2025年度 産業機械の受注見通し
1.ボイラ・原動機
2024年度
内需は、窯業土石、業務用機械、情報通信機械、造船等の製造業の自家発電設備に増加がみられたものの、前年度に火力発電設備の更新需要の大口案件を受注した反動減により、前年度比15.0%減の1兆949億円と見込んだ。
外需は、中東、北アメリカ、南アメリカの発電設備が増加し、前年度比20.0%増の5,720億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比5.5%減の1兆6,669億円と見込んだ。
2025年度
内需は、脱炭素・低炭素化に向けた燃料転換、非常用発電の更新需要、水素・アンモニア燃料導入計画の進展等によるプラス要因があるものの、火力発電縮小に伴う投資抑制により、前年度比5.0%減の1兆402億円と見込んだ。
外需は、アジア、北アメリカ、中東等で、脱炭素・低炭素設備導入の促進、データセンター向け非常用発電装置の需要拡大、円安による価格競争力向上に加え、大口GTCC案件の進展を見込み、前年度5.0%増の6,006億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比1.6%減の1兆6,408億円と見込んだ。
2.鉱山機械
2024年度
内需は、非鉄金属、金属製品、鉱業、建設業が増加しており、前年度比5.0%増の240億円と見込んだ。
外需は、中東、南アメリカ、オセアニアの資源開発設備が増加しており、前年度比10.0%増の24億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比5.4%増の265億円と見込んだ。
2025年度
内需は、自然災害復旧・復興工事の継続、能登半島地震による大規模工事の増加等、国土強靭化対策やインフラ整備等に伴う建設関連の需要増により、前年度比15.0%増の276億円と見込んだ。
外需は、アジア向けを中心に鉱物資源の開発やインフラ整備等に伴う需要増加を見込み、前年度5,0%増の25億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比14.1%増の302億円と見込んだ。
3.化学機械
(冷凍機械、環境装置のうち大気汚染防止装置と水質汚濁防止装置を含む)
2024年度
内需は、化学品・医薬品の製造設備や、電気機械・情報通信機械の水処理設備が減少したものの、石油精製の脱炭素設備の他、非鉄金属・金属製品向けが増加し、また、下水・汚泥処理装置等の公共投資も前年度並みで推移しており、受注金額としてはほぼ前年度並みとなり、前年度比±0%の1兆416億円と見込んだ。
外需は、アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカの化学・石化製品や天然ガス関連が増加しており、特に中東でLNG大型設備を複数受注したことから、前年度比65.0%増の5,011億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比14.7%増の1兆5,428億円と見込んだ。
2025年度
内需は、グリーンイノベーション基金やGX推進政策を背景に、低・脱炭素設備や資源循環分野への投資が増加する他、老朽化設備の更新、水素・アンモニア・SAFなどの脱炭素技術、医薬品・半導体・再生可能エネルギー関連設備への投資の拡大を見込み、また、下水処理関連のインフラ強化も堅調に推移し、前年度比5.0%増の1兆937億円と見込んだ。
外需は、産油・産ガス国の設備投資の拡大や、水素・燃料アンモニア・CCS等の低・脱炭素案件の進展、東南アジアの水インフラ市場の拡大、半導体関連の需要の継続等により、前年度比5.0%増の5,262億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比5.0%増の1兆6,200億円と見込んだ。
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最終更新:2025/03/2816:37