三菱ふそう 今日と明日のふそう車を形づくる 「デザイン・エッセンシャルズ」を開催

2021/04/1412:45配信

プロダクションデザイン

MFTBCのプロダクションデザインは常に形と機能を追求し、見る人の目と心を魅了します。これは 美、安らぎと調和(和)とともに、快適な乗り心地、安全性、効率性、経済性を実現するものです。 今回のイベントで披露した小型トラック「キャンター」の最新モデルは、ふそうのデザインアイデンテ ィティ「ブラックベルト」を採用し、10年ぶりに一新したキャブデザインが特徴です。この新たなデザインアイデンティティにより、MFTBCのデザイナーは、製品構成における「キャンター」のスピーディで軽やかなキャラクターに新たな息吹をもたらしました。「モダン」と「堅実」といった性質を加えることで、「キャンター」は現在のトラックシーンをリードする洗練された製品へと進化しました。 


ブラックベルトのデザインモチーフの価値は外観のデザインだけにとどまらず、車両組み立てプロセスにも及び、ふそう製品の優位性向上にも貢献します。ブラックベルトデザインを「キャンター」に採用することで、色や形状変更が必要になった場合にもよりフレキシブルな対応が可能となり、車両組み立てプロセスの効率向上をもたらすとともに、より洗練・統一された外観を生み出しています。


プロダクションデザインとブラックベルトデザインが製品にもたらす利点は、共通のLEDヘッドライト にも適用されます。「キャンター」、大型観光バス「エアロエース」、「エアロクィーン」および小型バス「ローザ」に使用する共通のヘッドライトデザインは、各製品の開発プロセスの効率化に貢献し ています。さらに共通ヘッドランプの導入によって、必要な部品数を従来の3種類からランプとガーニッシュのみの2種類に減らすことも可能にしました。統合されたヘッドライトデザインは、車両開発の全プロセスにおける効率化だけでなく、開発総コストの削減にも寄与します。


さらに、2019年モデルの「エアロエース」「エアロクィーン」と2018年モデルの「ローザ」に採用したブラックベルトデザインは、ふそう製品とひと目で分かるアイデンティティを与え、商用車市場におけるふそうブランドの認知度向上にも貢献します。たとえ車両外観の色の変更やお客様特別仕様の追加等があった場合でも、ブラックベルトデザインによってふそうのブランド名とその独特のデザイン要素がひと目で見分けがつくことに変わりはありません。このためプロダクションデザインは、ふそうの製品ラインアップで共通した外観を形成するとともに、MFTBCとお客様双方にとってのコスト低減や生産工程の効率化といったメリットをもたらします。 


フロントマスクのデザイン開発においても、3Dサーフェスデータを活用することで、ふそう製品の品 質向上にもつながります。3Dサーフェスモデリング技術により、より少ないしわや折り目での外観の見え方や風切り音への影響、そして生産ラインでの組み立て方法などの検討が容易になりました。各部品の形状がフロントマスク全体の外観と性能に影響することから、優れた空力特性を備えた統一した製品を生み出すために、常にすべての要素をスムーズに結びつけるデザインを目指しています。このように、MFTBCの設計プロセスでは、3Dサーフェスモデリングによって複数の最適目標を同時に達成する「シンプル化」を貫いています。3Dサーフェスモデリングは外観の美しさだけでなく、より優れた空力性能の向上、車両組み立て工程の効率化や部品の強度と耐久性の強化にも貢献します。


またCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)も、MFTBC製品のプロダクションデザインにおいて重要な役割を果たします。車両の内装デザインにおいて、CMFは最終製品の美しさに直接影響するだけでなく、ドライバーにとっての車両の機能性にも貢献します。「デザイン・エッセンシャルズ」で展 示した小型バス「ローザ」の内装は、色と素材を通じて洗練された高品質感を実現しています。例えば、スイッチ関係のシボを機能によって差別化することで、車両の操作や使い勝手を向上させます。このようにプロダクションデザインは、見た目の美しさだけではなく、ドライバーにとっての快適性と実際の走行シーンの両方における効率性の向上を目指しています。

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最終更新:2021/04/1416:01

三菱ふそうトラック・バス株式会社