ヒューマンタッチ総研独自分析 建設業関連 6 業種における 2021 年 3 月期第 3 四半期決算から見る市場動向
<管工事業>
■9 社が減収、6 社が減収減益、やや改善傾向ではあるが依然として厳しい決算が続く
売上高は 9 社が前年同四半期を下回り、6 社が減収減益となっています(図表④)。10 社合計を見ると、売上高は前年同 四半期比▲13.6%(第 2 四半期は▲16.2%)、純利益が同▲28.5%(同▲35.6%)となっており、第 3 四半期に入って 売上、利益ともに若干の改善が見られますが、依然として厳しい決算結果が続いています。
2021 年 3 月期の通期業績予想は朝日工業社が利益を上方修正しましたが、高砂熱学工業、三機工業、テクノ菱和の 3 社 が売上、利益ともに下方修正しており、厳しい経営環境に直面していることがうかがわれます。
<プラント・エンジニアリング業>
■5 社が減益、1 社が赤字であり、利益面で厳しい決算結果となる
売上高は 5 社が前年同四半期を下回り、うち 3 社が減収減益となっています(図表⑤)。純利益を見ると 5 社が減益、1 社が赤字となっていることからも、利益面で厳しい決算になっていることがわかります。
10 社合計の売上高は前年同四半期比▲4.2%(第 2 四半期は▲3.8%)、純利益は同▲18.6%(同▲17.3%)とな っており、売上高、利益ともに第 2 四半期よりも少し悪化しています。
2021 年 3 月期の通期業績予想は、太平電業と田辺工業が売上高、純利益ともに上方修正、富士古川 E&C が純利益を上方修正しています。
<住宅・不動産業>
■10 社合計では第 2 四半期よりも売上高、純利益ともに改善
売上高は 6 社が前年同四半期を下回り、うち 4 社が減収減益となっています(図表⑥)。10 社合計の売上高は前年同四 半期比▲0.3%(第 2 四半期は▲6.5%)、純利益は同▲4.1%(同▲26.5%)となっており、第 2 四半期よりも売上高、 純利益ともに改善しています。
2021 年 3 月期の通期業績予想は、三菱地所とタカラレーベンが売上高、純利益ともに上方修正、積水化学工業が売上高を上方修正、野村不動産ホールディングスが売上高を下方修正、純利益を上方修正しています。
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最終更新:2021/03/0413:03