鹿島、JAXAが“月面テレワーク実験”に成功! 1000km先の振動ローラーを遠隔操作
最近、油圧ショベルやクローラーダンプ、タワークレーンなどの、テレワークを目的とした遠隔操作システムが続々と開発されています。
鹿島建設が鹿児島県南種子町で施工中の造成現場でも、このほど無人の振動ローラーが登場し、遠隔操作の実験が行われました。
鹿島建設の現場に登場した無人振動ローラー(以下の写真、資料:宇宙航空研究開発機構、鹿島建設)
無人振動ローラーの遠隔操作を行うオペレーター
1000km以上離れて行われた遠隔操作実験のイメージ
遠隔操作を行うコックピットは、神奈川県相模原市のJAXA相模原キャンパスに設置されました。
距離から言うと、2021年5月14日付けのイエイリ・ラボブログ記事で紹介した、キャタピラージャパンによる日米間の遠隔操作実験より短いですが、構想のスケールが違います。
ナ、ナ、ナ、ナント、
地球から月面の建機
を遠隔操作することが目的に行われた実験なのです。(宇宙航空研究開発機構、鹿島建設のプレスリリースはこちら)
月面での無人化施工イメージ
この実験は宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と鹿島建設が共同で行ったものです。
実験の内容は、JAXA相模原キャンパスから、1000km以上離れたJAXA種子島宇宙センターの振動ローラーを遠隔操作し、さらに自動運転に切り替えて所定の範囲の締め固めを行うというものでした。
JAXA種子島宇宙センターの造成現場
遠隔操作の手順。月面のクレーターに見立てた仮想障害物を遠隔操作で回避して現場にたどり着き、自動運転に切り替えて25m×15mの範囲を締め固める
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最終更新:2021/05/2013:14