント、墨付けなしで自動切断してくれるのです。(アクティオのプレスリリースはこちら) ボード材の加工アシスト機「iBow」(以下の写真、資料:アクティオ) 重量は約80kgと軽く、サイズは幅1900mm×奥行き1100mm×高さ1200mm iBowは縦横方向に動く切削機「ルーター」を備えた卓球台のような形をしており、テーブル上に積み重ねたボード材を、上から1枚ずつ、スマホから指示された形や寸法に自動切断するものです。大きさは、幅1900mm×奥行き1100mm×高さ1200mmで、重量は約80kgと、商用バンに載せて運べるように設計されています。加工用の寸法や形は、Android6のスマホから専用アプリを通じて入力します。(iOSには2021年6月以降、対応予定)作業者目線での操作性を重視したインターフェースになっており、縦横の切断だけでなく様々な形のボードを切り出すことができます。 作業者の操作性を重視したアプリの操作画面 山積みしたボードを上から加工していくと、本体のアルミフレームのたわみやボード自体のたわみによって下にある新品のボードに傷が付いてしまいます。そこで「iBow」では基準点やその他の測定点20カ所を事前にダイヤルページで計測することで、ボード材のたわみを補正し、連続加工を可能にしました。これだけで、相当、生産性が上がりそうですね。 下のボードを傷つけないようにするため、ダイヤルゲージ計測によるボード材のたわみ補正機能も備えている さらに効率を高めるため、切断面の面取り加工を切断と同時に行うルーター用の切削刃も開発し、従来必要だったヤスリがけ作業も不要にしました。 切断と同時に面取り加工されたボードの切断面 この「iBow」が現場にあれば、ボードを取り付けている間に次のボードができあがっていますので、職人さんは次々とボードを張り付けていくことができるのです。アクティオは以前から、単に機械を貸し出すだけでなく、専門的なノウハウや知恵も貸し出す「レンサルティング」というコンセプトで建機レンタル事業を運営しています。 機械だけでなくノウハウも貸し出す「レンサルティング」のイメージ図 「iBow」によるボードの切り出し作業と、張り付け作業を並行化することで、生産性を向上させるというアクティオからの提案は、現場合わせ作業にイノベーションをもたらしそうですね。
2020/11/10 15:24 株式会社イエイリ・ラボ
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施工BIM対応の「GLOOBE Construction」登場!点群から土量、ICT施工まで
国産BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトの雄である、福井コンピュータアーキテクトの「GLOOBE」の最新版「GLOOBE 2021」が、2020年11月18日に発売されることになりました。 最新版「GLOOBE 2021」のイメージ(以下の資料:福井コンピュータアーキテクト) 今回のバージョンアップで最大のトピックスは、ナ、ナ、ナ、ナント、GLOOBE Constructionという新ラインアップができたことなのです。GLOOBE Constructionは、仮設計画や土工計画など施工BIMに対応しています。仮設計画の機能としては、くさび緊結式足場の配置計画が行えるほか、梁枠や腕木、足場の布材、先行手すり、アサガオなどの各種部材入力や、張り出し足場などを3Dでシミュレーションできます。そして第88条申請用の仮設計画図や部材数量集計も行えます。 足場を3Dモデル(左)でシミュレーションできるほか、仮設計画図(右)も作れる 重機関係の機能としては、タワークレーンや移動式クレーン、油圧ショベル、トラックなどの重機モデルが用意されており、吊り重量や車両の軌跡を確認しながら作業計画が行えます。 移動式クレーンの旋回範囲のシミュレーション また、土工関係の機能も充実しており、土木分野で広く使われている福井コンピュータの3D点群処理システム「TREND-POINT」から現況地形を読み込み、整地・掘削の土工計画が行えます。その際、各工程の土量をリアルタイムで確認できるので、土量をにらみながら計画を作成することができます。
2020/11/09 16:57 株式会社イエイリ・ラボ
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清水建設の新東名現場を直撃! そこは“i-Constructionの総合商社”だった
ひと昔前まで、伝統的な経験・勘・度胸による“KKD”が幅を利かしていた土木工事の現場は今、大きく変わってきました。スーパーゼネコンの一角を占める清水建設が本気出すと、土木工事はこう変わるというのを実証しているのが、同社が神奈川県山北町から秦野市にまたがる区間で施工中の新東名高速道路の現場です。 神奈川県内で清水建設が施工中の新東名高速道路の現場。西から川西工事、高松トンネル工事、萱沼トンネル工事、高取山トンネル西工事の施工を担当している(以下の資料・写真:特記以外は清水建設) 特にこの区間の最西端にある川西工事は、ナ、ナ、ナ、ナント、ICT-Full活用工事と銘打っているほど、最先端のICT(情報通信技術)がフルに導入されているのです。この工区の西端にある塩沢地区では、スマートインターチェンジを施工しています。他社が施工する近隣現場からの残土処理を行うため、約300万m3という壮大な盛り土工事を行っています。 川西工事の塩沢地区で施工中のスマートインター。北側の川を付け替え、約300万m3の巨大盛り土を構築する 施工中の盛り土現場。完成すれば対岸の山まで盛り土上を高速道路が通ることになる ARによって見た完成予想図(2点の写真:家入龍太) 現場は谷なので、本来は橋を架けて通すところですが、他工区からの残土を受け入れる使命を持ったこの現場では、あえて盛り土を構築して道路を通します。ドローンによる測量や点群データ、3DのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)による施工計画、ICT建機による施工はもはや当たり前です。盛り土の施工管理も、50cm立方の「ボクセル」という単位ごとに、転圧回数や含水比、施工時の天候、残土の発生現場などを記録しており、その精密さにも驚かされます。 点群データやCIMによる施工計画
2020/11/04 17:50 株式会社イエイリ・ラボ
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2021/07/2618:12 三菱ふそうトラック・バス株式会社