ヒューマンタッチ総研独自分析 建設技術者の人材需給及び建設市場の動向 ~2020 年のまとめと 2021 年の動向を考察~

2021/03/2513:47配信

■ヒューマンタッチ総研所長・髙本和幸(ヒューマンタッチ代表取締役)のコメント 

 2020 年は東京オリンピック・パラリンピック関連の需要が減少するとともに、コロナ禍による民間建設投資減少の影響もあり、建設市場は縮小傾向で推移し、それに伴い建設技術者への人材需要も低下しました。しかし、人材需要が低下したとはいえ、依然として有効求人倍率は高水準であり、建設技術者の人材不足の状況は続いています。

 2021 年については、政府等の公共機関による建設投資が堅調に進む中、コロナ禍の影響で民間の建設投資が弱含みで推移すると思われ、建設市場全体としては縮小するのではないかと考えられます。それに伴って建設技術者への人材需要もさらに低下することが考えられますが、2021 年 1 月の建設技術者の有効求人数を見ると、前年同月比 1.5%増、新規求人数は同 15.3%増と増加に転じています。また、厚生労働省の「労働経済動向調査」による建設技術者の過不足判断 DIを見ると、8 月調査の 44 ポイントから 11 月調査では 53 ポイントに上昇しています。

 これらの状況に加えて、現状における建設技術者の需給ギャップの大きさ、生産年齢人口の減少が続くこと等を踏まえると、今後のコロナ禍による民間建設投資の減少度合いにもよりますが、建設技術者の不足は一定レベルで続くことも考えられます。

 *「労働者過不足判断 DI(Diffusion Index)」:不足と回答した事業所の割合から、過剰と回答した事業所の割合を差し 引いた値で、値が大きいほど人材不足感が高いことを表している。 

■ヒューマンタッチ総研とは

 「ヒューマンタッチ総研」は、ヒューマンタッチ株式会社が運営する、建設業界に関する各種データを基に将来の姿を予測する研究所です。 

 「ヒューマンタッチ総研」は、建設業界の人材動向を中心に市場動向、未来予測などの調査・分析を行い、 独自調査レポートや定期的なマンスリーレポート、そして建設 ICT の最新ソリューションを紹介する各種セミナーの企画・運営など、建設業界に関わる様々な情報発信をしています。

 建設業界の人材不足を改善するために、 ICT導入による「生産性向上」や魅力ある業界への転換としての「働き方改革」を推奨し、建設業界に関わる各種データや業界を超えた様々な情報の調査・分析から、建設業界の明るい未来につながる発信をしてまいります。 

●ヒューマンタッチ総研 WEB サイト:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/

■ヒューマングループについて 

 ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、IT と多岐にわたる事業を展開しています。1985 年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、教育を中心とする各事業を通じて、労働力不足、高齢化社会、待機児童問題など、時代とともに変化するさまざまな社会課題の解決に取り組み、独自のビジネスモデルを展開してきました。人と社会に向き合い続けてきたヒューマングループは、いま世界全体で達成すべき目標として掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいきます。SDGsへの貢献を通じて、「為世為人」の実現を加速させ、より良い社会づくりに貢献していきます。

●ヒューマンホールディングス WEB サイト:https://www.athuman.com/

会社概要

ヒューマンタッチ株式会社

●代表者:代表取締役 髙本 和幸

●所在地:東京都新宿区西新宿 7-5-25 西新宿プライムスクエア 1F

●資本金:1 億円

●コーポレートサイト URL:https://human-touch.jp/

●ヒューマンタッチ総研サイト URL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/


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ヒューマンタッチ株式会社 ヒューマンタッチ総研担当

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ヒューマングループ 広報担当:原、安永

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最終更新:2021/03/2514:17

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