屋内の床工事に3Dマシンコントロール! 大和ハウスとトプコンがBIMとICT施工を融合
その結果、これまでになく高精度の床工事が実現できたそうです。
床コンクリートを打設した後の平たん性の確認には、3Dレーザースキャナーを活用しました。これは“ICT舗装”の出来形管理の手法ですね。
さらに基礎を掘削する「根切り工事」にも3Dマシンコントール付きのバックホーを使用しました。
基礎の根切りを行う3Dマシンコントロール付きのバックホー
床の平たん性確認にも3Dレーザースキャナーを使用した
トプコンはこれまで、国土交通省が土木分野で先行して推進してきた「i-Construction」への対応で施工技術やノウハウを蓄積してきましたが、それを建築工事にも適用した結果、省力化と生産性が大幅に向上したというわけですね。
この工事を経験を生かし、両社は2020年11月25日、建設現場の全工程をデジタルデータで一元管理する「デジタルコンストラクション」の実現と推進に向けて、基本合意書を締結しました。
その内容はまさに、
建設現場をデジタルツイン化
することにあります。(大和ハウス工業、トプコンのプレスリースはこちら)
デジタルコンストラクションのイメージ図
BIMのバーチャルな世界と、建設現場のリアルな世界を、トプコンの測量機器やICT施工機器によって橋渡しし、デジタルツイン(デジタルの双子)化することで、設計と現場の管理を行っていこうというわけですね。
BIMと現場をトプコンの測量技術で橋渡し、デジタルツインするイメージ
土木工事では、ICT土工がかなり普及してきましたが、建築工事ではこれからのようです。逆にプレハブ化やモジュラーコンストラクションのように建築で先行しているものの、土木ではまだこれからといった技術もあるでしょう。
ICTによって土木と建築の両分野の技術交流が進むと、生産性向上にも大きな効果が現れそうですね。
今回の大和ハウス工業とトプコンの協働は、その第一歩になるかもしれません。
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最終更新:2020/11/2616:34