最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額7 ヶ月連続減少~

2019/07/1815:54配信

2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は7ヶ月連続減少、輸入は3ヶ月連続で増加~

1)全商品輸出額の約63%%を占める5 月の機械輸出額は3 兆6,899 億円、7.1%減と7 ヶ月連続で減少し(4 月3.6%減)、その水準は、リーマンショック前(2008 年5 月)と比べると81.9%となって、前月に比べて9.0 ポイント悪化した(4 月90.9%)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は2.2%増であった。
2)一方、全商品輸入額の約33%を占める機械輸入額は、2 兆2,394 億円、4.1%増と3 ヶ月連続で増加し(4 月7.3%増)、リーマンショック前(2008 年5 月)の水準に比べ、46.1%増となっている。



機械貿易動向



(2)為替・営業日動向~5 月は9.0%の減少要因、6 月は5.5%の減少要因~

1)2019 年5 月は1 ドル=110.9 円となり、前年に比べ1.6%の円安となった。また、対ユーロは124.6 円と前年に対して5.3%の円高となり、合わせて約0.5%の為替増加要因となった。営業日は前年に比べて2 日少ないため、約9.5%の減少要因となり、合計で約9.0%の減少要因となる。5 月の輸出額は7.1%減であったことから、実質的伸び率は2.2%増と7 ヶ月ぶりに前年同月比増加となった(4 月5.5%減)。
2)2019 年6 月は1 ドル=109.1 円で前年比0.7%の円高、対ユーロは122.4 円で前年比4.9%の円高となり、合わせて約0.7%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて1 日少ないため、約4.8%の減少要因となり、合計で約5.5%の減少要因となる。
3)2019 年7 月は、対ドルが7 月17 日17:00 時点の108.2 円とすれば、2.3%の円高、また、対ユーロは121.3 円で5.8%の円高となり、合わせて約1.5%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて1日多いため、約4.8%の増加要因となり、合計で約3.2%の増加要因となる。




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(3)地域別動向~北米向け以外の5 地域向けが減少~

1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の26.0%を占める北米向けでは、航空機部品(1.6%減)が減少したものの、約48%を占める自動車(2.3%増)をはじめ、産業機械(7.7%増)、建設機械(13.1%増)等が増加し、1.7%増となった。②22.5%を占める中国向けでは、自動車(1.8%増)、電子ディバイス(3.8%増)等が増加したものの、産業機械(20.6%減)、軽電気機械(8.0%増)、重電気機械(10.6%減)等が減少して10.0%減となり、③13.7%のASEAN・南アジア向けは、タイ(5.1%減)、シンガポール(27.0%減)、インド(13.0%減)等主要国がすべて赤字となり、業種でも、自動車(19.2%減)、産業機械(16.9%減)、電子ディバイス(17.8%減)等が減少して17.2%減となった。④12.6%を占めるEU 向けは、約36%を占める自動車(2.6%減)をはじめ、産業機械(13.6%減)、軽電気機械(8.0%減)等が減少して5.1%減となり、⑤9.1%を占める韓国・台湾向けは、自動車(11.1%増)、電子ディバイス(1.5%増)等が増加したものの、産業機械(40.3%減)が大きく減少して17.5%減となった。⑥16.1%のその他地域向けでは、アフリカ(36.5%増)向け等が増加したものの、中近東(5.4%減)、大洋州(14.0%減)向け等が減少し、機種では、船舶(1.6 倍)が大きく増加したものの、自動車(1.9%減)、産業機械(14.5%減)、建設機械(21.3%減)等が減少して0.5%減となった。
2)また、リーマンショック前の2008 年5 月の地域別輸出額と比較すると、中国、北米向けが90%台、ASEAN・南アジア向けが80%台、韓国・台湾向けが70%台、その他地域、EU 向けが60%台となった。



機械貿易動向

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最終更新:2019/11/2018:09

日本機械輸出組合

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