2021年度 産業機械の受注見通し
9.運搬機械
2020年度
内需は、食品、情報通信機械、卸売・小売の搬送設備や造船のクレーン、電力のアンローダが増加したものの、化学工業、はん用・生産用、運輸・郵便の搬送設備が減少したことから、前年度比90.0%の2,922億円と見込んだ。
外需は、アジア、中東、北アメリカの搬送設備、ヨーロッパのクレーンが減少したことから、前年度比70.0%の961億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比84.1%の3,884億円と見込んだ。
2021年度
内需は、製造業・流通向けの搬送システムの需要増に加え、クレーンではコロナ 下で先送りされていた製造業・港湾関係の更新需要の他、洋上風力建設用クレーンの需要を見込み、前年比105.0%の3,069億円と見込んだ。
外需は、アジア等での自動車・半導体・液晶生産ライン向けや、コールドチェーン関連の搬送設備の需要増に加え、クレーンの更新需要の回復により、前年度比 150.0%の1,442億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比116.1%の4,511億円と見込んだ。
10.変速機
2020年度
内需は、食品、繊維、金属製品、情報通信機械、運輸・郵便、官公需の増加によ り、前年度比105.0%の343億円と見込んだ。
外需は、北アメリカが減少したものの、アジアの増加により、前年度比 100.0%の53億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比104.3%の396億円と見込んだ。
2021年度
内需は、物流機器や半導体製造装置、ロボット、工作機械等での需要増により、前年度比105.0%の360億円と見込んだ。
外需は、アジアや北アメリカでの加工機械や搬送設備等での需要増に加え、風力発電機に搭載される変速機の需要増により、前年度比105.0%の56億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比105.0%の416億円と見込んだ。
11.金属加工機械(製鉄機械)
2020年度
内需は、鉄鋼の減少により、前年度比85.0%の605億円と見込んだ。
外需は、アジア、北アメリカの減少により、前年度比90.0%の386億円と 見込んだ。
内外総合では、前年度比86.9%の991億円と見込んだ。
2021年度
内需は、粗鋼生産が増加に転じることを背景とした老朽設備等の更新需要や、E V等の高級材の設備投資が増加し、前年度比135.0%の817億円と見込ん だ。
外需は、コロナ下で延期していた各国の鉄鋼業の投資案件の再開により、前年度 比110.0%の424億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比125.3%の1,242億円と見込んだ。
12.その他産業機械
(業務用洗濯機、メカニカルシール等を含むが、中核をなすのは官公需向けごみ処理装置である)
2020年度
内需は、廃棄物発電など清掃工場の更新の発注が増加したことから、前年度比 135.0%の6,479億円と見込んだ。
外需は、アジアの減少により、前年度比80.0%の1,264億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比121.4%の7,743億円と見込んだ。
2021年度
内需は、都市ごみ処理装置の大規模な更新案件が前年度に比べて減少することから、前年度比75.0%の4,859億円と見込んだ。
外需は、アジア新興国での再生可能エネルギーとしての廃棄物発電のニーズが増加していることから、前年度比105.0%の1,327億円と見込んだ。
内外総合では、前年度比79.9%の6,186億円と見込んだ。
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最終更新:2021/03/2617:41