東洋建設がAIで船の”進路予報円”! AIステレオカメラでクレーン作業の安全システムも開発
移動式クレーンのブーム先端に、RINS製の
小型AIステレオカメラ
を取り付け、吊り荷と作業員が接近したとき、クレーンオペレーターに警報を発するするものです。(リコーインダストリアルソリューションのプレスリリースはこちら)
クレーン作業安全支援システムのイメージ(資料:リコーインダストリアルソリューション)
クレーンに取り付けたステレオカメラからによって、吊り荷や周辺の作業員の位置や高さを検出・追尾することができます。オペレーターも運転席から目視できない部分ところでも、映像によって確認できるので安心です。
クレーンのブーム先端には、小型AIステレオカメラが取り付けられている(写真:リコーインダストリアルソリューション)
カメラが認識した吊り荷や作業員。それぞれの位置も3次元座標で把握されている(資料:リコーインダストリアルソリューション)
このシステムで「危険」と判定されると、判定前後の作業の動画がクラウドに自動的に保存されます。そのため、安全管理者はこの動画を確認することにより、危険作業を効率的にチェックし、今後のKY活動などに生かすことができます。
東洋建設はこのシステムに、海上工事での消波ブロックの設置や鋼管杭の打設、ケーソン製作作業を学習させ、動作検証を行った結果、安全性が向上することを確認しました。今後は建機による自動化施工にも応用し、改良していく方針です。
なお、このシステムは国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されており、NETIS番号は「QS-220019-A」です。
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最終更新:2022/11/0111:33