最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出伸び率 5 ヶ月連続マイナス~

2019/05/1614:54配信



 

Ⅲ 個別動向
1. 全商品貿易動向~輸出は 4 ヶ月連続でマイナス、輸入は 3 ヶ月ぶりプラス~
1) 2019 年 3 月の全商品輸出額は 7 兆 2,020 億円、前年同月比(以下同じ)2.4%減と 4 ヶ月連続でマイナスとなった(2 月 1.2%減)。これは、約 24%を占める輸送用機器(2.4%増)がプラスとなったものの、約21%を占める一般機械(5.4%減)をはじめ、約16%の電気機器(5.2%減)、鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(6.8%減)等がマイナスとなったためである。
2) 輸入額は 6 兆 6,742 億円、1.2%増と 3 ヶ月ぶりにプラスとなった(2 月 6.6%減)。これは、全輸入額の約23%を占める原粗油等鉱物性燃料(4.0%減)がマイナスとなったものの、電気機器(5.0%増)、医薬品等化学製品(2.5%増)、原料別製品(5.7%増)等がプラスとなったことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、約 5,278 億円と 2 ヶ月連続の黒字(2 月は3,349 億円の黒字)となった。

  
   機械貿易動向   

2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 5 ヶ月連続マイナス、輸入は 4 ヶ月ぶりプラス~
1)全商品輸出額の約 65%を占める 3 月の機械輸出額は 4兆 6,967 億円、3.0%減と 5 ヶ月連続でマイナスとなり(2 月 2.3%減)、その水準は、リーマンショック前(2008 年 3 月)と比べると 89.4%となって、前月に比べて 3.1 ポイント改善した(2 月 86.3%)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 0.1%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約 32%を占める機械輸入額は、2 兆 1,142 億円、1.2%増と 4 ヶ月ぶりにプラスとなり(2 月 4.7%減)、リーマンショック前(2008 年 3 月)の水準に比べ、23.4%増となっている。

機械貿易動向

(2)為替・営業日動向~3 月は 2.9%の減少要因、4 月は 2.0%の増加要因~
1)2019 年 3 月は 1 ドル=111.2 円となり、前年に比べ 4.3%の円安となった。また、対ユーロは 125.9 円と前年に対して 4.1%の円高となり、合わせて約 1.9%の為替増加要因となった。営業日は前年に比べて1 日少ないため、約 4.8%の減少要因となり、合計で約 2.9%の減少要因となる。3 月の輸出額は 3.0%減であったことから、実質的伸び率は 0.1%減と 5 ヶ月連続のマイナスとなった(2 月 2.0%減)。
2)2019 年 4 月は 1 ドル=111.1 円で前年比 4.5%の円安、対ユーロは 125.3 円で前年比 4.3%の円高となり、合わせて約 2.0%の為替増加要因となった。営業日は前年と同じため、合計で約 2.0%の増加要因となる。
3)2019 年 5 月は、対ドルが 5 月 15 日 17:00 時点の 109.5 円とすれば、0.3%の円安、また、対ユーロは 122.8 円で 6.7%の円高となり、合わせて約 0.3%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて 2 日少ないため、約 9.5%の減少要因となり、合計で約 9.8%の減少要因となる。

機械貿易動向

(3)地域別動向~EU、北米向けがプラス、それ以外の 4 地域向けがマイナス~
1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 25.1%を占める北米向けでは、約 49%を占める自動車(0.4%増)、産業機械(1.2%増)、航空機部品(17.6%増)、建設機械(32.6%増)等がプラスとなり、2.8%増とな った。②20.5%を占める中国向けでは、産業機械(12.0%減)、自動車(1.9%減)、電子ディバイス(2.2%減)、軽電気機械(3.1%減)等がマイナスとなって 10.2%減となり、③15.0%の ASEAN・南アジア向けは、シンガポール(20.9%増)が大きくプラスとなったものの、パキスタン(47.7%減)、インドネシア(17.8%減)、マレーシア(13.3%減)等が減少し、業種では、船舶(2.7 倍)等が大きくプラスとなったものの、産業機械(10.1%減)、自動車(11.1%減)、電子ディバイス(13.9%減)等が減少して 4.2%減となった。④12.7%を占める EU 向けは、産業機械(5.0%減)等が減少したものの、約37%を占める自動車(7.8%増)、軽機械(4.9%増)等が増加して3.5%増となり、⑤10.1%を占める韓国・台湾向けは、自動車(20.1%増)が増加したものの、産業機械(3.9% 減)、電子ディバイス(12.0%減)等が減少して 2.8%減となった。⑥16.7%のその他地域向けでは、アフリカ (32.6%増)、ロシア東欧等(11.7%増)向けがプラスとなったものの、大洋州(18.5%減)、中近東(17.1%減)向け等がマイナスとなり、機種では、船舶(29.8%増)がプラスとなったものの、自動車(8.3%減)、産業機械(14.6%減)等がマイナスとなって 5.1%減となった。
2)また、リーマンショック前の 2008 年 3 月の地域別輸出額と比較すると、ASEAN・南アジア、中国向けが 100%を超え、北米、韓国・台湾向けが 90%台、その他地域、EU 向けが 60%台となった。

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最終更新:2019/11/2018:09

日本機械輸出組合

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