「日本機械輸出組合」のタグ一覧 (31件中1~20件を表示)
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「最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額 5 ヶ月連続で前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2021.9.15 ・2021 年 7 月の機械輸出額は 4 兆 5,857 億円、対前年同月比 36.6%増と、5 ヶ月連続で対前年同月比増となった。為替・営業日要因が2.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は40.7%増となった。9 月 7 日発表の貿易統計速報によれば、2021 年 8 月上中旬の全商品輸出は 37.0%増であった。・7 月の機械輸出は、4 月以来、昨年同月の輸出が一昨年同月比で大きく減少した反動もあり、6 地域向けすべてで対前年同月比伸び率がニ桁となって機械輸出額全体が大きく伸びている。Ⅰ 要約1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:7 兆 3,560 億円(対前年同月比 [以下同じ] 37.0%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加)② 全商品輸入額:6 兆 9,166 億円(28.5%増、6 ヶ月連続で対前年同月比増加) ③ 貿易収支:4,394 億円の黒字2. 機械貿易動向(1) 機械輸出入動向(図表2)① 機械輸出額:4 兆 5,857 億円(36.6%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:40.7%増② 機械輸入額:2 兆 1,252 億円(16.4%増、7 ヶ月連続で対前年同月比増加)(2) 為替・営業日動向2021 年 7 月に 2.9%の減少要因、8 月に 7.0%の増加要因 (3) 地域別動向① 6 地域向け全てで 4 ヶ月連続前年同月比二桁増加(図表4、5) ② 北米向け:27.4%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)③ EU27 向け:45.3%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)④ 中国向け:16.1%増、8 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)⑤ 韓国・台湾向け:27.9%増、8 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、7)⑥ ASEAN・南アジア向け:51.8%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、8、9)⑦ その他地域向:92.7%増、5 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11)上位 21 業種中自動車等 19 業種が対前年同月比二桁増加。(5) 機種別動向(図表12、13)① 貨物自動車(その他地域向け中心、6 ヶ月連続上位)、写真機の部分品・附属品(北米、EU、中国向け中心、5 ヶ月連続上位)、船舶(その他地域向け中心)、産業車両(その他地域、ASEAN・南アジア向け中心)、建設機械(北米、その他地域向け中心、3 ヶ月連続上位)等が対前年同月比で大きく増加② 自動車部品(北米、ASEAN・南アジア、中国向け中心、4 ヶ月連続上位)等も好調に輸出が継続③ 鉄道車両、発電機等が対前年同月比で大きく減少(6)機械輸入動向(図表14)機械輸入額上位 12 機種のうち、電子ディバイス、携帯電話、白物家電、自動車部品等10機種が対前年同月比で増加 Ⅱ 個別動向1.全商品貿易動向~輸出は 5 ヶ月連続、輸入は 6 ヶ月連続で増加~1) 2021 年 7 月の全商品輸出額は 7 兆 3,560 億円、前年同月比(以下同じ)37.0%増と 5 ヶ月連続で対前年同月比増加した(2021 年 6 月 48.6%増)。これは、約21%を占める輸送用機器(44.8%増)をはじめ、約19%の一般機械(35.8%増)、電気機器(30.9%増)、約12%の鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(55.1%増)、プラスチック等化学製品(33.1%増)等が増加したためである。2) 輸入額は 6 兆 9,166 億円、28.5%増と 6 ヶ月連続で対前年同月比増加した(2021 年 6 月 32.7%増)。これは、全輸入額の約19%を占める原粗油等鉱物性燃料(79.6%増)をはじめ、約16%の電気機器 (21.6%増)、約12%の医薬品等化学製品(21.9%増)、約10%の原料別製品(31.8%増)、約9%の一般機 械(6.5%増)等が増加したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2 ヶ月連続で黒字(4,394 億円、2021 年 6 月 は 3,840 億円の黒字)となった。
2021/10/01 10:25 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額 3 ヶ月連続で前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2021.7.28・2021 年 5 月の機械輸出額は 3 兆 7,695 億円、対前年同月比 55.4%増と、3ヶ月連続で対前年同月比増となった。為替・営業日要因が1.6%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は52.9%増となった。7 月 21 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2021 年 6 月の機械輸出は 48.4%増であった。・5 月の機械輸出は、2020 年 5 月の輸出が前年同月比で大きく減少した反動もあり、6 地域向けすべてで対前年同月比伸び率がニ桁となって機械輸出額全体が大きく伸びた。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 2,599 億円(対前年同月比 [以下同じ] 49.6%増、3 ヶ月連続対前年同月比増加) ② 全商品輸入額:6 兆 4,492 億円(27.9%増、4 ヶ月連続で対前年同月比増加) ③ 貿易収支:1,894 億円の赤字 2.機械貿易動向(1)機械輸出入動向(図表2)① 機械輸出額:3 兆 7,695 億円(55.4%増、3 ヶ月連続対前年同月比増加)為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:52.9%増② 機械輸入額:2 兆 834 億円(21.3%増、5 ヶ月連続で対前年同月比増加)(2)為替・営業日動向2021 年 5 月に 1.6%の増加要因、6 月に 1.5%の増加要因(3) 地域別動向① 6 地域向け全てで 2 ヶ月連続前年同月比二桁増加(図表4、5)② 北米向け:2.3 倍、3 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)③ EU27向け:76.3%増、3 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)④ 中国向け:17.4%増、6 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)⑤ 韓国・台湾向け:16.6%増、6 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、7)⑥ ASEAN・南アジア向け:58.7%増、3ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、8、9)⑦ その他地域向:91.4%増、3ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11)上位 21 業種中自動車等 20 業種が対前年同月比二桁増加。(5) 機種別動向(図表12、13) ① 農業機械(北米向け中心)、TV(北米、EU向け中心)、貨物自動車(その他地域向け中心、4 ヶ月連続上位)、写真機の部分品・附属品(EU、北米向け中心、3ヶ月連続上位)、乗用車(北米、その他地域向け中心)、自動車部品(北米向け中心)、電動機(北米、中国向け中心、10ヶ月連続上位)、白物家電(北米、EU向け中心)等が対前年同月比で大きく増加 ② デジカメ・ビデオ(北米、中国向け中心、3 ヶ月連続上位)等も好調に輸出が継続 ③ 鉄道車両、原動力機械等が対前年同月比で大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子ディバイス、乗用車、携帯電話、白物家電等 11 機種が対前年同月比で二桁増加Ⅱ トピックス2021 年 5 月の日本からの全商品輸出は、前年同月比 49.6%増と、4月の38.0%増に続き、大きく増加した。新型コロナウイルス感染症からの回復状況を測るために、2020 年 1 月からの全世界、ユーロ圏、米国、中国と日本からの輸出入額の伸び率を比較してみた。まず輸入であるが、中国がいち早く昨年 5 月以降連続して前年同月比で増加しており、それに続いて米国も昨年10 月以降連続して増加している。ユーロ圏と日本は今年に入ってから前年同月比で急激に増加しており、全世界では今年に入ってから、輸入の伸び率が大きくなっている。 日本は通関統計、その他の地域は CPB Netherlands Bureau for Economic Policy Analysis のデータから作成
2021/07/30 16:00 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(4 月)~機械輸出額 2 ヶ月連続で前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2021.6.16・2021 年 4 月の機械輸出額は 4 兆 4,193 億円、対前年同月比 42.3%増と、2ヶ月連続で対前年同月比増となった。為替・営業日要因が1.0%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は40.9%増となった。6 月 16 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2021 年 5 月の機械輸出は55.3%増であった。 ・4 月の機械輸出は、前年同月の伸び率が大きく減少した反動もあり、6地域向けすべてで対前年同月比伸び率がニ桁となって機械輸出額全体が大きく伸びた。 Ⅰ 要約1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:7 兆 1,805 億円(対前年同月比 [以下同じ] 38.0%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加)② 全商品輸入額:6 兆 9,275 億円(12.8%増、3 ヶ月連続で対前年同月比増加)③ 貿易収支:2,531 億円の黒字2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:4 兆 4,193 億円(42.3%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:40.9%増② 機械輸入額:2 兆 2,024 億円(11.5%増、4 ヶ月連続で対前年同月比増加) (2) 為替・営業日動向 2021 年 4 月に 1.0%の増加要因、5 月に 1.6%の増加要因 (3) 地域別動向 ① 6 地域向け全てで前年同月比二桁増加(図表4、5) ② 北米向け:61.2%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5) ③ EU27向け:49.8%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5) ④ 中国向け:28.8%増、5 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:25.0%増、5 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:39.9%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向:54.2%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中自動車等 19 業種が対前年同月比増加。(5) 機種別動向(図表12、13) ① 貨物自動車(その他地域向け中心、3 ヶ月連続上位)、乗用車(北米、その他地域向け中心)、 半導体製造装置(中国、韓国・台湾向け中心)等が、対前年同月比で大きく増加 ② 電動機(北米、中国向け中心、9 ヶ月連続上位)等も好調に輸出が継続 ③ 鉄道車両、携帯電話等が対前年同月比で大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子ディバイス、携帯電話、自動車部品等 10 機種が対前年同月比で増加 Ⅱ トピックス 2021 年 4 月の機械輸出は、前年同月比 42.3%増と、大きく増加した。これは、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で機械輸出が大きく落ち込んだことへの反動の要素が大きいと見られる。新型コロナウイルス感染症は、2020年の年初に中国武漢から流行が始まったと報告されているが、2020年3 月から機械輸出の大幅減少が現れるようになり、同年 5 月がボトムとなっている。その後、前年同月比での落ち込み幅が少しずつ減少し、12 月には前年同月比増加するまでに回復してきている。 2020年の機械輸出の落ち込みが大きかっただけに、特に本年上期は前年同月比増の回復傾向が続くことが期待されるが、回復の強さを測るため、新型コロナウイルス感染症拡大前の 2019 年の各月の輸出額に戻ることを目安として試算したのが下表である。 2021 年 3 月は前年同月比 14.5%増と二桁の伸びを示したが、2019 年 3 月の水準に戻るには16.1%増であることが必要であるため、若干力不足であると言える。2021年 4 月は前年比 42.3%増となったが、37.6%増であれば 2019 年 4 月レベルに達していたことになるので、2019 年レベルを超える力強い回復であると言える。今後 5 月以降、機械輸出の前年同月比増が続くとしても、2019年の水準に回復するためには引き続き高い伸び率が必要である。
2021/06/21 15:00 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2021.5.21 ・2021 年 3 月の機械輸出額は 4 兆 6,320 億円、対前年同月比 14.5%増と、2 ヶ月ぶりに対前年同月比増となった。為替・営業日要因が9.7%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 4.4%増となった。5 月 20 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2021 年 4 月の機械輸出は42.6%増であった。・3 月の機械輸出は、英国を除く各国・地域向けで対前年同月比伸び率が拡大し、北米を除く各国・地域向けで 2 桁増となり、機械輸出額全体の伸び率を押し上げた。Ⅰ 要約1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:7 兆 3,783 億円(対前年同月比 [以下同じ] 16.1%増、2 ヶ月ぶり対前年同月比増加) ② 全商品輸入額:6 兆 7,161 億円(5.8%増、2 ヶ月連続で対前年同月比増加)③ 貿易収支:6,622 億円の黒字2. 機械貿易動向(1) 機械輸出入動向(図表2)① 機械輸出額:4 兆 6,320 億円(14.5%増、2 ヶ月ぶり対前年同月比増加)為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:4.4%増② 機械輸入額:2 兆 2,198 億円(8.3%増、3 ヶ月連続で対前年同月比増加) (2) 為替・営業日動向2021 年 3 月に 9.7%の増加要因、4 月に 1.1%の増加要因(3) 地域別動向①英国を除く各国・地域向けで対前年同月比増加(図表4、5) ②北米向け:6.7%増、4 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5)③EU27向け:12.0%増、18 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5)④中国向け:25.9%増、4 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5)⑤韓国・台湾向け:13.2%増、4 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、7)⑥ASEAN・南アジア向け:13.0%増、27 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5、6、8、9)⑦その他地域向:17.4%増、13ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5、10)(4)業種別動向(図表11)上位 21 業種中産業機械等 19 業種が対前年同月比増加。(5)機種別動向(図表12、13)① デジカメ・ビデオ(北米、中国、EU向け中心、4 ヶ月ぶり上位)、産業用ロボット(中国向け中心、5 ヶ月連続上位)、電動機(中国、北米、EU向け中心、8 ヶ月連続)、建設機械(北米、その他地域向け中心、3 ヶ月ぶり上位)等が、対前年同月比で大きく増加② 航空機部品、受信変換その他送受信機器等が対前年同月比で大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14)機械輸入額上位 12 機種のうち、電子ディバイス、電子計算機、自動車部品等 9 機種が対前年同月比で増加Ⅱ 個別動向1. 全商品貿易動向~輸出は 2 ヶ月ぶりに対前年同期比で増加、輸入は 2 ヶ月連続で増加~1) 2021 年 3 月の全商品輸出額は 7 兆 3,783 億円、前年同月比(以下同じ)16.1%増と 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加した(2021 年 2 月 4.5%減)。これは、約22%を占める輸送用機器(11.9%増)をはじめ、約20%の一般機械(18.7%増)、約17%の電気機器(12.7%増)、約12%のプラスチック等化学製品(13.1%増)、鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(13.1%増)等が増加したためである。2) 輸入額は 6 兆 7,161 億円、5.8%増と 2 ヶ月連続で対前年同月比増加した(2021 年 2 月 11.8%増)。これは、全輸入額の約18%を占める原粗油等鉱物性燃料(11.6%減)が減少したものの、約17%の電気機器(10.3%増)をはじめ、約12%の医薬品等化学製品(15.8%増)、約10%の一般機械(15.5%増)、約9% の原料別製品(10.1%増)等が増加したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2ヶ月連続で黒字(6,622 億円、2021 年 2 月 は 2,159 億円の黒字)となった。 2.機械貿易動向(1)機械輸出入動向~輸出は 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加、輸入は 3 ヶ月連続で対前年同月比増加~1)全商品輸出額の約 63%を占める 2021 年 3 月の機械輸出額は 4 兆 6,320 億円、14.5%増と 2 ヶ月ぶりに対前年同月比で増加した(2021 年 2 月 5.6%減)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 4.4%増であった。2)一方、全商品輸入額の約32%を占める機械輸入額は、2 兆 2,198 億円、8.3%増と 3 ヶ月連続で対前年 同月比増加した(2021 年 2 月 26.1%増)。
2021/05/24 18:35 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(2 月)~機械輸出額 3 ヶ月ぶりに対前年同月比減少~」
日本機械輸出組合 2021.4.14 ・2021 年 2 月の機械輸出額は 3 兆 7,970 億円、対前年同月比 5.6%減と、3 ヶ月ぶりに対前年同月比減少した。為替・営業日要因が 10.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 6.0%増と なった。4 月 7 日発表の貿易統計速報によれば、2021 年 3 月上中旬の全商品輸出は 11.8%増であった。 ・2 月の機械輸出は、中国及び韓国・台湾向けの対前年同月比伸び率が縮小し、その他の 4 地域向けも対前年同月比で減少して機械輸出額全体は 3 か月ぶりに対前年同月比で減少した。Ⅰ 要約1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:6 兆 382 億円(対前年同月比 [以下同じ] 4.5%減、3 ヶ月ぶり対前年同月比減少) ② 全商品輸入額:5 兆 8,224 億円(11.8%増、22 ヶ月ぶり対前年同月比増加) ③ 貿易収支:2,159 億円の黒字 2. 機械貿易動向(1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 7,970 億円(5.6%減、3 ヶ月ぶり対前年同月比減少)為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:6.0%増② 機械輸入額:1 兆 8,852 億円(26.1%増、2 ヶ月連続で対前年同月比増加)(2) 為替・営業日動向2021 年 2 月に 10.9%の減少要因、3 月に 10.5%の増加要因、4 月に 0.9%の増加要因。(2021 年 4 月の為替要因は 4 月 13 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向① 中国、韓国・台湾向けを除く 4 地域向けで 2 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:15.0%減、3 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5)③ EU27向け:4.6%減、17 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5)④ 中国向け:0.4%増、3 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5)⑤ 韓国・台湾向け:4.9%増、3 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5、6、7)⑥ ASEAN・南アジア向け:8.9%減、26 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9)⑦ その他地域向:0.3%減、13 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11)上位 21 業種中産業機械等 10 業種が対前年同月比増加。(5) 機種別動向(図表12、13)① 電動機(北米、中国、EU 向け中心、7 ヶ月連続上位)、産業用ロボット(中国、北米向け中心、 4 ヶ月連続上位)等が、対前年同月比で大きく増加 ② 航空機部品、発電機、金属加工機械等が対前年同月比で大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14)機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、電子ディバイス、携帯電話等 11 機種が対前年同月比で増加Ⅱ トピックス2020 年の機械輸出は新型コロナ輸出感染症の大きな影響を受けた。2020 年 1 月から 2021 年 2 月にかけての毎月の地域別輸出金額及び対前年同月比伸率の推移を見てみると、以下のようになる。 この期間中の同じ地域向けでの最大輸出金額と最少輸出金額及び対前年同月比伸率の最大と最少のポイント差をまとめてみると、以下のようになる。 上記のことから、新型コロナウイルス感染症にともなう日本からの機械輸出の推移を見てみると、全世界及び主要地域において概ね 2020 年 5 月に前年同月比での最大の落ち込みを記録しており、中国、韓国・台湾は 3 月に最大の落ち込みを記録している。中国、韓国・台湾について、前年同月比の落ち込みは、他地域に比べて相対的に小さく、また前年同月比増に比較的早く回復している。他方、北米は同年 5 月に 58.9%減と大きく輸出減となったが、2020 年 9 月から 12 月にかけて、ほぼ前年同月並みに回復している。この間、EU及びASEAN・南アジア向けは一貫して前年同月比減が続いており、北米、中国、韓国・台湾に比べ回復の遅さが見られる。
2021/04/21 16:25 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(1 月)~機械輸出額 2 ヶ月連続で対前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2021.3.10・2021 年 1 月の機械輸出額は 3 兆 5,593 億円、対前年同月比 4.3%増と、2 ヶ月連続で対前年同月比増加した。為替・営業日要因が 7.8%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は3.2%減となった。3 月 5 日発表の貿易統計速報によれば、2021 年 2 月上中旬の全商品輸出は0.5%減であった。 ・1 月の機械輸出は、中国及び韓国・台湾向けが対前年同月比で大きく増加し、機械輸出額全体も 2020 年 12 月に続き、対前年同月比で増加した。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:5 兆 7,796 億円(対前年同月比 [以下同じ] 6.4%増、2 ヶ月連続対前年同月 比増加) ② 全商品輸入額:6 兆 1,049 億円(9.5%減、21 ヶ月連続対前年同月比減少) ③ 貿易収支:3,254 億円の赤字2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 5,593 億円(4.3%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:3.2%減② 機械輸入額:2 兆 1,938 億円(4.8%増、2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加) (2)為替・営業日動向2021 年 1 月に 7.8%の増加要因、2 月に 11.3%の減少要因、3 月に 10.5%の増加要因。 (2021 年 3 月の為替要因は 3 月 9 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3)地域別動向 ① 中国、韓国・台湾向けを除く 4 地域向けで対前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:6.4%減、2 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5) ③ EU27 向け:4.8%減、16 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:26.5%増、2 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:26.0%増、2 ヶ月連続 対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:1.8%減、25 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 4.3%減、12 ヶ月連続 対前年同月比減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中産業機械等 14 業種が対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 半導体製造装置(韓国・台湾、中国向け中心)、産業用ロボット(中国、北米向け中心)、電動 機(中国、北米、EU向け中心)、通信機械部分品(中国向け中心)、電気・電子計測器(中国、 韓国・台湾向け中心)等が大きく増加 ② 航空機部品、鉄道車両、船舶等が対前年同月比で大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、携帯電話、電子ディバイス等 8 機種が対前年同 月比で増加Ⅱ トピックス 近年輸出が増加している半導体製造装置であるが、2020年の輸出金額は2 兆 5,167億円である。機種別に見ると、乗用車、自動車部品、電子ディバイスに次いで 4 番目に多く、機械輸出額の5.9%を占めている。 半導体製造装置の上位輸出仕向け国は、世界トップ10に入る半導体企業本社が所在する米国(イン テル、マイクロン等)、韓国(サムスン電子、SKハイニックス等)、台湾(TSMC 等)、中国(ハイシリコン)の4ヶ国の他、トップ10に次ぐ半導体企業のインフィニオンのあるドイツや半導体の組み立てメーカーが多くあるシンガポール及びマレーシアに加え、イスラエルがある。 イスラエルはインテルの半導体製造工場(約 1 万人を雇用)がある他、半導体関連のベンチャー企業が 多く創業され、中東のシリコンバレーとも言われており、今後も日本からの半導体製造装置の輸出はコンスタントに継続されると思われる。※上記で言う半導体製造装置とは、拡散炉、結晶引上装置、結晶研削機、ウエハー切断装置、ウエハー研削機、薄膜形成装置、ドーピング装置、エッチング及びレジスト剥離装置、リソグラフィ装置、露光したウエハーを現像する装置、半導体ディバイスまたは集積回路の組立て装置、半導体ディバイス用の物質の運搬・荷扱い及び保管のためのAMH(automated material handling) 機器、FPD用のスピナー、切断加工用の機器が含まれる。
2021/03/12 14:04 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(12 月)~機械輸出額 26 ヶ月ぶり対前年同月比増加~」
日本機械輸出組合 2020.2.17・2020 年 12 月の機械輸出額は 4 兆 2,433 億円、対前年同月比 0.8%増と、26 ヶ月ぶりに対前年同月比 増加した。為替・営業日要因が 1.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 2.8%増 となった。2 月 17 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2021 年 1 月の機械輸出は 4.3%増であった。 ・機械輸出の対前年同月比の減少幅が 11 月に広がり、日本からの機械輸出環境が一時悪化したが、 12 月には機械輸出額の対前年同月比が増加となり、機械輸出環境が再び改善に転じた。Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 7,062 億円(対前年同月比 [以下同じ] 2.0%増、25 ヶ月ぶり対前年同月比増加) ② 全商品輸入額:5 兆 9,566 億円(11.6%減、20 ヶ月連続対前年同月比減少) ③ 貿易収支:7,496 億円の黒字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:4 兆 2,433 億円(0.8%増、26 ヶ月ぶり対前年同月比増加) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:2.8%増 ② 機械輸入額:2 兆 1,101 億円(2.9%減、2 ヶ月ぶりに対前年同月比減少)(2) 為替・営業日動向 2020 年 12 月に 1.9%の減少要因、2021 年 1 月に 7.7%の増加要因、2 月に 10.8%の減少要因。 (2021 年 2 月の為替要因は 2 月 16 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 中国、韓国・台湾向けを除く 4 地域向けで対前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:0.6%減、4 ヶ月ぶり対前年同月比減少(図表4、5) ③ EU27 向け:2.1%減、15 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:4.5%増、2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:11.1%増、2 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:0.1%減、24 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 4.7%減、11 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中電子ディバイス等 13 業種が対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 鉄道車両(その他地域向け中心)、産業用ロボット(中国、北米向け中心)、建設機械(北米、 その他地域、EU向け中心)、写真機の部分品・附属品(EU、北米、中国向け中心)、その他の重電気機器・部分品(中国、ASEAN・南アジア向け中心)、電気・電子計測器(中国、韓国・ 台湾向け中心)等が大きく増加 ② 電動機(5 ヶ月連続上位)、電池(3 ヶ月連続上位)等も好調に輸出 ③ 航空機部品、発電機、原動力機械、金属加工機械等が対前年同月比で大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、携帯電話、乗用車等 7 機種が対前年同月比で増加
2021/02/19 16:37 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(11 月)~機械輸出額 25 ヶ月連続対前年同月比減少~」
日本機械輸出組合 2020.1.25 ・2020 年 11 月の機械輸出額は 3 兆 9,349 億円、対前年同月比 3.0%減と、25 ヶ月連続で対前年同月比減少し、リーマンショック以降で対前年同月を下回った最長期間を更新している。為替・営業日要因が 6.6%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は3.9%増となった。1 月 21 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020 年 12 月の機械輸出は0.9%増であった。 ・機械輸出の対前年同月比の減少幅であるが、6 月から継続して縮小していたが、11月に拡大に転じた。対前年同月比で増加した米国向け輸出も0.04%の微増にとどまり、他の5地域向けの輸出が対前年同月比で減少している。 Ⅰ 要約1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 1,137 億円(対前年同月比 [以下同じ] 4.2%減、24ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長)② 全商品輸入額:5 兆 7,475 億円(11.1%減、19ヶ月連続対前年同月比減少)③ 貿易収支:3,661 億円の黒字2.機械貿易動向(1)機械輸出入動向(図表2)① 機械輸出額:3 兆 9,349 億円(3.0%減、25ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:3.9%増② 機械輸入額:2 兆 1,488 億円(3.1%増、14 ヶ月ぶりに対前年同月比増加) (2)為替・営業日動向2020 年 11 月に 6.6%の減少要因、12 月に 1.9%の減少要因、2021 年 1 月に 7.8%の増加要因。 (2021 年 1 月の為替要因は 1 月 22 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 北米向けを除く5地域向けで対前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:0.04%増、3 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5) ③ EU27 向け:3.9%減、14 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:0.6%減、5 ヶ月ぶりに対前年同月比減少(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:2.2%減、3 ヶ月ぶり対前年同月比減少(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:11.2%減、23 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 2.6%減、10 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中自動車等 8 業種が対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 建設機械(北米、EU、その他地域向け中心)、産業用ロボット(中国、北米、EU向け中心)、原動力機械(北米、ASEAN・南アジア向け中心)、産業車両(その他地域、ASEAN・南アジア向け中心)、通信機械部分品(中国向け中心)、電動機(北米、中国向け中心、4 ヶ月連続上位) 等が大きく増加② 鉄道車両、航空機部品、繊維機械、工作機械等が対前年同月比で大きく減少(6)機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、携帯電話、電子計算機、電子ディバイス等 9 機種が対前年同月比で増加Ⅱ トピックス 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今年 1 月から 5 月にかけては、世界的なコンテナ貨物の荷動きが落ち込み、船会社も貨物便の本数を削減した。併せて、欧米各国の港湾における新型コロナウイルス感染症に起因する荷役労働者の不足から港湾・物流オペレーションが低下した。このことにより、コンテナの多くが欧米に滞留してアジアに戻されずに欧米‐アジア間の空コンテナ数量のバランスが崩れることとなり、アジア域内における輸出用空コンテナの数量不足を招く結果となった。 一方、6 月以降は、各国での日用品の需要が回復し、欧米の小売業等が在庫確保に動いたことと、3 月以降に新型コロナウイルスの感染を抑え込んだ中国での生産が回復したことを受け、アジア発欧米向け航路が中心となって徐々に荷動きが回復し始めた。 *上記実績で 2020 年 3 月のコンテナ輸出数量が大きく増加しているのは、中国における需要の回復による、中国向け輸出の急激な増加によるもの このような状況下、一部外国船社は、高い割増料金を払う中国荷主の貨物に優先的にコンテナ及び船のスペースを割り当てたため、海上運賃(スポットレート)は通常運賃の2~3倍上昇している他、中国からの輸出用に日本の空コンテナを中国に回漕したことで、日本の荷主企業が船積みできないとの事態も発生しており、輸出にも影響が出ているものと思われる。
2021/01/27 13:00 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(10 月)~機械輸出額 24 ヶ月連続対前年同月比減少~
日本機械輸出組合 2020.12.16 ・2020 年 10 月の機械輸出額は 4 兆 2,073 億円、対前年同月比 0.3%減と、24 ヶ月連続で対前年同月比減少し、リーマンショック以降で対前年同月を下回った最長期間を更新している。為替・営業日要因が 4.0%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 4.1%減となった。12 月 16 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020 年 12 月の機械輸出は 2.9%減であった。 ・今回の新型コロナウイルス感染症拡大の影響はリーマンショック時と比べると機械輸出金額の減少率は、少なくなっており、回復までの時間も短くなっている。これは、米国・中国向けの自動車輸出金額の回復の影響が大きい。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 5,658 億円(対前年同月比 [以下同じ] 0.2%減、23 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長) ② 全商品輸入額:5 兆 6,941 億円(13.3%減、18 ヶ月連続対前年同月比減少)③ 貿易収支:8,717 億円の黒字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:4 兆 2,073 億円(0.3%減、24 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:4.1%減 ② 機械輸入額:2 兆 99 億円(8.1%減、13 ヶ月連続対前年同月比減少) (2) 為替・営業日動向 2020 年 10 月に 4.0%の増加要因、11 月に 6.6%の減少要因、12 月に 1.9%の減少要因。 (12 月の為替要因は12 月 15 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 北米、中国、韓国・台湾の 3 地域向けで対前年同月比増加(図表4、5) ② 北米向け:6.5%増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5) ③ EU27 向け:7.8%減、13 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:6.9%増、4 ヶ月連続で対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:5.8 増、2 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:5.6%減、22 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 11.7%減、9 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11)上位 21 業種中自動車等 10 業種が対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 鉄道車両(ASEAN・南アジア、その他地域向け中心、4 ヶ月連続上位)、原動力機械 (ASEAN・南アジア、北米、中国向け中心)、電気・電子計測器(中国、北米、韓国・台湾向け 中心)、電池(北米、中国向け中心)、デジカメ・ビデオ(北米、中国、EU 向け中心)等が大きく増加 ② 電動機(北米、中国向け中心、3 ヶ月連続上位)等も好調に輸出が継続 ③ 航空機部品、金属加工機械、船舶等が対前年同月比で大きく減少 (6)機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、受信変換その他送受信機器、白物家電等 6 機種が対前年同月比で増加 Ⅱ トピックス * 今回の新型コロナウイルス感染拡大の影響を、リーマンショック時のそれと前年同月比の機械輸出金額の伸び率の推移で比較してみると、今回の方が減少率も少なく、回復までの時間も短くなっている。これは、機械輸出の64%を占める自動車輸出、その中でも構成比率の高い米国や中国向けの自動車輸出の影響が大きい。
2020/12/28 11:21 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(9 月)~機械輸出額 23 ヶ月連続対前年同月比減少~
日本機械輸出組合 2020.11.18 ・2020 年 9 月の機械輸出額は 3 兆 8,453 億円、対前年同月比 5.2%減と、23 ヶ月連続で対前年同月比減少し、リーマンショック以降で対前年同月を下回った最長期間を更新している。為替・営業日要因が 5.3% の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 10.0%減となった。11 月 18 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020 年 10 月の機械輸出は 0.2%減であった。 ・6 月以来、機械輸出額の対前年同月比減少幅の縮小は続いており、日本からの機械輸出環境は改善されてきているが、感染再拡大の懸念もあり、新型コロナウイルス感染症収束の見通しが立っていないため、今後も予断を許さない状況である。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 541 億円(対前年同月比 [以下同じ] 4.9%減、22 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長) ② 全商品輸入額:5 兆 3,663 億円(17.4%減、17 ヶ月連続対前年同月比減少) ③ 貿易収支:6,878 億円の黒字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 8,453 億円(5.2%減、23 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以降で対前年同月を下回った期間が最長) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:10.0%減 ② 機械輸入額:1 兆 8,306 億円(14.4%減、12 ヶ月連続対前年同月比減少)(2) 為替・営業日動向 2020 年 9 月に 5.3%の増加要因、10 月に 4.0%の増加要因、11 月に 6.7%の減少要因。 (11 月の為替要因は 11 月 17 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3)地域別動向 ① 北米、中国、韓国・台湾の 3 地域向けで対前年同月比増加(図表4、5) ② 北米向け:1.2%増、14 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5) ③ EU27 向け:10.0%減、12 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:9.6%増、3 ヶ月連続で対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:3.0%増、2 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:20.0%減、21 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 19.9%減、8 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中電子ディバイス等 7 業種が対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 鉄道車両(ASEAN・南アジア、その他地域向け中心、3 ヶ月連続上位)、電気・電子計測器 (中国、北米、韓国・台湾向け中心)、半導体製造装置(中国、韓国・台湾向け中心、3 ヶ月連続上位)、電動機(北米、中国向け中心)、農業機械(北米向け中心)が対前年同月比二桁の伸び ② 携帯電話、船舶、航空機部品、時計等が対前年同月比で大きく減少 (6)機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、受信変換その他送受信機器、白物家電、TV の 4 機種が対前年同月比で増加 Ⅱ 個別動向 1. 全商品貿易動向~輸出は 22 ヶ月連続、輸入は 17 ヶ月連続で対前年同月比減少~ 1) 2020 年 9 月の全商品輸出額は 6 兆 541 億円、前年同月比(以下同じ)4.9%減と 22 ヶ月連続で対前年同月比減少した(8 月 14.8%減)。これは、約 19%を占める電気機器(1.0%増)や約 12%を占めるプラス チック等化学製品(1.7%増)が増加したものの、約 23%を占める自動車等輸送用機器(7.2%減)をはじめ、約18%の一般機械(7.8%減)、約 10%の鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(11.3%減)等がそれ以上に減少したためである。 2) 輸入額は 5 兆 3,663 億円、17.4%減と 17 ヶ月連続で対前年同月比減少した(8 月 20.8%減)。これは、 全輸入額の約17%を占める電気機器(16.5%減)をはじめ、約15%の原粗油等鉱物性燃料(38.7%減)、約11%の医薬品等化学製品(12.4%減)や約 10%の一般機械(9.0%減)等が減少したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、3 ヶ月連続で黒字(6,878 億円、8 月は 2,486 億円の黒字)となった。
2020/11/27 12:45 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(8 月)~機械輸出額 22 ヶ月連続対前年同月比減少~」
2020年8月の機械輸出額は 3 兆 2,581 億円、対前年同月比 16.1%減と、22 ヶ月連続で、対前年同月比で減少した。これは、一昨年来の米国の通商政策に伴う貿易摩擦やこれによる中国経済の成長率鈍化等の影響に加え、今年に入って新型コロナウイルス感染症によるグローバルな経済活動の鈍化が加わったためである。為替・営業日要因が 4.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は11.8%減となった。10 月 19 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020 年 9 月の機械輸出は 5.0%減であった。 ・その中で、機械輸出額は対前年同月比減少の期間がリーマンショック以来最長となったものの、6、7 月に続き、8 月も減少幅の縮小は続き、日本からの機械輸出は回復に向かっていると考えられる。これは北米、EU、中国向けを中心に自動車輸出の対前年同月比の増加や減少幅の縮小が牽引している。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:5 兆 2,331 億円(前年同月比 [以下同じ] 14.8%減、21 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック時及び 2015 年から 2016 年にかけての急激な円高時に14ヶ月連続で対前年同月を下回った期間を超えて最長) ② 全商品輸入額:4 兆 9,845 億円(20.8%減、16ヶ月連続対前年同月比減少、2015 年から 2016 年にかけての急激な円高時の24 ヶ月連続に次ぐ 2 番目の長さ) ③ 貿易収支:2,486 億円の黒字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3兆2,581億円(16.1%減、22ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック時に 16 か月連続で対前年同月を下回った期間を超えて最長) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:11.8%減 (7ヶ月連続対前年同月比減少)② 機械輸入額:1 兆 6,825 億円(12.8%減、11 ヶ月連続対前年同月比減少、リーマンショック以来、対前年同月を連続で下回った期間としては3番目の長さ) (2) 為替・営業日動向 2020 年 8 月に 4.9%の減少要因、9 月に 5.2%の増加要因、10 月に 3.9%の増加要因。 (10月の為替要因は 10 月 20 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 北米、EU、ASEAN・南アジア、その他地域の 4 地域向けで前年同月比減少率が縮小(図表 4、5) ② 北米向け:18.0%減、13 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ③ EU27向け:20.6%減、11 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ④ 中国向け:2.2%増、2 ヶ月連続で対前年同月比増加(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:0.2%減、5 ヶ月ぶり対前年同月比減少(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:27.2%減、20 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 33.1%減、7 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中鉄道車両のみが対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 発電機(韓国・台湾、中国向け中心)、鉄道車両(ASEAN、中国向け中心)、電動機(北米、中国向け中心)、半導体製造装置(中国、韓国・台湾向け中心)が対前年同月比二桁の伸び ② 船舶、繊維機械、建設機械、貨物自動車、航空機部品等が対前年同月比で大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、携帯電話等 4 機種が対前年同月比で増加 Ⅱ 個別動向 1. 全商品貿易動向~輸出は 21 ヶ月連続、輸入は 16 ヶ月連続で対前年同月比減少~ 1) 2020 年 8 月の全商品輸出額は 5 兆 2,331 億円、前年同月比(以下同じ)14.8%減と 21 ヶ月連続で対前年同月比減少した(7 月 19.2%減)。これは、約20%を占める電気機器(5.5%減)及び自動車等輸送用機器(23.2%減)をはじめ、約19%の一般機械(16.8%減)、約 13%のプラスチック等化学製品(8.2%減)、約11%の鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(14.1%減)等が減少したためである。 2) 輸入額は 4 兆 9,845 億円、20.8%減と16ヶ月連続で対前年同月比減少した(7 月 22.3%減)。これは、全輸入額の約17%を占める電気機器(5.6%減)をはじめ、約15%の原粗油等鉱物性燃料(45.1%減)、約11%の医薬品等化学製品(15.7%減)や一般機械(6.9%減)等が減少したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2 ヶ月連続で黒字(2,486億円、7月は109億円の黒字)となった。
2020/11/16 15:19 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額 21 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2020.9.23・2020 年 7 月の機械輸出額は 3 兆 3,563 億円、対前年同月比 20.8%減と、21 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 4 地域向けで前年同月比減少したこと、② 21 業種中 20 業種が前年同月比減少したことなどによる。為替・営業日要因が 4.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 16.7%減となった。9月16日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020年8月の機械輸出は15.8%減であった。 ・全商品貿易額・機械貿易額とも前年同月を下回っているものの 5 月を底に6~7 月と減少幅を縮小させた。特に機械輸出全体の26%を占める北米向けでは、52%を占める自動車が前年同月比 76.5%減(5 月)→13.9%減(7 月)と減少幅を大幅に縮小させた他、全体の28%を占める中国向けでは、約25%を占める産業機械(半導体製造装置等)が前年同月比7.4%増となるなど5か月ぶりに前年同月比で増加し、また、全体の12%を占める韓国・台湾向けでは、産業機械(主に半導体製造装置、前年同月比 20.4%増)、電子ディバイス(同5.2%増)とも増加となる等、これらの要因が機械輸出全体の減少幅の縮小に寄与した。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:5兆3,692億円(前年同月比 [以下同じ] 19.2%減、20ヶ月連続対前年同月比減少) ② 全商品輸入額:5 兆 3,582 億円(22.3%減、15 ヶ月連続対前年同月比減少) ③ 貿易収支:109 億円の黒字2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 3,563 億円(20.8%減、21ヶ月連続対前年同月比減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:16.7%減 (6 ヶ月連続対前年同月比減少) ② 機械輸入額:1 兆 8,240 億円(16.8%減、10 ヶ月連続対前年同月比減少) (2) 為替・営業日動向 2020 年 7 月に 4.9%の減少要因、8 月に 4.9%の減少要因、9 月に 4.6%の増加要因。 (9 月の為替要因は 9 月 18 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 北米向け:19.3%減、12 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ② EU27 向け:35.7%減、10 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5) ③ 中国向け:5.0%増、5 ヶ月ぶり対前年同月比増加(図表4、5) ④ 韓国・台湾向け:4.1%増、4 ヶ月連続対前年同月比増加(図表4、5、6、7) ⑤ ASEAN・南アジア向け:31.3%減、19 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、6、8、9) ⑥ その他地域向: 46.3%減、6 ヶ月連続対前年同月比減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中鉄道車両のみが対前年同月比増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 鉄道車両(タイ、カタール向け中心)、発電機(韓国・台湾、中国、ASEAN・南アジア向け中心)、 半導体製造装置(韓国・台湾、中国向け中心)が対前年同月比二桁の伸び ② 船舶、貨物自動車、産業車両、航空機部品等が対前年同月比で大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、白物家電等 4 機種が対前年同月比で増加 Ⅱ 個別動向 1. 全商品貿易動向~輸出は 20 ヶ月連続、輸入は 15 ヶ月連続で減少~ 1) 2020 年 7 月の全商品輸出額は 5 兆 3,692 億円、前年同月比(以下同じ)19.2%減と 20 ヶ月連続で減 少した(6月26.2%減)。これは、約20%を占める自動車等輸送用機器(32.9%減)をはじめ、約19%の一般機械(17.7%減)、電気機器(7.8%減)、約12%のプラスチック等化学製品(10.7%減)、約11%の鉄鋼・非鉄 金属等原料別製品(22.0%減)等が大きく減少したためである。 2) 輸入額は 5 兆 3,582 億円、22.3%減と 15 ヶ月連続で減少した(6 月 14.4%減)。これは、全輸入額の約 17%を占める電気機器(9.6%減)をはじめ、約 14%の原粗油等鉱物性燃料(48.5%減)、約 12%の医薬品等化学製品(8.6%減)や約 11%の一般機械(13.7%減)、約 10%を占める原料別製品(17.4%減)等が減少したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、4 ヶ月ぶりに黒字(109 億円、6 月は 2,693 億 円の赤字)となった。
2020/09/25 17:43 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(6 月)~機械輸出額 20 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2020.8.312020 年 6 月の機械輸出額は 2 兆 9,887 億円、対前年同月比 28.8%減と、20 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 5 地域向けで前年同月比減少したこと、② 21 業種中 20 業種が前年同月比減少したことなどによる。為替・営業日要因が 9.2%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は34.8%減となった。8月21日発表の貿易統計速報による簡易計算では、2020年7月の機械輸出は20.5% 減であった。Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:4 兆 8,624 億円(前年同月比 [以下同じ] 26.2%減、19ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:5 兆 1,317 億円(14.4%減、14 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:2,693 億円の赤字2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:2 兆 9,887 億円(28.8%減、20 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:34.8%減 (5 ヶ月連続減少) ② 機械輸入額:1 兆 7,122 億円(11.3%減、9 ヶ月連続減少) (2) 為替・営業日動向 2020 年 6 月に 9.2%の増加要因、7 月に 4.9%の減少要因、8 月に 5.0%の減少要因。 (8 月の為替要因は 8 月 27 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 韓国・台湾向けを除く 5 地域向けで前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:50.8%減、11 ヶ月連続減少(図表4、5) ③ EU27向け:33.2%減、9 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ 中国向け:4.1%減、4 ヶ月連続減少(図表4、5) ⑤ 韓国・台湾向け:3.2%増、3 ヶ月連続増加(図表4、5、6、7) ⑥ ASEAN・南アジア向け:39.1%減、18 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑦ その他地域向: 28.8%減、5 ヶ月連続減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中船舶のみが増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ① 船舶(パナマ、リベリア、マーシャル、シンガポール向け中心)、磁気カード・ディスク等(中国、 ASEAN・南アジア向け中心)が二桁の伸び ② 時計、自動車部品、乗用車等が大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、白物家電等 4 機種が増加 Ⅱ トピックス 今号のトピックスの掲載はありません。
2020/09/03 12:00 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額 19 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2020.7.15 2020 年 5 月の機械輸出額は 2 兆 4,252 億円、対前年同月比 34.3%減と、19 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 5 地域向けで前年同月比減少したこと、② 21 業種すべてが前年同月比減少したことなどによる。為替・営業日要因が 7.3%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 29.1% 減となった。7 月 7 日発表の貿易統計速報によれば 2020 年 6 月上中旬の全商品輸出は 25.2%減であった。Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:4 兆 1,856 億円(前年同月比 [以下同じ] 28.3%減、18 ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:5 兆 238 億円(26.2%減、13 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:8,382 億円の赤字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:2 兆 4,252 億円(34.3%減、19 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:29.1%減 (4 ヶ月連続減少) ② 機械輸入額:1 兆 7,158 億円(23.5%減、8 ヶ月連続減少) (2) 為替・営業日動向 2020 年 5 月に 7.3%の減少要因、6 月に 9.2%の増加要因、7 月に 4.9%の増加要因。 (7 月の為替要因は 7 月 9 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 韓国・台湾向けを除く 5 地域向けで前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:58.9%減、10ヶ月連続減少(図表4、5) ③ 中国向け:4.5%減、3 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ ASEAN・南アジア向け:32.6%減、17 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑤ EU27 向け:40.4%減、8 ヶ月連続減少(図表4、5) ⑥ 韓国・台湾向け:6.1%増、2 ヶ月連続増加(図表4、5、6、7) ⑦ その他地域向: 53.5%減、4 ヶ月連続減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種すべての業種が減少 (5)機種別動向(図表12、13) ① 半導体製造装置(韓国・台湾、中国向け中心)が二桁の伸び ② 乗用車、航空機部品、農業機械、貨物自動車、自動車部品等が大きく減少 (6)機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機のみが増加 Ⅱ トピックス * 2020年5月の中国、韓国・台湾向け業種別輸出金額をみると、半導体製造装置や風水力機械、原動力機械等の産業機械、電子ディバイス、コンデンサー等の民生用電子機械の部分品、重電気機械、電気・電子計測器等軽電気機械等において金額が大きく、前年同月比の伸び率でも、増加ないしは低い減少率となっている。中国、韓国・台湾向けについては、製造設備や電子部品等の生産財が輸出を底上げしており、生産活動が回復し始めていると考えられるが、本格的な回復であるかどうかは、今後の状況を見極めていく必要がある。
2020/07/17 14:52 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(4 月)~機械輸出額 18 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2020.6.192020 年 4 月の機械輸出額は 3 兆 1,054 億円、対前年同月比 27.3%減と、18 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 5 地域向けで前年同月比減少したこと、② 21 業種中 19 業種が減少したことなどによる。為替・営業日要因が 3.4%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 29.7%減となった。2020 年 5 月の為替・営業日要因は 7.2%の減少寄与要因となっているが、6 月 17 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、5 月の機械輸出は 34.1%減であった。Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:5 兆 2,060 億円(前年同月比 [以下同じ] 21.9%減、17 ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:6 兆 1,379 億円(7.1%減、12 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:9,319 億円の赤字2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 1,054 億円(27.3%減、18 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:29.7%減 (3 ヶ月連続減少) ② 機械輸入額:1 兆 9,736 億円(2.2%減、7 ヶ月連続減少) (2) 為替・営業日動向 2020 年 4 月に 3.4%の増加要因、5 月に 7.2%の減少要因、6 月に 8.8%の増加要因。 (6 月の為替要因は 6 月 18 日の東京市場のレートにより、仮計算) (3) 地域別動向 ① 韓国・台湾向けを除く 5 地域向けで前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:45.4%減、9 ヶ月連続減少(図表4、5) ③ 中国向け:4.6%減、2 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ ASEAN・南アジア向け:31.3%減、16 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑤ EU27 向け:36.4%減、7 ヶ月連続減少(図表4、5) ⑥ 韓国・台湾向け:0.2%増、2 ヶ月ぶり増加(図表4、5、6、7) ⑦ その他地域向: 31.0%減、3 ヶ月連続減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中 2 業種のみが増加。そのうち二桁の伸びを示した業種はなし (5) 機種別動向(図表12、13) ①携帯電話(北米向け中心)が二桁の伸び ② 航空機部品、乗用車、鉄道車両、写真機の部分品・附属品、貨物自動車、デジカメ・ビデオ 等が大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) 機械輸入額上位 12 機種のうち、電子計算機、電子ディバイス等 9 機種が増加 Ⅱ トピックス 今号のトピックスの掲載はありません。
2020/06/22 16:39 日本機械輸出組合
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「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 17 ヶ月連続減少~」
日本機械輸出組合 2020.5.212020年3月の機械輸出額は4兆441億円、対前年同月比13.9%減と、17ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、①6 地域向け全てで前年同月比減少したこと、② 21 業種中18 業種が減少したことなどによる。為替・営業日要因が3.1%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は16.5%減となった。2020年4月の為替・営業日要因は3.3%の増加寄与要因となっているが、5月21日発表の貿易統計速報による簡易計算では、4月の機械輸出は27.4%減であった。 Ⅰ 要 約1. 全商品貿易動向(図表1)① 全商品輸出額:6 兆 3,581 億円(前年同月比 [以下同じ] 11.7%減、16 ヶ月連続減少)② 全商品輸入額:6 兆 3,526 億円(5.0%減、11 ヶ月連続減少)③ 貿易収支:54 億円の黒字2. 機械貿易動向(1) 機械輸出入動向(図表2)① 機械輸出額:4 兆 441 億円(13.9%減、17 ヶ月連続減少)為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:16.5%減 (2 ヶ月連続減少)② 機械輸入額:2 兆 485 億円(3.2%減、6 ヶ月連続減少)(2) 為替・営業日動向2020 年 3 月に 3.1%の増加要因、4 月に 3.3%の増加要因、5 月に 7.0%の減少要因。(5 月の為替要因は 5 月 20 日の東京市場のレートにより、仮計算)(3) 地域別動向① 6 地域向け全てで前年同月比減少(図表4、5)② 北米向け:17.1%減、8 ヶ月連続減少(図表4、5)③ 中国向け:9.7%減、2 ヶ月ぶり減少(図表4、5)④ ASEAN・南アジア向け:18.4%減、15 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9)⑤ EU27 向け:13.4%減、6 ヶ月連続減少(図表4、5)⑥ 韓国・台湾向け:6.3%減、5 ヶ月ぶり減少(図表4、5、6、7)⑦ その他地域向: 14.7%減、2 ヶ月連続減少(図表4、5、10)(4) 業種別動向(図表11)上位 21 業種中 3 業種のみが増加。そのうち二桁の伸びを示した業種はなし(5) 機種別動向(図表12、13)① 電池(北米、中国向け中心)、産業用ロボット(中国、北米、EU27 向け中心)等が二桁の伸び② 携帯電話、鉄道車両、船舶、時計、建設機械、工作機械、写真機の部分品・附属品等が大きく減少(6) 機械輸入動向(図表14)機械輸入額上位 12 機種のうち、携帯電話、乗用車等 5 機種が増加Ⅱ トピックス 今号のトピックスの掲載はありません。
2020/05/26 11:29 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(8 月)~機械輸出額 10 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2019.10.17 2019 年 8 月の機械輸出額は 3 兆 8,847 億円、対前年同月比 9.4%減と、10 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 6 地域向けすべてで前年同月比減少したこと、② 21 業種中 17 業種が減少したことなどによる。為替・営業日要因が 10.9%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は 1.7%増となった。2019 年 9 月の為替・営業日要因は 2.8%の増加寄与要因となっているが、10 月 7 日発表の貿易統計速報によれば 9 月上中旬の全商品輸出は 2.7%減であった。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆 1,412 億円(前年同月比 [以下同じ] 8.2%減、9 ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:6 兆 2,848 億円(11.9%減、4 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:1,435 億円の赤字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:3 兆 8,847 億円(9.4%減、10 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:1.7%増 (3 ヶ月ぶり増加) ② 機械輸入額:1 兆 9,283 億円(8.3%減、再び減少) (2) 為替・営業日動向 2019 年 8 月に 10.9%の減少要因、9 月に 2.8%の増加要因、10 月に 6.9%の減少要因となる。 (3) 地域別動向 ① 6 地域向けすべてで前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:6.6%減、6 ヶ月ぶり減少(図表4、5) ③ 中国向け:14.6%減、6 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ ASEAN・南アジア向け:10.2%減、8 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑤ EU 向け:4.3%減、2 ヶ月ぶり減少(図表4、5) ⑥ 韓国・台湾向け:9.3%減、19 ヶ月連続減少(図表4、5、6、7) ⑦ その他地域向: 8.5%減、2 ヶ月ぶり減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位 21 業種中 4 業種が増加。そのうち農業機械が二桁の伸び (5) 機種別動向(図表12、13) ① 農業機械(米国向け中心)が大きく増加 ② 鉄道車両、携帯電話等が大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) ① 機械輸入額上位 12 機種のうち、3 機種が増加 ② そのうち 2 機種が二桁の増加 Ⅱ トピックス 1.【中国】レノボが業績を回復。米中貿易紛争がリスクに 中国の最大手 PC メーカー・レノボの 2019 年第 2 四半期(4-6 月期)における売上高は前年同期比 5%増の 125 億 1,200 万ドル、純利益は約 2 倍の 1 億 6,200 万ドルと好調だった。 部門別では、「パソコン」部門の売上は前年同期比 11.7%増の 96 億ドルに達した。同社の PCの世界市場でのシェアは 24.9%となり、米国 HP を抜き一位に返り咲いた。今後は、成長が期待されるスマートディスプレー、スマートカメラなどにも注力する。また、来年発売予定の折り畳み式 PC も注目される。スマホなどの「モバイル」部門の売上はやや減少したが、構造改革が進み利益率が改善した。特に北米、南米でのスマホ販売が好調だった。「データセンター」部門も赤字幅がやや縮小した。 レノボは今後、米中貿易紛争の影響を受ける可能性がある。同社は、中国から他地域への生産移転を検討している。他の中国企業も生産移管を加速させている。2018 年 6 月以降、約 30 社が海外移転や海外拠点への追加投資を表明した。TCL 集団はメキシコ、ベトナムでテレビを増産、電子部品の国光電機はベトナムでの生産を決定している。 2.【台湾】TSMC の業績が低迷。下半期は回復の予想 半導体生産の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)の 2019 年第 2 四半期(4-6 月期)における営業利益は、前年同期比 10%減の 763 億台湾(NT)ドルと低迷した(4 四半期連続の減益)。スマートフォンの販売低迷などが要因となった。売上高は 3%増の 2,410 億 NT ドルとなった。 一方、下半期には、高価格帯スマホ、サーバー、IoT などの需要が伸びると予想されることから、第 3 四半期の売上高は前年同期比 7%程度増加する見通し。同社の 8 月の売上高は、前年同期比 16.5%増の 1,061 億 NT ドルと好調だった。同社の半導体受託生産における市場シェアは 50%を超えており、その業績は業界の先行指標となる(市場シェア 2 位のサムスンは 18.5%)。 TSMC は AI・5G 向け半導体需要の開拓に向け、従来の計画より上乗せして投資を行う(台湾のメディテックも 5G 向け投資を増加させると表明)。また、先端技術開発の手も緩めない。同社は4 月に 5 ナノ品の試験生産を開始、さらに年末には台湾新竹で 3 ナノ品生産の新工場建設に着手する。
2019/10/18 14:28 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額9 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2019.9.19 2019 年7 月の機械輸出額は4 兆2,373 億円、対前年同月比2.0%減と、9 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 中国向けはじめ3 地域向けで減少したこと、② 21 業種中16 業種が減少したことなどによる。為替・営業日要因が3.1%の増加寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は4.9%減となった。2019 年8 月の為替・営業日要因は10.9%の減少寄与要因となっているが、9 月18 日発表の貿易統 計速報による簡易計算では、8 月の機械輸出は9.4%減であった。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆6,434 億円(前年同月比 [以下同じ] 1.5%減、8 ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:6 兆8,941 億円(1.2%減、3 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:2,507 億円の赤字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:4 兆2,373 億円(2.0%減、9 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:4.9%減 (2 ヶ月連続減少) ② 機械輸入額:2 兆1,902 億円(1.5%増、再び増加) (2) 為替・営業日動向 2019 年7 月に3.1%の増加要因、8 月に10.9%の減少要因、9 月に3.6%の増加要因となる。 (3) 地域別動向 ① 北米、EU、その他地域向けの3 地域向けが前年同月比増加(図表4、5) ② 北米向け:5.7%増、5 ヶ月連続増加(図表4、5) ③ 中国向け:12.0%減、5 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ ASEAN・南アジア向け:8.9%減、7 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑤ EU 向け:6.5%増、4 ヶ月ぶり増加(図表4、5) ⑥ 韓国・台湾向け:10.0%減、18 ヶ月連続減少(図表4、5、6、7) ⑦ その他地域向: 7.0%増、8 ヶ月ぶり増加(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位21 業種中5 業種が増加。そのうち船舶が二桁の伸び (5) 機種別動向(図表12、13) ① 船舶(その他地域向け中心)等が大きく増加 ② 鉄道車両、携帯電話等が大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) ① 機械輸入額上位12 機種のうち、7 機種が増加 ② そのうち3 機種が二桁の増加 Ⅱ トピックス 1.【シンガポール】輸出低迷で経済成長率の見通しを引き下げ。東南アジア各国の成長も鈍化 シンガポールの2019 年第2 四半期(4-6 月期)の経済成長率は前年同期比0.1%と、第1 四半期(1.1%)からさらに落ち込んだ。米中貿易摩擦を受け、主力の製造業の輸出不振が要因となった。特に電子機器の輸出は前年比27%減と落ち込んだ。 シンガポール政府は2019 年の成長率見通しを引き下げ、0~1%程度になるとした。アナリストは、景気の減速は続き第3 四半期にリセッション入りする可能性が高いとしている。これを受けて、政府は景気刺激策の導入を検討している。 他の東南アジア諸国も経済成長が鈍化している。インドネシアの第2 四半期の経済成長率は、前年同期比で5.05%増とやや減速した。タイは減速傾向が鮮明で、前年同月比2.3%増と約5年ぶりの低い伸びとなった。一方、生産移管が進むベトナムの第2 四半期の成長率は、前年同期比で6.71%と好調だった。フィリピン、マレーシアは各々5.5%、4.9%となった。 また、ASEAN の7 月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は、前月の49.7 から49.5 に低下している。各国の中央銀行は相次いで利下げに動いている。5 月にフィリピン、マレーシアが利下げに踏み切り、その後インドネシア、タイが追随した。2019 年後半も不透明な経済状況が続くとアナリストはみている。 2.【インド】自動車販売が大幅減。政府のテコ入れ策に期待が集まる 世界第4 位の自動車市場であるインドの7 月の新車販売は、前年同月比30%減の25 万7,656台と大幅減となった(2000 年12 月以来の大幅な落ち込みとなった)。最大手のマルチ・スズキが36%減、タタ・モーターズも31%の減少だった。通年でも前年度実績(337 万台)を下回る可能性が高まってきた。 その要因としては、景気の減速(第1 四半期は5.8%成長にとどまった)、保険負担の増加、洪水などの自然災害などがある。その中でも最大の要因と指摘されるのが、ノンバンク金融会社(影の銀行)が提供していた流動性の収縮である。 インド自動車メーカーの業績も悪化している。2019 年4-6 月期における、タタ・モーターズの自社ブランド国内事業は4 億ルピーの赤字に転落した。また、生産を停止する企業も出ている。マヒンドラ・アンド・マヒンドラは、工場の稼働を一時停止し、投資計画も延期する。タタやアショカリーランドも同様の措置をとる。自動車部品企業では、独ボッシュが国内工場で生産調整を実施した。 こうした状況のなか、自動車業界全体で人員削減が進んでいる。業界団体は、市場テコ入れのため物品サービス税(GST)の引き下げを政府に要求している。 一方、8 月に入り、中央銀行が政策金利を0.35%引き下げており、これにより自動車ローンの金利が低下、「ディワリ」商戦を迎える年後半には、販売が持ち直すとの見方もある。 Ⅲ 個別動向 1. 全商品貿易動向~輸出は8 ヶ月連続で減少、輸入も3 ヶ月連続減少~ 1) 2019 年7 月の全商品輸出額は6 兆6,434 億円、前年同月比(以下同じ)1.5%減と8 ヶ月連続で減少した(6 月6.6%減)。これは、約24%を占める輸送用機器(7.7%増)が増加したものの、約19%を占める一般機械(7.2%減)をはじめ、約17%の電気機器(7.3%減)、プラスチック等化学製品(0.1%減)等が減少し たためである。 2) 輸入額は6 兆8,941 億円、1.2%減と3 ヶ月連続で減少した(6 月5.2%減)。これは、全輸入額の約15%を占める電気機器(0.3%増)、一般機械(2.7%増)が増加したものの、約21%を占める原粗油等鉱物性燃料(9.1%減)、医薬品等化学製品 (6.6%減)等が減少したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、約2,507 億円と再び赤字(6 月は5,896 億円の黒字)となった。
2019/09/24 11:40 日本機械輸出組合
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日本機械輸出組合 最新の世界経済動向(2019年6月~2019年8月)
米国・欧州経済は投資、生産、消費等に支えられて堅調に推移するも、やや軟調か。日本は輸出・生産が弱含み。前年同期比のGDPは中国6.2%、ベトナム6%台、フィリピン、インドネシア、インド5%台、マレーシア4%台、タイ2%台、シンガポール0.1%、台湾3.3%、韓国2.1%。 ブラジル、ロシアは長期低迷から回復も伸び悩み。 最新の世界経済動向(2019年6月~2019年8月)
2019/09/02 17:35 日本機械輸出組合
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最近の機械貿易動向(6 月)~機械輸出額8 ヶ月連続減少~
日本機械輸出組合 2019.8.30 2019 年6 月の機械輸出額は4 兆1,993 億円、対前年同月比8.0%減と、8 ヶ月連続で前年同月比減少した。これは、① 北米向け以外の5 地域向けで減少したこと、② 21 業種中19 業種が減少したことなどによる。為替・営業日要因が5.4%の減少寄与要因だったことを考慮すると、実質的な伸び率は2.7%減となった。2019 年7 月の為替・営業日要因は3.1%の増加寄与要因となっているが、8 月19 日発表の貿易統計速報による簡易計算では、7 月の機械輸出は2.1%減であった。 Ⅰ 要約 1. 全商品貿易動向(図表1) ① 全商品輸出額:6 兆5,858 億円(前年同月比 [以下同じ] 6.6%減、7 ヶ月連続減少) ② 全商品輸入額:5 兆9,962 億円(5.2%減、2 ヶ月連続減少) ③ 貿易収支:5,896 億円の黒字 2. 機械貿易動向 (1) 機械輸出入動向(図表2) ① 機械輸出額:4 兆1,993 億円(8.0%減、8 ヶ月連続減少) 為替・営業日要因を除いた実質的伸び率:2.7%減 (再び減少) ② 機械輸入額:1 兆9,292 億円(4.0%減、4 ヶ月ぶり減少) (2) 為替・営業日動向 2019 年6 月に5.4%の減少要因、7 月に3.1%の増加要因、8 月に11.6%の減少要因となる。 (3) 地域別動向 ① 北米向け以外の5 地域向けが前年同月比減少(図表4、5) ② 北米向け:4.5%増、4 ヶ月連続増加(図表4、5) ③ 中国向け:10.2%減、4 ヶ月連続減少(図表4、5) ④ ASEAN・南アジア向け:6.8%減、6 ヶ月連続減少(図表4、5、6、8、9) ⑤ EU 向け:10.3%減、3 ヶ月連続減少(図表4、5) ⑥ 韓国・台湾向け:10.9%減、17 ヶ月連続減少(図表4、5、6、7) ⑦ その他地域向:20.4%減、7 ヶ月連続減少(図表4、5、10) (4) 業種別動向(図表11) 上位21 業種船航空機部品と繊維機械の2 業種が増加。 (5) 機種別動向(図表12、13) ①時計(香港向け中心)が大きく増加 ② 鉄道車両、デジカメ・ビデオ等が大きく減少 (6) 機械輸入動向(図表14) ① 機械輸入額上位12 機種のうち、8 機種が減少 ② そのうち3 機種が二桁の増加 Ⅱ トピックス 1.【ベトナム】好調な経済成長。米中貿易紛争による生産移転が相次ぐ ベトナムの2019年第2四半期(4-6月期)の経済成長率は、前年同期比で6.71%だった(第1四半期は6.82%)。輸出が好調で個人消費も拡大している。IMF は、2019年の経済成長率は6.5%になると予想している。 現在のところ、米中貿易紛争はベトナム経済にとって追い風となっている。2019年上半期の対米輸出の伸びは27%に達している。中国から生産拠点を移す動きも目立ってきた。米アマゾンは、kindleの生産をベトナムに移すことを表明している。中国勢の動きも加速している。中国からベトナムへの投資認可額は、年初からの5カ月間で15億6,000万ドルに達し、前年同期比で5.6倍に増えた。アジア開発銀行(ADB)は、これら生産移転の動きは今後3年間でベトナムのGDP を合計2%押し上げる効果があると予測している。 しかしリスクもある。米国政府は中国製品のベトナムからの「迂回輸出」の監視を強化しており、制裁関税を課す可能性を示唆した。 2.【韓国】サムスンの営業利益が半減。半導体市場の低迷が続く 韓国サムスン電子の2019 年第2 四半期(4-6 月期)の営業利益は、前年同期比56.3%減の6 兆5千億ウォンと大幅減となった。売上高も4.2%減の56 兆ウォンと低迷した。主力のDRAM、NAND の価格の大幅な下落や、米中貿易摩擦の激化による需要減が業績不振の要因となった。 利益の約5 割を占める半導体部門の短期的な回復は難しい。DRAM の第2 四半期の単価は前年同期の約50%に落ち込んでおり、価格の下落は2019 年後半まで続くとみられる。NAND の価格も低迷している。 サムスンは、主力のメモリ事業の不振を受けて「半導体ビジョン2030」を策定、システムLSI の開発・生産に133 兆ウォンもの巨額資金を投じる計画である(台湾のTSMC と直接競合する)。スマホ部門では、旗艦機「ギャラクシーS10」の販売低迷が響いた。サムスンは発売延期となった折畳み式スマホ「ギャラクシー・フォールド」を年末商戦にあわせて発売し、巻き返しを図る。折畳み式はスマホ市場の起爆剤として期待されているが、価格をどこまで低くできるかが普及の鍵となる。 Ⅲ 個別動向 1. 全商品貿易動向~輸出は7 ヶ月連続で減少、輸入も2 ヶ月連続減少~ 1) 2019 年6 月の全商品輸出額は6 兆5,858 億円、前年同月比(以下同じ)6.6%減と7 ヶ月連続で減少した(5 月7.8%減)。これは、約11%を占めるプラスチック等化学製品(1.5%増)が増加したものの、約23%を占める輸送用機器(7.6%減)をはじめ、約20%を占める一般機械(8.0%減)、約17%の電気機器(9.2%減)、鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(8.6%減)等が減少したためである。 2) 輸入額は5 兆9,962 億円、5.2%減と2 ヶ月連続で減少した(5 月1.5%減)。これは、全輸入額の約20%を占める原粗油等鉱物性燃料(4.1%減)、約15%の電気機器(3.3%減)、一般機械(6.0%減)、鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(10.9%減)等が減少したことによる。 3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、約5,896 億円と再び黒字(5 月は9,683 億円の赤字)となった。
2019/09/02 11:47 日本機械輸出組合
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