最近の機械貿易動向(7 月)~機械輸出額9 ヶ月連続減少~

2019/09/2411:40配信

(4)業種別動向~21 業種中自動車、船舶をはじめ5 業種が増加。~

1)業種別では、自動車(3.1%増)、船舶(60.5%増)、建設機械(2.4%増)、航空機部品(13.2%増)、農業機械(9.5%増)の5 業種が増加し、前月に比べて3 業種が増加した。そのうち、船舶、航空機部品が二桁の伸びとなったものの、機械全体では2.0%の減少となった。
2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、軽機械、ベアリング、医療機械の4 業種となった(6 月は7 業種)。他方、電子計算機が30%台、産業車両、民生用電子機械が40%台の低い水準にある。



機械貿易動向


(5)機種別動向~船舶が大きく増加、鉄道車両、携帯電話等が大幅減少~

1)10%以上の伸び率を示したのは、①その他地域向け船舶(60.5%増)、②ASEAN・南アジア、米国、中国向け金属加工機械(15.5%増)、③北米、EU 向けTV(13.5%増)、④北米向け航空機部品(13.2%増)、⑤北米、その他地域向け乗用車(10.8%増)、⑥北米、中国、EU 向け電池(10.2%増)であった。
2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(47.0%減)、携帯電話(33.6%減)等であった。



機械貿易動向

機械貿易動向


(6)機械輸入動向~電子計算機、医療機械等が増加、電子ディバイス、航空機・部品等が減少~

1)7 月の機械輸入伸び率は1.5%増と再び増加した。上位12 機種のうち7 機種が増加し、そのうち電子計算機(13.0%増)、医療機械(24.6%増)、受信変換その他送受信機器(11.6%増)の3 機種が二桁の増加であった。減少したのは、電子ディバイス(16.3%減)、航空機・部品等(10.0%減)、自動車部品(4.8%減)、携帯電話(7.0%減)、乗用車(7.1%減)の5 機種であった。
2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、航空機・部品等、携帯電話、白物家電、医療機械、受信変換その他送受信機器、配電機器、時計、TV、デジカメ・ビデオ、通信機械部分品の11 機種となっている。
3)地域別機械輸入額は、全体の38%を占める中国(3.2%増)、ASEAN・南アジア(7.5%増)、EU(3.1%減)、北米(1.4%増)、韓国・台湾(8.5%減)、その他地域(8.9%増)の順であった。



機械貿易動向

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最終更新:2019/11/2018:09

日本機械輸出組合

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