「遠隔操作」のタグ一覧 (37件中1~20件を表示)
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日立建機 お客さまのシステムと接続可能な油圧ショベル「RBT Core Connect」の受注を開始
遠隔・自動化ソリューションに対応した「RBTシリーズ」にラインアップを追加 「RBT Core Connect」の操作イメージ 日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、このたび、遠隔・自動化ソリューションに対応した「RBTシリーズ」に、お客さまのシステムと接続可能な油圧ショベル「RBT Core Connect(コア コネクト)」のラインアップを追加しました。2024年8月より、日本国内向けに本仕様機のZX200A-7(20トンクラス)とZX330A-7(30トンクラス)の受注を開始します。 本仕様機の導入により、お客さまは自社で保有するシステムと直接油圧ショベルを接続し、円滑な遠隔操作や自動運転が可能となり、安全性の向上や労働環境の改善など施工現場の課題解決に貢献します。標準小売価格(税抜き)はZX200A-7が3,610万円、ZX330A-7が5,620万円です。 施工現場の課題である安全性・生産性の向上や労働環境の改善などの解決策の一つとして、お客さまからは建設機械の遠隔操作や自動運転に関心が寄せられています。お客さまが建設機械の遠隔操作や自動運転を行うためには、外部からの信号で車体を操作するための対応のほか、車体の姿勢や状態を把握するための多数のセンサーやカメラを取りつける必要があります。このように油圧ショベルの操作制御は技術的に高度で、仕様変更のコストが大きいことが課題となっています。 本仕様機を導入し、車体を適切に制御するための信号をお客さま側のシステムと接続することで、お客さま側のシステムから油圧ショベルの遠隔操作や自動運転が可能になります。また、車体の情報を得るための新たなセンサーの取り付けなど車体の仕様変更のコストは不要です。さらに、お客さま側のシステムに応じて、より高度な自動運転も可能となります。 日立建機は自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」に基づき、2023年5月に遠隔・自動化ソリューションに対応可能な油圧ショベルを開発しました。2023年10月には、「RBTシリーズ」としてリモコンで遠隔操作が可能な油圧ショベルの受注を開始しました。また、油圧ショベルの自動運転の有効性を確認するため、産業廃棄物処理を行う三井商事株式会社の中間処理場で汚泥を自動運搬する実証試験も行いました。 三井商事株式会社での実証試験 今後も日立建機グループは、「人と機械の最適な関係」をめざし、お客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創していきます。今後も、建設機械の遠隔操作や自動運転、自律化に向けた研究・開発を推進し、現場の安全性・生産性の向上などのお客さまの課題に貢献していきます。
2024/07/31 11:43 日立建機日本株式会社
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コマツ F1ドライバーが遠隔操作システムで建設機械の操作も体験 F1チーム「ウィリアムズ・レーシング」ドライバー アレックス・アルボン選手がコマツ大阪工場を訪問
ウィリアムズ・レーシングのマシンカラーに特別塗装した油圧ショベルも登場 コマツ(社長:小川啓之)は、2024年4月3日に大阪工場(大阪府枚方市)で、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下「F1」)の「ウィリアムズ・レーシング」のドライバーであるアレックス・アルボン選手(以下、アレックス選手)の訪問を受けました。この訪問は、当社が2024年2月に締結したウィリアムズ・レーシングとのスポンサーシップ契約により実現したものです。 大阪工場では、4月5日(金)から7日(日)に鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリに向けた応援の意を込めて、ウィリアムズ・レーシングのマシンカラーに特別塗装をした油圧ショベル「HB205-2」の展示でお出迎えしました。また、アレックス選手にコマツをより深く知っていただくために、大阪工場内の研修施設「匠の杜」で、ものづくりマイスターによる指導のもと、金属加工のものづくり体験や、遠隔操作による油圧ショベルの操作*を体験していただきました。 コマツはこれからも、ウィリアムズ・レーシングとの様々な活動を通じて、新たな価値を創造してまいります。*安全に配慮のうえ、特別な仕様での遠隔操作体験 ウィリアムズ・レーシングのマシンカラーに特別塗装をした油圧ショベル「HB205-2」とアレックス選手 ■アレックス選手のコメント コマツの大阪工場を訪れて、非常に大きい工場であること、また大勢の社員の皆さまから温かい歓迎を受けて、とても光栄に思います。 コマツとウィリアムズ・レーシングとは過去にもパートナーシップを結んでいた経緯があり、今回また一緒に取り組むことができることをとてもうれしく思っています。 今日は、この工場で建設機械の遠隔操作を体験しました。とても大きく、高価なマシンの操作ということで緊張しました。しかしながら、サポートを受けながら操作を行って見て、とても楽しい経験でした。 コマツをはじめ、日本のファンの皆様には、F1に対してとても熱心に応援していただいており、とてもうれしく思っています。皆さんの声援を受けて、レースに臨みます。 (左から)大阪工場 総務部長 若林 亨、コマツユニオン大阪支部 支部執行委員長 米田 泰明、アレックス選手、執行役員 生産本部 大阪工場長 谷川 徳彦、常務執行役員 本多 孝一 ものづくり体験で、コラボレーションロゴプレートを作成 取材に応じるアレックス選手 【プロフィル】・アレックス・アルボン8歳でモータースポーツの道を歩み始めたアレックスは、ホンダのカデットクラスでレースを始め、瞬く間にランクを上げて複数のタイトルを獲得した。2010年にはKF3カテゴリーでCIK-FIAワールドカップとCIK-FIAヨーロピアンチャンピオンシップの両方を獲得するなど、複数の大会でチャンピオンに輝いた。アレックスは2012年にシングルシーターに転向し、フォーミュラ・ルノー2.0に3シーズン参戦し、2014年のユーロカップ・カテゴリーで総合3位に入った。その後、2015年にFIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権にステップアップし、総合7位、表彰台に5回上った。2016年はGP3シリーズに舞台を移したが、惜しくもタイトルを逃し、シャルル・ルクレールに次ぐ2位でシーズンを終えた。2年連続でFIAフォーミュラ2に参戦したアレックスは、2018年のチャンピオンシップでジョージ・ラッセルとランド・ノリスに敗れて3位となった。これがF1への移籍のきっかけとなり、アレックスは2019年にスクーデリア・トロ・ロッソに起用された。数々の目を引くパフォーマンスによってわずか12レースでレッドブル・レーシングに昇格したアレックスは、2020年もレッドブル・レーシングにとどまり、2度の表彰台を獲得してシーズンを総合7位で終えた。2021年、アレックスはレッドブル・レーシングのリザーブドライバーに指名された。2021年にはレッドブル・レーシングのリザーブドライバーに任命され、DTMでのフルキャンペーンと合わせて総合6位でフィニッシュした。2022年、アレックスはウィリアムズ・レーシングのレースドライバーに就任。2022年シーズン、アレックスはメルボルンでのデビュー戦でポイントを獲得したほか、マイアミで9位、ベルギーで10位に入るなど、際立ったパフォーマンスでチームを印象づけた。ウィリアムズ・レーシングは2022年シーズン中に、アレックスが2023年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権とそれ以降もドライバー・ラインアップに残ることを発表した。アレックスは2023年シーズン、ドライバーズチャンピオンシップ13位で27ポイントを獲得し、コンストラクターズチャンピオンシップ7位獲得に貢献した。モントリオールとモンツァでは7位、カタールのスプリントレースでは7位と、グランプリで7度トップ10入りを果たしている。2024年は、アメリカ人ドライバーのローガン・サージャントとともにウィリアムズ・レーシングで3年目を迎える。
2024/04/15 14:44 株式会社小松製作所
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日立建機 第6回建設・測量生産性向上展 「CSPI-EXPO」に出展します
2024年3月19日日立建機グループは、建設・測量業界の次世代を担う最先端の製品・技術・サービスが一堂に集結する第6回建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」(2024年5月22日(水)~24日(金)、場所:幕張メッセ・千葉県千葉市美浜区)に出展します。建設・測量業界の専門展示会である「CSPI-EXPO」は、デジタル庁・経済産業省・国土交通省・環境省の後援と建設測量関係の18団体の協力のもと、さまざまな最先端の技術が紹介される業界最大の展示会です。 日立建機グループの出展ブースでは「現場の声を、未来の礎に」をテーマに、現場の抱える多様な課題に柔軟に寄り添う日立建機の最新ソリューションを紹介します。 屋内展示場では、安全性向上・生産性向上・ライフサイクルコスト低減といった土木・建設業や解体業などさまざまな業界で建設機械に携わるお客さまの様々な課題に柔軟に対応するICT・IoTソリューション「Solution Linkage(ソリューション リンケージ)」や、数秒で交換可能な油圧ショベルのアタッチメントシステム、建設現場のゼロエミッション化に向けた需要に応えるバッテリー駆動の電動油圧ショベルと可搬式の充電設備など、日立建機グループの先進の取り組みについて紹介します。また屋外展示場では、遠隔操作ソリューションに対応した油圧ショベルRBTシリーズの実機を展示します。 皆さまのご来場をお待ちしております。日立建機「CSPI EXPO」特設サイト第6回建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」概要日時:2024年5月22日(水)~24日(金)10:00~17:00(最終日のみ16:00まで)場所:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)CSPI-EXPO公式ウェブサイト 出展内容(予定)【Solution Linkageシリーズ】 ・Solution Linkage Survey(土量計測ソリューション) ・Solution Linkage Point Cloud(点群生成ソリューション) ・Solution Linkage Mobile(ダンプ運行管理ソリューション) ・Solution Linkage Work Viewer Cloud/ Alert Viewer Cloud(施工映像共有ソリューション) ・Solution Linkage Compactor(転圧管理ソリューション) など 【建設現場における電力供給ソリューション】 ・バッテリー駆動式油圧ショベルZE85 ・可搬式充電設備(九州電力との共同開発) 【屋外展示】 ・RBTシリーズ ZX200A-7(遠隔操作仕様機)・遠隔操作ソリューション商標注記Solution Linkageは、日立建機株式会社の登録商標です。関連情報Solution Linkage ウェブサイト
2024/03/21 13:21 日立建機日本株式会社
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コマツ 無人ダンプトラック運行システム(AHS)導入台数 700 台達成、累計総運搬量 75 億トン達成
-自動化・自律化、遠隔操作化の実現を加速- 2024 年 3 月 14 日 コマツ(社長︓小川啓之)の鉱山向け無人ダンプトラック運行システム(Autonomous Haulage System 以下、AHS)は、2024年2月に世界最大級の400トン積載可能ダンプトラック 980E-5ATを含む超大型自動運転ダンプトラックの累計導入台数が700台を超えました。 AHS 導入成功を祝う Glencore 社とコマツのチーム(Lomas Bayas 銅鉱山(チリ)にて) AHSは、コマツが 2008年に業界で初めて商用導入して以来、世界5か国23カ所の鉱山で700台が導入され、累計総運搬量は2024年2月末までに75 億トンを達成致しました。累計700台目は2024年2月にグレンコア社の Lomas Bayas銅鉱山(チリ)で稼働を開始致しました。この鉱山は、チリでコマツAHSが導入された8番目の鉱山となります。 Lomas Bayas 銅鉱山(チリ)にて稼働する AHS ダンプトラック コマツのAHSは2008年の商用導入以来、稼働環境の異なる鉱山現場で稼働実績を蓄積し、世界各国の資源大手よりその安全性・生産性に対して高い評価を得てきました。地形や天候が異なるさまざまな鉱山に対応しつつ、有人稼働ダンプトラックに対し格段に高い安全性を達成するとともに、生産性では、積込・運搬作業で15%以上のコスト削減効果が実証されています。さらに、最適運転制御によって急加速・急ハンドルを低減することで、タイヤ寿命が40%改善する効果も実証されており、環境負荷低減の観点でもお客さまに大きな価値を提供してきました。コマツはAHSを、お客さまが目指す鉱山の安全性向上、GHG削減の達成に貢献するための重要なソリューションの一つと位置付けており、引き続きお客さまの現場における安全性・生産性・環境性の更なる向上に貢献していきます。【AHS関連情報】 → コマツ、トヨタ 無人ダンプトラック運行システム上で自動走行するライトビークルを開発へ - 鉱山オペレーシ ョン全体の自動化・自律化の実現加速に向け協業開始 -(2023 年 5 月 17 日付リリース) → 自動化・自律化、遠隔操作化の実現を加速- コマツ、Anglo American 社 Los Bronces 銅鉱山 (チリ)へ 無人ダンプトラック運行システム(AHS)を導入 (2022 年 6 月 3 日付リリース) → 無人ダンプトラック運行システム商用導入 10 周年 稼働台数 100 台超過達成、既存稼働鉱山の無人 化を加速 (2018 年 1 月 29 日付リリース)
2024/03/18 09:23 株式会社小松製作所
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日立建機 遠隔操作ソリューションに対応した油圧ショベル RBT シリーズを発売
ICT 施工やエリアコントロール機能で遠隔操作のサポートも可能 2023 年 11 月 7 日 RBT シリーズの油圧ショベル ZX200A-7 の遠隔操作イメージ 日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、遠隔操作ソリューションに対応した油圧ショベル「RBT(アールビーティー)シリーズ」を、日本国内向けに 2024 年 5 月より発売します。第 1 弾のラインアップは、遠隔操作を行うための「RBT リモコン」を備えた 2 機種の中型油圧ショベル ZX200A-7(20 トンクラス)と、ZX330A-7(30 トンクラス)です。いずれの機種も、ZAXIS-7 シリーズの ICT 油圧ショベルをベースとしており、遠隔操作で ICT 施工を行うことも可能です。販売目標台数は、2 機種合計で年間 10 台を見込んでいます。 シリーズ名の「RBT」には、オペレータが車体に搭乗せずに働くロボット「READY TO BE ROBOT」という意味を込めています。日立建機は、遠隔操作ソリューションをラインアップに加えることで、施工現場への遠隔操作の導入を促進し、安全性の向上や労働環境の改善など、お客さまの課題解決に寄与します。 昨今、施工現場においては、安全性や生産性の向上、労働環境の改善、労働力不足による技能者の人財育成などが課題となっています。その解決策の一つとして、建設機械の遠隔操作や自動運転に対し、お客さまからの期待が寄せられています。 こうしたニーズに対応するため、日立建機は 2020 年 8 月に自律型建設機械向けシステムプラットフォーム 「ZCORE(ズィーコア)」を開発し、2023 年 5 月には ZCORE に基づき遠隔操作・自動運転ソリューションに対応した油圧ショベルの開発について発表しました。その後は、お客さまに実際に操作していただくなどの実証試験を通じて、現場導入に向けたさまざまなニーズを反映しながらブラッシュアップを行い、今回、「RBT シリーズ」としての発売に至りました。 現在、建設機械の遠隔操作は、災害復旧現場や人が立ち入れない環境での作業など、特定のシーンや業種において行われています。油圧ショベルで遠隔操作を行うには、機械の大幅な仕様変更が必要で、導入の手間や工数などが課題となっていました。 今後、一般的な建設・土木工事のお客さま向けに、遠隔ソリューションに対応した油圧ショベル「RBT シリーズ」を提供し、施工現場の課題である労働環境の改善、安全性や生産性の向上、人財育成の強化をめざして、お客さまとのさらなる協創を推進します。■主な特長1.RBT リモコンを用いた遠隔操作が可能 RBT シリーズの油圧ショベルの遠隔操作は、RBT リモコンのレバーやスイッチを操作して行います。また、車体と RBT リモコンは双方向で通信しているため、油圧ショベルの操作に必要な車体の情報(車体とクローラーの角度、エンジン冷却水温、燃料残量など)をリモコン内のモニターで確認することができます。また、油圧ショベルの運転室内にあるスイッチを切り替えることで、オペレータが搭乗して油圧ショベルを操作することも可能です。 RBT リモコン本体(左) RBT リモコンのモニターイメージ(右) 2.エリアコントロール機能や ICT 施工への対応で、遠隔操作をサポート 遠隔操作においては、建設機械の周囲情報が把握しづらい場合があります。この場合、オペレータは、別の映像システムなどで衝突・接触してはいけない対象物を確認しながら慎重に操作する必要があり、作業効率向上の妨げになるほか、オペレータの負担も大きなものとなります。 RBT シリーズの油圧ショベルは、機械の周囲情報が把握しづらい状況でも、エリアコントロール機能を用いて、油圧ショベルの動作範囲を予め制限することができます。遠隔操作の際、油圧ショベルが設定した境界に近づくにつれて動作スピードが減速・停止します。これにより、オペレータの負担を軽減することができます。 さらに、RBT シリーズの油圧ショベルは ICT 施工にも対応しています。遠隔操作においても、マシンコントロール機能を用いて効率的な施工が可能です。 ■関連情報・2020 年 8 月 19 日 ニュースリリース自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」を開発・2021 年 3 月 31 日 ニュースリリースICT 油圧ショベル ZX200X-7、ZX330X-7 を発売・2023 年 5 月 15 日 ニュースリリース遠隔・自動化ソリューションに対応する油圧ショベルのベースマシンを開発
2023/11/07 15:10 日立建機日本株式会社
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オリエンタル白石が圧気ケーソンのショベルを自動運転! 高圧室内をLiDARでデジタルツイン化
オリエンタル白石が施工したある現場では、現場の広さの割には“過剰”な数のタワークレーンが配置されていました。そして、現場事務所では、ずらりと並んだモニターの前で多くの人が仕事に集中していました。 現場の大きさの割には、多くのクレーンが立ち並んだ現場(特記以外の写真、資料:オリエンタル白石) 現場事務所にはモニターがぎっしりと並び、多くの人が作業に集中していた 彼らはいったい、何をしているのかというと、現場の地下に配置された30台もの油圧ショベルを、ナ、ナ、ナ、ナント、遠隔操作で掘削していたのです。 現場の地下に配置された30台のショベル。現場事務所からの遠隔操作で掘削していた クレーンが配置されたコンクリート躯体は、「ニューマチックケーソン」と呼ばれるものです。その底部の作業室は高圧の空気で満たされており、地下水が入ってこないようにしながら地盤を掘削します。掘削した土砂は、「マテリアルロック」という、圧気が漏れない二重ふた構造の部分を通って外部に排出し、ケーソン自体を少しずつ、地盤に沈めていきます。 ニューマチックケーソンのイメージ図。底部の空間に高圧の空気を満たし、地下水が入ってこないようにして掘削する 1960年代のニューマチックケーソン工事。高圧室内に人や建機が入って作業していた 1960年代までは、高圧室内に人や重機が入って掘削作業を行っていました。しかし、高圧室の気圧は現場によっては7~8気圧にも達することがあるため、“潜水病”とも呼ばれる減圧症を防ぐため、作業終了時には長時間をかけての減圧が必要でした。
2023/08/07 13:45 株式会社イエイリ・ラボ
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コマツ、Anglo American 社のブラジル Minas-Rio 鉄鉱山での 大型 ICT ブルドーザー遠隔操作の商用稼働を開始
-安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現- 2023 年 6 月 13 日 コマツ(社長:小川啓之)は、100%子会社であるコマツブラジルインターナショナル(有)を通じて、資源 大手 Anglo American 社(CEO:Duncan Graham Wanblad)と、鉱山向け大型 ICT ブルドーザー 「D375Ai-8 遠隔操作仕様車」の商用稼働を 2023 年 5 月より開始いたしました。 【ブラジルの Minas-Rio 鉄鉱山で遠隔稼働するブルドーザーD375Ai-8】 コマツと Anglo American 社は、Anglo American 社が保有するブラジル南東部の Minas-Rio 鉄鉱山において、鉱山現場の課題である安全性と生産性の両立に向けた新たなソリューションの確立を目指し、2020 年 6 月より鉱山向け遠隔操作ブルドーザー導入に向けた活動を推進してまいりました。両社の協業の下、 2022 年 10 月より生産現場での遠隔稼働実証トライアルを実施し、このたび商用稼働開始を実現しました。 当該機は、コマツ独自のブレード自動制御技術と、100%子会社であるモジュラーマイニングシステムズ(株)のマシンガイダンスシステム「ProVision」を連携する機能を有しており、実証トライアルにおいては、ブルドーザー運転とブレード操作を熟練オペレーターでなくとも遠隔地から簡単に操作できることが確認されました。それに加え、遠隔操作化に伴いオペレーターは振動の大きな環境から完全に解放されるため、運転中の快適性が大幅に向上しました。 本実証トライアルでの成功を踏まえ、Minas-Rio 鉱山では、遠隔操作レトロフィットキットが装着可能な D475A-8R を 2023 年末迄に6台一括導入することを決定しています。Minas-Rio 鉱山はこれら 6 台全てのブルドーザーの遠隔稼働化を段階的に進めていく計画であり、コマツは Anglo American 社と引き続きマイニングソリューション技術分野での協業を進めてまいります。 【左:遠隔操作をするブルドーザーオペレーター】 【右:生産現場で遠隔稼働中の D375Ai-8】 コマツは、中期経営計画 「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」の成長戦略として、「モノ(建設・鉱山機械の自動化・自律化)」と「コト(現場プロセス全体の最適化)」で、世界中の現場をデジタル化し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現することを目指しています。今後も、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す 顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。
2023/06/14 12:28 株式会社小松製作所
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日立建機 国内 IoT スタートアップのアプトポッド社と資本業務提携契約を締結
高速データ伝送技術で、建設機械の遠隔操作や自動運転のためのシステムを共同で開発 2023 年 5 月 22 日 施工現場のデジタルツインのイメージ 日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、5 月、株式会社アプトポッド(代表取締役:坂元 淳一/以下、アプトポッド社)に対して出資を行い、業務提携契約を締結しま した。今後、アプトポッド社が提供する高速 IoT プラットフォームを活用し、リアルタイム性の高い「デジタルツイン*1 」の構築や、デジタルツインを用いて建設機械の遠隔操作や自動運転を行うシステムの開発などに共同で取り組みます。 *1:IoT などを用いて現実世界におけるさまざまな情報を収集し、仮想空間で現実世界を再現する技術。現実世界の変化に合わせて、仮想空間上の情報もリアルタイムに反映される。 日立建機は、「人、機械、現場環境」の情報を相互に共有することで、人と機械が「協調して」働き、安全性と生産性を両立する「協調安全」の施工現場の実現をめざしています。具体的には、機械やセンシングシステムで収集した、建設機械の位置・稼働情報、作業員の位置・生体情報、作業進捗による地形の変化、気象予報などのさまざまな情報に基づいて、人に注意を促したり、自動運転の建設機械を制御した りして、現場全体を安全な方向に導きながら、生産性の高い施工を行います。 このような施工現場を実現するためには、リアルの世界で収集したさまざまな情報を仮想空間上に再現したデジタルツインが必要です。土木施工現場では、建設機械の作業によって地形が刻々と変化するため、 地形などの大容量のデータを高速に伝送、処理する必要があり、リアルタイム性の高いデジタルツインの構築はこれまで困難でした。 アプトポッド社の高速 IoT プラットフォーム「intdash(イントダッシュ)」は、100ミリ秒~1 ミリ秒間隔程度の高頻度で発生するデータを、インターネットを経由して、高速・大容量かつ安定的に伝送することが可能です。この技術を、5G などの次世代高速通信と組み合わせることによって、建設機械や施工現場から絶え間なく大量に発生するデータを収集、処理しながら、リアルタイム性の高いデジタルツインを構築することが可能になります。 日立建機は、高速・大容量のデータ伝送・処理に関する通信・ソフトウェア技術を有するアプトポッド社との業務提携を通じて、土木施工現場向けのリアルタイム性の高いデジタルツインや、デジタルツインを活用した建設機械の遠隔操作や自動運転を行うシステムの開発に共同で取り組みます。 日立建機グループは、これまで、電動化建機や ICT 施工ソリューションの開発などにおいて、異業種を含む世界中のビジネスパートナーと連携してきました。また、ベンチャー・キャピタルが募集するファンドへの出資な どを通じて、スタートアップとの連携を強化してきました。今後もオープンイノベーションを積極的に推進して新たな価値を創造し、お客さまのニーズに応える製品・ソリューションを提供していきます。■日立建機 執行役常務兼 CTO、 パワー・情報制御プラットフォームビジネスユニット長および研究・開発本部長 中村 和則のコメント アプトポッド社は、日立建機がめざしている「協調安全」の現場における建設機械の自動運転を実現するために、必須の技術をお持ちです。このような世界最先端の通信技術を持つパートナーと連携することができ、大変嬉しく思います。今回の資本業務提携を通して、これまで以上にアプトポッド社と密に連携し、両社がともに成長していきたいと考えております。 日立建機は今後もオープンイノベーションを推進し、世界中のお客さまにとって、社会・環境・経済的に 価値のある製品・ソリューションを開発・提供し続けていきます。■アプトポッド社 代表取締役 坂元 淳一のコメント 当社では自動車、産業機械、ロボットなど、さまざまな産業分野で加速する DX 化に貢献すべく、高速でリアルタイム性の高い独自の IoT 技術を開発し、提供してまいりました。建設分野におきましても、建設機械やセンサシステムを中心に施工フィールド全体のデータネットワーク化を実現することで、オペレーションの遠隔化やデータ集積・分析により、安全性や効率性をめざした次世代のアプリケーション提供が可能となります。今回の資本業務提携により、日立建機の技術と当社技術を融合し、建設シーンの未来に向けたイノベーション創出にチャレンジしてまいります。 *2:Machine to Machine、機械と機械が通信ネットワークを介して互いに情報をやり取りすること。 ■関連情報 ・2023 年 5 月 22 日 アプトポッド社リリース ■商標注記 ・intdash は、株式会社アプトポッドの登録商標です。
2023/05/24 12:04 日立建機日本株式会社
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遠隔・自動化ソリューションに対応する油圧ショベルのベースマシンを開発
お客さまとともに施工現場の労働環境の改善、安全性の向上、人財育成の強化をめざす 2023 年 5 月 15 日 ベースマシンを遠隔操作している様子 日立建機株式会社(執行役社長:先崎 正文/以下、日立建機)は、遠隔・自動化ソリューションに対応する油圧ショベルのベースマシン(以下、本ベースマシン)を開発しました。建設機械の遠隔操作や自動・自律運転の技術は、鉱山現場やダムなどの大規模な施工を中心に普及しつつあります。今後、一般的な建設・土木工事のお客さま向けに、遠隔・自動化ソリューションと油圧ショベルのベースマシンを提供し、施工現場の課題である労働環境の改善、安全性の向上、人財育成の強化、生産性の向上をめざして、お客さまと協創してまいります。 施工現場においては、安全性や生産性の向上、労働環境の改善、労働力不足による技能者の人財育成などが課題となっています。その解決策の一つとして、建設機械の遠隔操作や自動・自律運転にお客さまから期待が寄せられています。こうした市場の変化やニーズに対応するため、日立建機グループは、1990 年代初めから建設機械の遠隔操作や自動運転に関する研究開発に着手し、これまでさまざまな要素技術の開発を進めてきました。2020年には建設機械の自律運転に対応するためのシステムプラットフォーム 「ZCORE(ズィーコア)」を開発して以降、そのコンセプトのもとに研究開発を推進しています。 建設・土木工事などの現場では、施工内容や使用する建設機械の組み合わせが多岐にわたり、現場の環境も複雑です。現在、災害復旧現場や人が立ち入れない環境での作業など、特定のシーンや業種で、油圧ショベルの遠隔操作が行われています。しかし、油圧ショベルの遠隔操作を行うためには、大掛かりな機械の改修や、周辺機器のセットアップが必要です。今後、施工現場の課題を改善するためには、油圧ショベルの遠隔操作を導入しやすくし、自動運転のソリューションをお客さまと協創するためのベースマシンが必要となっていました。 本ベースマシンは、ZCORE のコンセプトのもと、ICT 油圧ショベルを用いて開発を進めました。遠隔操作時でも「マシンコントロール機能」を用いて半自動で効率的に施工できるほか、「エリアコントロール機能」で、油圧ショベルの上下・左右方向の動作範囲を制限して接触被害を軽減するなど、機械の周囲環境が把握しづらい状況においても、オペレーターの操作を支援することが可能です。 今後は、遠隔での掘削・積み込み作業における運転支援機能の拡充や、掘削・旋回・積み込みといった一定の動作を繰り返す作業を自動で行うなど、お客さまの施工に合わせたソリューション開発を段階的に進めていきます。このような建設機械の操作技術の高度化により、経験を問わず働きやすい建設機械やソリューション、労働環境を整えることで、施工現場での技能継承が促進され、技能者の育成にも寄与します。 なお、第 5 回建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」(2023 年 5 月 24 日(水)~26(金)、場所:千葉県・幕張メッセ)において、本ベースマシンおよび遠隔・自動化ソリューションを展示する予定です。 日立建機グループは、引き続き「人と機械の最適な関係」をめざし、お客さまの課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」をお客さまと協創していきます。今後も、建設機械の遠隔操作や自動運転、自律化に向けた研究・開発を推進し、現場の安全性・生産性の向上などのお客さまの課題に貢献していきます。■関連情報 ・2023 年 3 月 16 日 第 5 回 建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」に出展します・2020 年 8 月 19 日 自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」を開発
2023/05/15 13:07 日立建機日本株式会社
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東亜建設工業が2台のバックホーを1人で運転! 遠隔操作で“建設界の二刀流”を実現
港湾工事や海岸工事では、構造物の基礎や人工海浜を造るため、海底に所定の厚さで砂を投入する「砂まき船」という作業船が活躍しています。その中には、ホッパーという投下装置に、2台のバックホーを使って砂を供給するタイプのものがあります。 砂まき船のイメージ図。2台のバックホーが交互に砂をホッパーに投入する(以下の資料、写真:東亜建設工業) この作業は2人のオペレーターが呼吸を合わせて、互いにバックホー同士が接触しないようにタイミングよく砂を投入する必要があり、熟練が必要でした。しかし、少子高齢化時代には、熟練オペレーターは減少の一途です。そこで東亜建設工業は、この作業の生産性向上に乗り出しました。遠隔操作システムを使って、ナ、ナ、ナ、ナント、1人で2台のバックホーを同時に運転するという挑戦なのです。(東亜建設工業のプレスリリースはこちら) 砂まき船のオペレーター室で、2台のバックホーを1人で遠隔操作するイメージ まさに、建設界の“二刀流”、“二丁拳銃”という感じですね。当然、労働生産性も2倍になります。このシステムを実現するため、同社はARAV(本社:東京都文京区)が開発した遠隔・自動操作システムを使い、千葉県袖ケ浦市のヤードで実証実験を行いました。遠隔操作システムを搭載した2台のバックホーを使って砂まき線の作業現場を再現し、1人のオペレーターが土砂の掘削から旋回、ホッパーへの投入までを自動運転で行いました。 遠隔操作による自動運転で交互に土砂をホッパーに投入するバックホー 砂まき船の土砂投入作業を模した遠隔操作装置 バックホーに取り付けられた遠隔操作用の装置 運転席には遠隔操作室に現場の風景を送るカメラや、操作指示をバックホーのレバーに伝えるアクチュエーターが装備されている その結果、2台のバックホーが接触することなく、一連の作業を交互に行えることが確認できました。作業スピードは、2人のオペレーターがバックホーの運転席で操作する時と、同等のサイクルタイムだったのです。1人で2台のバックホーを操ることができれば、お互いの投入タイミングも調整しやすいですね。また、自動運転も使っているので、オペレーターの習熟度に関係なく、効率的な運転ができます。東亜建設工業では今後、砂まき船のバックホーにこのシステムを導入し、実施工を行いながら掘削制御や、障害物やトラブルを判断する技術を磨き、完全自動化を目指します。遠隔操作は建機の運転席に座るまでの“移動のムダ”を省くだけでなく、さらに複数の建機を1人で操作する“生産性倍増”を実現するツールとしても活用が始まったようです。
2023/04/11 16:59 株式会社イエイリ・ラボ
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西松建設が3Dスキャナー付き遠隔操作ショベルを開発!空調完備の部屋で山岳トンネルを掘る
西松建設は、山岳トンネル工事で落石や落盤などで、最も危険な切羽(きりは:掘削最前面)での作業を無人化するため、遠隔操作や自動化の技術を組み合わせた山岳トンネル無人化施工システム「Tunnel RemOS(トンネルリモス)」の開発を進めています。イエイリラボのブログで紹介しただけでも、「切羽の遠隔監視」、「ホイールローダーの遠隔操作」、「掘削した地山性状の3Dモデル化」、「自由断面掘削機の遠隔操作」などがあり、同社の無人化に対する意気込みがひしひしと感じられます。 山岳トンネル無人化施工システム「Tunnel RemOS」の全体構想(以下の資料、写真:西松建設) そして同社はこのほど、ジオマシンエンジニアリング(本社:東京都荒川区)と共同で、ナ、ナ、ナ、ナント、油圧ショベルを遠隔操作し、切羽付近の作業を無人化できる「Tunnel RemOS-Excavator(トンネルリモスエクスカベーター)」を開発したのです。(西松建設のプレスリリースはこちら) 切羽の発破後、浮き出ている岩片や浮き石を落下させる「コソク作業」などを遠隔操作によって行う油圧ショベル 空調完備の遠隔操作室内のコックピットとモニター 山岳トンネル工事では、切羽を発破した後に、浮き出ている岩片や浮き石を、ブレーカーで落下させる「コソク作業」が行われます。これまではオペレーターが乗った油圧ショベルが切羽に接近し、この作業を行っていました。しかし飛び石や切羽の崩落などの危険や、振動、騒音、粉じんなどがあり、苦渋環境での作業でした。
2023/01/16 16:53 株式会社イエイリ・ラボ
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1人で3台の重機を遠隔操作! 大林組が“超長距離テレワーク”やトンネル遠隔監視を実現
大林組は建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)の一環として、建設機械の自動運転や遠隔操作の技術開発を行っています。その一つは、2021年10月から2022年6月まで、福島県飯舘村で行った盛り土工事です。 福島県飯舘村で行った盛り土工事の現場(以下の写真、資料:大林組) 現場を監視するモニターや遠隔操作用のコントローラーが並んだ統合管理室 この現場では、自律運転が可能なバックホー、キャリアダンプ、ブルドーザーを連携させる「建機フリートマネジメントシステム(建機FMS)」を導入しました。キャリアダンプへの土砂積み込みや場内運搬・荷下ろし、そして敷きならしや転圧といった一連の作業を、現場から約450m離れたところにある現場統合管理室から、たった1人のシステム管理者によって行ったのです。 自動・自律運転や遠隔操作が可能な、3台の建機の連携による施工イメージ さらに、驚くべきことに、同様の遠隔操作をナ、ナ、ナ、ナント、約550km離れた大阪府枚方市にある「西日本ロボティクスセンター」からも、超長距離の遠隔指示や遠隔操作を行うことに成功したのです。(大林組のプレスリリースはこちら)こうなると、1人のオペレーターが超長距離のテレワークによって、現場の建機を動かして施工する、といったことも現実味を帯びてきますね。大林組では建機の遠隔操作や自動・自律化など「ロボティクスコンストラクション構想」を実現する技術を、実際のフィールドでさらに磨きをかけるため、西日本ロボティクスセンターに「インキュベーションスタジアム」という施設を建設しました。このスタジアムでは建機の遠隔操作や自動・自律運転による現場の無人化に向けた実証実験を行っていきます。 西日本ロボティクスセンターに設けられた「インキュベーションスタジアム」
2022/10/25 11:51 株式会社イエイリ・ラボ
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神戸清光が中国から日本の建機を遠隔操作! Builder Xのシステムで価格は500万円以下に
測量機器販売会社の神戸清光システムインスツルメント(本社:神戸市中央区)は、兵庫県小野市に広大なドローン(無人機)講習用の練習場を持っています。2022年3月、この練習場でバックホーの遠隔操作実験が行われました。 神戸清光システムインスツルメントの小野ドローン練習場で行われたバックホーの遠隔操作実験(特記以外の写真、資料:神戸清光システムインスツルメント) 練習場をスイスイと動き回る建機は、ナ、ナ、ナ、ナント、1700km離れた中国・北京のオペレーターが運転していたのです。 小野市のバックホー(右)は、1700km離れた中国のオペレーター(左)が遠隔操作を行っていた 遠隔操作に使われたシステムは、中国企業「builder X」が開発したものです。同社は米国スタンフォード大学でロボット工学を専攻した卒業生や、テスラモーターズ、アップル出身のエンジニアによって設立されました。神戸清光インスツルメントは、このシステムを日本仕様に合わせた改良や開発を行っています。 建機の遠隔操作システムの構成 遠隔操作用のコントローラー このシステムの特長は、既存の建機に約1.5日という短期間で後付けできることです。建機の油圧システムを直接制御するので、建機の運転室にじゃまな機器は取り付けません。遠隔操作とマニュアル操作は、エンジンルーム内のスイッチを切り替えるだけです。通信には4G回線を使用します。オペレーターは建機搭載のカメラや外部カメラから送られてくる映像を見ながら遠隔操作を行います。また、危険が生じたときは、現場にいる人が非常停止リモコンでストップさせることもできます。 既存の建機に油圧バルブ制御装置などを後付けしているところ 建機の動作を外部から撮影し、オペレーターに映像を送るカメラ 現場の作業員が持つ非常停止リモコン
2022/10/05 11:42 株式会社イエイリ・ラボ
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コマツ 豪州マインサイトテクノロジーズ社を買収
2022 年 6 月 15 日 -安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現- -坑内掘り鉱山向け通信デバイスと坑内測位による最適化プラットフォームを提供- コマツ(社長:小川啓之)は、豪州の100%子会社を通じて、坑内掘り鉱山向けの通信デバイスと坑内測位による最適化プラットフォームのプロバイダーである Mine Site Technologies Pty Ltd(本社:オーストラリア ニューサウスウェールズ州、CEO:Haydn Roberts、以下「マインサイトテクノロジーズ社」) を買収することを決定しました。クロージングに必要なすべての手続きが完了していることを条件として、2022 年 7 月 1 日に本買収を完了する予定です。なお、本件による当社連結業績への影響は軽微です。 坑内掘り鉱山向けの高速・低遅延デジタル通信システムと坑内測位・近接検知ソリューション (マインサイトテクノロジーズ社) 鉱山業界では、世界的な資源需要の増加や採掘の深度化を背景に、今後は露天掘りから坑内掘りへ工法移行が進むことが見込まれています。坑内掘り工法は、地中深くに坑道をつくり鉱脈を採掘する方法であり、お客さまは現場の安全性・生産性向上のため、鉱山オペレーションのデジタル化および自動化を目指しています。坑内掘り現場において従来一般的であったアナログ無線通信から、高速・低遅延デジタルコミュニケーションに移行し、現場内の通信の安定化や通信情報量の増大化、リアルタイムでの作業員・鉱山機械の位置情報の把握や自動化への対応、3 次元地形情報の取得などを可能とする技術が必要不可欠になっています。 このたび買収するマインサイトテクノロジーズ社は、光ファイバーによる広帯域通信システムをベースシステムに用いた坑内掘り専用の通信デバイスによって、坑内での作業員同士・鉱山機械同士の通信および位置検出を可能とするソリューションを開発・製造・販売しています。坑内掘りオペレーションにおけるデジタル化・自動化促進に寄与するソリューションとして、資源大手のお客さまをはじめ、世界各国の鉱山での実績を有しています。また、マインサイトテクノロジーズ社が有する坑内掘り専用の通信デバイスは、坑内のみならず、地上とも坑内位置情報を通信することが可能です。マインサイトテクノロジーズ社は、坑内掘り環境で得られる情報を見える化し、地上のオペレーションセンタなどからの管制による最適化を可能とするプラットフ ォームを開発・販売しています。これらのソリューションにより、坑内現場のデジタル化に重要な構成要素である、デジタルツインをリアルタイムに生成することが可能となります。 コマツは、通信デバイスや最適化プラットフォームの導入実績やノウハウをもつマインサイトテクノロジーズ社を子会社化することにより、坑内掘り分野における鉱山機械の自動化・遠隔操作化などのテクノロジーソリューション領域を進化させ、お客さまの現場の安全性・生産性の向上により一層貢献していきます。 コマツ は 、新中期経営計画 「DANTOTSU Value – Together, to “The Next ” for sustainable growth」の成長戦略として、「モノ(建設・鉱山機械の自動化・自律化)」と「コト(現場プロセス全体の最適化)」で、世界中の現場をデジタル化し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現するとともに、坑内掘りハードロック向け鉱山機械事業の拡大を目指しています。今後も、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。 リモートオペレーションセンターで活用される坑内掘り鉱山向けのリアルタイムデジタルツインソリューション (マインサイトテクノロジーズ社) <マインサイトテクノロジーズ社の概要> 会社名: Mine Site Technologies Pty Ltd.(非上場企業) 設立: 1989 年 所在地: オーストラリア ニューサウスウェールズ州 シドニー 代表者: Haydn Roberts 事業内容: 坑内掘り鉱山向け通信デバイス、坑内測位ソリューション、最適化プラットフォームの提供等 会社 URL: https://mstglobal.com
2022/06/15 16:38 株式会社小松製作所
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コマツが Anglo American 社と Minas-Rio 鉄鉱山(ブラジル南東部) における大型 ICT ブルドーザーの遠隔操作トライアルを提携
-自動化・自律化、遠隔操作化の実現を加速- 2022 年 3 月 28 日 コマツ(社長:小川啓之)は、100%子会社であるコマツブラジルインターナショナル(有)を通じて、英資源大手 Anglo American 社と、鉱山向け大型ブルドーザー「D375Ai-8 遠隔操作仕様車」のトライアルを 2022 年に実施する覚書を締結しました。両社は今後、Anglo American 社が保有するブラジル南東部の Minas-Rio 鉄鉱山での本トライアルを通じて、鉱山現場の課題である安全性と生産性の両立に向けた新たなソリューションの確立を目指していきます。 ブラジルの Minas-Rio 鉄鉱山で稼働する有人のブルドーザーD375A 近年、鉱山現場においては、大型ブルドーザーの熟練オペレーター不足や人材確保が困難等の課題があります。コマツは 2017 年より建設・鉱山機械の遠隔制御システムの開発を目的とした実証実験を開始、2018 年には試験用の第 5 世代移動通信方式を用いた通信サービス(5G サービス)を利用した大型ブルドーザーの遠隔操作のデモンストレーションを実現しました。この鉱山向け大型ブルドーザーの遠隔操作技術は、車体と作業機周辺に設置された複数の高画質カメラと低遅延映像伝送技術を通じて、遠隔操作用コンソールのディスプレイにて、車体の前後左右、作業機を視認でき、搭乗運転と同様の映像を映し出すことを可能としています。 また、通常、ブルドーザーの操作には掘削および整地工程において細やかなブレード操作が必要となりますが、遠隔操作では応答遅延が発生することが課題です。コマツは、独自のブレード自動制御技術と、100%子会社であるモジュラーマイニングシステムズ(株)のマシンガイダンスシステム「ProVision」を組み合わせることにより、この課題に対応しました。マルチモニターの車両情報およびマシンガイダンスモニター(ICT施工専用モニター)にて ICT 施工の状況を確認しながら、車両から数キロ~数十キロ離れたコンソールにいながらも実際の車体搭乗運転に限りなく近いブレード操作精度と生産性を実現しています。 今回新規開発した遠隔操作用コンソール この度のお客さまの現場でのトライアルを通じて、2022 年度中の量産を目指して鉱山向け大型ブルドーザーの遠隔操作化の技術の確立を進めてまいります。更に、現在開発を進めている鉱山向け大型ブルドーザーの自動運転化についても、鉱山における剥土工程をターゲットに、2022年度中にお客さまの現場での実証実験を目指しており、鉱山機械の自動化・遠隔操作化の実用に向けて着実に取り組みを推進しています。 コマツは、これからも、お客さまと共に安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していきます。
2022/03/28 16:27 株式会社小松製作所
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遠隔操作で河川敷に巨大彫刻! “Google Mapsに残る仕事”に国交省も全面協力
昨日(2021年12月20日)の12時半から、YouTubeで山梨県の河川敷から30分ほどの実況中継が行われました。番組のタイトルは「建設機械×Digital 建設機械が動かすのは土だけじゃない、人の心だって動かす」という熱いものです(現在は録画が見られます)。現場リポーターを務める湯澤工業(山梨県南アルプス市)の常務取締役、湯沢信氏らは、1年前も同様に「2021 SMILE」という巨大メッセージを、南アルプス市内の釜無川河川敷に彫刻しました。(詳しくは、2021年1月4日付のイエイリラボ記事を参照) 2021年12月20日の12時半から始まった実況中継(以下の資料:湯澤工業、多数の協力者) 現場リポーターを務める湯澤工業の常務取締役、湯沢信氏 現場では数台のICT建機が稼働していた(左)。巨大な「2」の彫刻が見える 「2022 POWER」の完成予想図 この番組の企画は、2022年の新年を迎えるにあたり、河川敷に「2022POWER」という巨大なメッセージを、ICT建機で彫刻しようというものです。しかし、今回は前回よりもかなりチャレンジングな企画になっていました。ナ、ナ、ナ、ナント、無人建機を遠隔操作して、この彫刻を施工しようというのです。 現場からやや離れた場所に設置されたバックホーの遠隔操作システム 遠隔操作システムの座席には、現場の建機からの振動がフィードバックされる振動台が付いている(左)。遠隔操作システムはハイエースの中に設置され、どこでも移動できる
2021/12/21 16:23 株式会社イエイリ・ラボ
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竹中、鹿島がタワークレーンの全作業を遠隔操作化! オペレーターはオフィス勤務の時代
建築現場に欠かせないタワークレーンのオペレーターは毎日の朝夕、高所にある運転席まではしごを使って“垂直通勤”を約30分かけて行っています。この状況は肉体的にも、生産性向上の点でも改善の余地があると考えた竹中工務店、鹿島、アクティオ、カナモトの4社は、「TawaRemo」というタワークレーン用の遠隔操作システムを開発しました。これまで、大阪に設置した専用コックピットタイプで名古屋の現場のクレーンを遠隔操作する実証実験(2020年6月17日付のイエイリラボブログ参照) や、簡易コックピットタイプのシステムを東京都内の建築現場で本格運用(2021年4月14日付のイエイリラボブログ参照)するなど、着々と実用化に向けて開発を続けてきました。 専用コックピットタイプの構成(以下の資料:竹中工務店、鹿島) 簡易コックピットタイプの構成 都内のある建築現場で稼働するタワークレーン(左)と無人の運転席(右) この取り組みによって、オぺレーターの作業環境は大幅に改善し、運転席への昇降という移動のムダも削減されたため、生産性向上にもつながりました。そして4社はこのほど、専用コックピットタイプを大阪市内の解体現場に本格導入し、ナ、ナ、ナ、ナント、 日中の全作業を遠隔操作化 することを実現したのです。これは日本で初めての快挙です。(竹中工務店のプレスリリースはこちら) 専用コックピットでタワークレーンを遠隔操作するオペレーター 専用コックピットが置かれた地上の建屋 専用タイプのコックピットは重量約300kgで、従来のクレーン運転席と同様に、複数台のカメラから映像や荷重などの動作信号や異常信号を表示する各種モニターが装備されているほか、クレーン操作用のレバーやフットスイッチが設置されています。クレーンの目視による始業前点検などの操作も、コックピットから行えるようになっています。驚くべきことに、吊り荷によるクレーンの振動や傾きを「フォースフィードバック」によって再現する振動台まで付いており、オペレーターはまるで実際の運転席に座っているような感覚でクレーンを操作できます。今後、2022年初旬には、カナモトが専用コックピットタイプのTawaRemoを 5~10台増産 し、アクティオがこれに合わせて同社保有のタワークレーンを順次、改造します。そして竹中工務店や鹿島は、TawaRemoを運用する現場を順次、増やしていく計画です。また、技術連携を行っている清水建設(2020年10月21日付のイエイリラボブログ参照)や、建設RXコンソーシアム(2021年9月24日付のイエイリラボブログ参照)の参加企業とも連携し、TawaRemoの実工事への普及・展開を加速していきます。このほか、異なる現場で稼働する複数のタワークレーンを、まとめて遠隔操作する拠点の構築を目指して、関係省庁などとの協議も、引き続き進めていきます。これまで運転士の中で最も過酷だったタワークレーンのオペレーターは、近い将来、快適なオフィス勤務の仕事へと大きく変わりそうですね。
2021/12/16 13:12 株式会社イエイリ・ラボ
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大林組がクレーン運転をテレワーク化! BIM、LiDAR、AIで吊り荷の動きを自律制御
ずらりと並んだモニターの画面には現場の映像や、CGアニメーションのようなものが映っています。そこには、大林組のシンボルであるカーキ色の作業服に身を包み、あちこちの画面に目をやりながら黙々と仕事をするオペレーターがいます。 モニターの映像を見ながら、黙々と仕事をするオペレーター(以下の写真、資料:大林組) 彼はいったい、何をしているのかというと、ナ、ナ、ナ、ナント、 現場のクレーンを遠隔操作 しているのです。大林組はこのほど、「クレーン自律運転システム」を開発しました。そのモニター画面には現場の全景やクレーン、吊り荷などの状況を再現した3Dモデルやカメラ映像がリアルタイムに表示され、現在の状況がいろいろな角度から確認できます。オペレーターは、この制御室から複数の現場のクレーンを遠隔操作することができるのです。 オペレーターが見ていたモニター画面。現場の状況が3Dモデルやカメラ映像でリアルタイムに表示される クレーン自律運転システムの全体イメージ
2021/10/05 16:39 株式会社イエイリ・ラボ
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熊谷組らが建機の遠隔操作ストレスを計測! VRはモニターより疲れることが判明
自然災害による土砂崩れなどの復旧作業や、建設作業のテレワーク化などを目的に、建設機械の遠隔操作システムが様々な企業、団体によって開発されています。そんな中、熊谷組や立命館大学、東京工業大学、国立東京工業高等専門学校らの研究グループは、VR(バーチャルリアリティー)ゴーグルなどのスマートデバイスを用いたあるシステムを開発しました。 VRゴーグルを着け、振動する座席に座って建機を遠隔操作するオペレーター(特記の写真、資料:熊谷組) いったい、なにをしているのかと言えば、ナ、ナ、ナ、ナント、オペレーターのストレスを計測していたのです。(熊谷組のプレスリリースはこちら) 遠隔操作のレバーを握るオペレーターの指にはセンサーが装着され、心拍数などを計測している 熊谷組らは、建機を遠隔操作するオペレーターの心理的負担や操作技能を定量的に測定する計測モデルを考案し、スマートデバイスによってオペレーターの心拍変動(HRV)や、脳波の非線形的な変動輪解析する「マルチスケールエントロピー(MSE)」を計測しました。通常の遠隔操作システムでは、モニター画面をいくつも並べて、いろいろな角度からの映像を見ながら作業する方式が一般的です。そこでVRゴーグルを着け、建機の振動をフィードバックする座席に座って操作すると、さらにリアリティーや臨場感が高まり、直感的な操作が行えるので、操作効率も上がりそうですね。そこで、(1)現場の建機に作業したとき、(2)VRと振動する座席で操作したとき、(3)一般のモニター画面を見て操作したときの3つのケースで比較実験を行いました。 システムの全体構成と比較実験の内容 その結果、意外なことに、モニター画面よりもVRの方がストレスが大きいことがわかったのです。確かに、フライトシミュレーターなどのゲームをやっているときも、VRゴーグルを着けているとその世界に“没入”してしまい、気が休まるひまがありません。一方、一般のモニター画面だと周りの壁や机の上のドリンクなどが見えるので、時々、現実に戻って気分転換ができる気がします。今回の研究では、自律神経の調節を定量的に示す心拍と身体加速度の両方を用いて心理的ストレスを、世界で初めて評価しました。そしてこの研究は、2021年9月16日に、国際学術誌「JMIR mHealth and uHealth」に掲載されたのです。 国際学術誌「JMIR mHealth and uHealth」のウェブサイトに掲載された英語の論文。画像をクリックすると原文に飛びます(資料:JMIR Publications) このほか、今回の研究成果では、操作ストレスを考慮して、身体振動を許容範囲内に抑えることで、適切な運転時間を算出する手法も新たに開発しました。遠隔操作で、現場のリアリティーを追求しすぎると、かえってオペレーターが疲れてしまい、長時間の作業がしにくくなるというのは興味深い研究結果ですね。今後、建機オペレーターの遠隔操作による勤務は急速に増えると思われますが、この研究は新しい労働環境の整備に大いに参考になりそうです。
2021/09/24 17:47 株式会社イエイリ・ラボ
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大林組のバックホー自律運転が進化! 遠隔操作を併用し、オペ1人で複数の建機を運転
工事現場でよく使われるのが、バックホーという建設機械です。大林組と日本電気(NEC)、大裕(本社:大阪府寝屋川市)は、現場に仮置きした土砂をバックホーでダンプトラックに積み込む作業を自動化する「バックホー自律運転システム」を開発し、2019年7月に発表しました。(詳しくは、2019年7月22日付けのイエイリラボブログ記事を参照) 土砂の山から土をすくい取り、ダンプの荷台に載せるまでを完全自動化した「バックホー自律運転システム」(以下の資料:大林組 当時、公開されたYouTube動画を見ると、一つ一つの動作がぎこちない感じでしたが、この2年間でかなり進化したようです。バックホーが土砂をすくい取りやすいように土砂をかき寄せたり、ダンプの荷台に積んだ土砂を崩れない荷姿に整形したりする作業を、ナ、ナ、ナ、ナント、人手と同等に行えるようになったのです。3社は進化した自律運転システムと、複数のメーカーのバックホーを使って、トンネル工事現場での土砂の積み込み・搬出を行う実証実験を行いました。これまで、人手で行っていた作業を自律運転化するため、センサーでピット内の土砂形状を把握し、土砂を最適な位置にかき寄せる機能や、掘削したバケット内の土砂堆積を推定する機能を開発し、制御に盛り込みました。その結果、搬出時の総重量を目標値の98~100%の精度で積載することができました。ダンプの荷台の形を深度カメラで認識させることで、あらゆる形のダンプに対応できるようになりました。バックホーの自律運転は、ダンプトラックの運転手が現場のボタンを押すことで開始され、一定量の積み込みが終わると自動停止するようになっています。 進化したバックホー自律運転システムよって、トンネル現場での土砂の積み込み・搬出作業を行ったイメージ 自律運転中のシステム管理画面。センサーで計測した土砂形状から、土砂をかき寄せる機能も追加した とは言え、自律運転中でも何かトラブルがあった場合には、人間のオペレーターが運転して、柔軟に解決できることも必要です。そこで、今回、大林組と大裕が共同開発した建機用の遠隔操縦装置「サロゲート」を使い、バックホーの遠隔監視・操作も可能にしました。自律運転中、オペレーターは遠隔地に設置したモニターで、現場にある複数台のバックホーの姿勢や状態、積み込み状況などをリアルタイムで監視します。そして何かあったときには、遠隔操作に切り替え、オペレーターは現場のカメラ映像や作業音などを聞きながら、バックホーを遠隔操作します。 複数台のバックホーを遠隔監視する中央制御室 なにかあったときはオペレーターが遠隔操作するための操縦席 これまではバックホー1台ずつに1人のオペレーターが必要でしたが、このシステムを使うと1人のオペレーターが複数台のバックホーを“お守り”でき、いざという時は自ら運転して問題を解決できます。しかも、バックホーに乗り込むのに移動のムダはありません。これによって土砂の積み込みという単純作業は、テレワーク化できることになり、現場のベテランオペレーターはよりスキルが必要な作業に専念できることになります。大幅な生産性向上が期待できますね。
2021/09/14 18:26 株式会社イエイリ・ラボ
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三菱ふそう 金沢支店を移転しオープン
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