ヒューマンタッチ総研が独自分析 建設業主要各社の2020年3月期決算と21年3月期予想から見る市場動向
<電気設備工事業>
■9 社が増収、5 社が増収増益となり好調な決算、2021 年 3 月期については不透明要素が多い
売上高は9社が前年を上回り、5社が増収増益となっています(図表⑤)。10社合計の売上高は前期比11.2%増、営業利益は 7.7%増、経常利益は 6.4%増となっています。純利益は 8.7%減となっていますが、これは協和エクシオ、ユアテック、中電工の 3 社で前期に特別損益として計上した経営統合に伴う負ののれん発生益によるものであり、売上高・収益性ともに電気工事業界は好調な決算であったと言えます。
2021年3月期の業績予想については8社が未定としており、新型コロナウイルス感染症拡大が業績に与える影響について不透明要素が多いと考えられています(図表⑥)。業績予想を発表した電気通信設備工事大手 2 社では、コムシスホールディングスは売上高が前期比 0.2%減、営業利益同 2.4%減、純利益同 1.9%減、協和エクシオは売上高が同 0.1%増、営業利益同 2.9%増、純利益同 35.2%増としており、比較的堅調に業績は推移すると予想しています。
<管工事業>
■6 社が増収、5 社が増収増益となり好調な決算、21 年 3 月期については不透明要素が多い
売上高は 6 社が前年を上回り、5 社が増収増益となっています(図表⑦)。10 社合計の売上高は前期比 2.2%増、営業利益は同12.1%増、経常利益は同9.6%増、純利益は同6.4%増となっており、管工事業界は好調な決算であったと言えます。2021 年 3 月期の業績予想については 8 社が未定としており、新型コロナウイルス感染症拡大が業績に与える影響について不透明要素が多いと考えられています(図表⑧)。
業績予想を発表した三機工業は売上高が前期比 3.7%減、営業利益同 15.7%減、純利益同 14.2%減、日比谷総合設備は売上高が同 10.4%減、営業利益同 45.8%減、純利益同 57.6%減と減収減益の予想になっています。
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最終更新:2021/04/2016:15