ヒューマンタッチ総研が独自分析  建設業主要各社の 2021 年 3 月期第1四半期決算から見る市場動向

2020/08/3117:57配信

<プラント・エンジニアリング業> 

■7 社が減収、うち 4 社が減収減益、通期は利益面で厳しい予想 

 売上高は 7 社が前年同期を下回り、このうち 4 社が減収・純減益となっています(図表⑪)。10 社合計の売上高は前年同期比 8.9%減、営業利益は同 26.1%減、経常利益は同 14.8%減、純利益は同 21.6%減となっており、厳しい決算となっています。 

 今期については、5 社が増収と予想してはいますが、純利益については 7 社が減益と予想しており、利益面では厳しい環境にあると予想されています。 

 

■ヒューマンタッチ総研所長・髙本和幸(ヒューマンタッチ代表取締役)のコメント 

 2021 年 3 月期第 1 四半期の決算を見ると、総合工事業と管工事業で非常に厳しい結果となりましたが、土木工事業においては比較的好調な決算となっているところが注目されます。 

 総合工事業や管工事業では、東京オリンピック・パラリンピック関連の特需も終わり需要の端境期を迎えていることから、今期の業績予想も大幅な減収減益とする企業が多くなっており、厳しい経営環境が続くと思われます。 

 一方、土木工事業では売上の主力が公共工事であり、社会インフラの老朽化や多発する自然災害への対策が必須なことを背景に政府建設投資は堅調に推移すると予想されることから、経営環境は比較的良好に推移するのではないかと考えられます。 

 2020 年 6 月の手持ち工事高は 30 兆 7,732 億円(前年同月比 2.5%増)と高水準を維持しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響も現状では限定的であり、建設業全体としては豊富な手持ち工事高を背景に短期的にはそれほど大きく落ち込まないのではないかと思われます。 

 ただし、今後、新型コロナウイルス感染症拡大が長期化して、様々な産業の建設投資が低迷することや、財政状況の逼迫から政府の建設投資が削減される可能性もあり、中長期的には予断を許さない状況だと言えます。 


会社概要 

ヒューマンタッチ株式会社 

●代表者:代表取締役 髙本 和幸  

●所在地:東京都新宿区西新宿 7-5-25 西新宿プライムスクエア 1F 

●資本金:1 億円         

●コーポレートサイト URL:https://human-touch.jp/ 

●ヒューマンタッチ総研サイト URL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/ 


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最終更新:2021/04/2016:18

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