神戸清光が中国から日本の建機を遠隔操作! Builder Xのシステムで価格は500万円以下に
測量機器販売会社の神戸清光システムインスツルメント(本社:神戸市中央区)は、兵庫県小野市に広大なドローン(無人機)講習用の練習場を持っています。
2022年3月、この練習場でバックホーの遠隔操作実験が行われました。
神戸清光システムインスツルメントの小野ドローン練習場で行われたバックホーの遠隔操作実験(特記以外の写真、資料:神戸清光システムインスツルメント)
練習場をスイスイと動き回る建機は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
1700km離れた中国・北京
のオペレーターが運転していたのです。
小野市のバックホー(右)は、1700km離れた中国のオペレーター(左)が遠隔操作を行っていた
遠隔操作に使われたシステムは、中国企業「builder X」が開発したものです。同社は米国スタンフォード大学でロボット工学を専攻した卒業生や、テスラモーターズ、アップル出身のエンジニアによって設立されました。
神戸清光インスツルメントは、このシステムを日本仕様に合わせた改良や開発を行っています。
建機の遠隔操作システムの構成
遠隔操作用のコントローラー
このシステムの特長は、既存の建機に約1.5日という短期間で後付けできることです。建機の油圧システムを直接制御するので、建機の運転室にじゃまな機器は取り付けません。
遠隔操作とマニュアル操作は、エンジンルーム内のスイッチを切り替えるだけです。通信には4G回線を使用します。
オペレーターは建機搭載のカメラや外部カメラから送られてくる映像を見ながら遠隔操作を行います。また、危険が生じたときは、現場にいる人が非常停止リモコンでストップさせることもできます。
既存の建機に油圧バルブ制御装置などを後付けしているところ
建機の動作を外部から撮影し、オペレーターに映像を送るカメラ
現場の作業員が持つ非常停止リモコン
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最終更新:2022/10/0511:57