ヒューマンタッチ総研が独自分析 建設業主要各社の 2021 年 3 月期第1四半期決算から見る市場動向
<電気設備工事業>
■6 社が減収、うち 5 社が減収減益ながら、10 社合計ではわずかに増収
売上高は 6 社が前年同期を下回り、このうち 5 社が減収・純減益となっています(図表⑤)。10 社合計を見ると、売上高は前年同期比 0.2%増、営業利益が同 2.3%減、経常利益が同 2.3%増、純利益が同 7.6%減となりました。
今期の業績予想は、純利益ベースで 6 社が減収減益、2 社が増収増益、2 社が未定となっています(図表⑥)。売上高の減少率が二桁のマイナスになっているのは 1 社だけですが、純利益の減少率はそれより大きく、厳しい経営環境にあると見込まれます。
<管工事業>
■7 社が減収、うち 6 社が減収減益、10 社合計でも大幅な減収減益の厳しい決算
売上高は 7 社が前年同期を下回り、このうち 6 社が減収・純減益となっています(図表⑦)。10 社合計を見ると、売上高は前年同期比 13.4%減、営業利益が同 54.9%減、経常利益が同 47.3%減、純利益が同 33.7%減となっており、高水準であった前年同期の業績との比較では非常に厳しい結果となっています。
今期の業績についても、予想を出している9社がすべて減収・純減益の予想となっており、総合工事業と同じく非常に厳しい経営環境にあると思われます(図表⑧)。
<住宅・不動産業>
■6 社が減収、うち 4 社が減収減益、10 社合計でも減収減益
売上高は 6 社が前年同期を下回り、このうち 4 社が減収・純減益となっています(図表⑨)。10 社合計の売上高は前年同期比 5.22%減、営業利益は同 12.1%減、経常利益は同 14.0%減、純利益は同 18.3%減となっており、厳しい決算となりました。
2021 年 3 月期の業績予想を発表した 6 社はすべて減収・純減益の予想になっています(図表⑩)。特に純利益については減少率が大きく、利益面では特に厳しい経営環境になると思われます。
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最終更新:2021/04/2016:18