最近の機械貿易動向(10 月)~機械輸出額 24 ヶ月連続対前年同月比減少~

2020/12/2811:21配信

(4)業種別動向~21 業種中 10 業種が前年同月比で増加、そのうち 3 業種が二桁の増加~  

1)業種別では、自動車(2.7%増)をはじめ、10 業種が前年同月比で増加し(9 月は 7 業種が増加)、そのうち軽電気機械(14.0%増)、民生用電子機械(11.2%増)、鉄道車両(37.3%増)の 3 業種が二桁の増加であった。機械全体では 0.3%の減少となった。 

2)前年同月比で減少した 11 業種のうち、二桁の減少となったのは、船舶(29.1%減)はじめ、建設機械 (16.0%減)、工作機械(18.1%減)等 7 業種となり(9 月は 10 業種)、一桁以下の減少にとどまったのは、電子ディバイス(2.7%減)、軽機械(0.7%減)はじめ 4 業種であった。

(5)機種別動向~鉄道車両、原動力機械等が大幅増加、航空機部品等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①ASEAN・南アジア(主としてタイ)、その他地域(主としてカタール)向け鉄道車両(37.3%増)、②ASEAN・南アジア(主としてタイ)、北米、中国向け原動力機械(24.9%増)、③中国、北米、韓国・台湾向け電気・電子計測器(24.0%増)、④北米、中国向け電池(22.2%増)、⑤北米、中国、EU向けデジカメ・ビデオ(21.2%増)、⑥北米、中国向け電動機 (14.6%増)、⑦中国向けコンデンサー等部分品(14.2%増)、⑧北米、EU向け白物家電(13.8%増)、⑨中 国、ASEAN・南アジア、韓国・台湾向け通信機械部分品(13.6%増)、⑩中国、ASEAN・南アジア向けその他の重電気機器・部分品(13.3%増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、航空機部品(43.6%減)、金属加工機械(29.3%減)、船舶(29.1%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機をはじめ 6 機種が前年同月比で増加~ 

1)10 月の機械輸入伸び率は 8.1%減と 13 ヶ月連続で減少した。上位 12 機種のうち電子計算機(7.1%増)、 受信変換その他送受信機器(17.3%増)、白物家電(8.1%増)等 6 機種が前年同月に比べて増加し(9 月は 4 機種が前年同月比で増加)、そのうち受信変換その他送受信機器、コンデンサー等部分品(14.8%増)、半導体製造装置(35.9%増)の 3 機種が二桁の増加であった。減少したのは、電子ディバイス(3.0%減)、携帯電話(14.2%減)等 6 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、受信変換その他送受信機器、白物家電、医療機械、配電機器、航空機・部品等、TV、時計、通信機械部分品の 10 機種 となっている。 

3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の42%を占める中国(0.7%減)、ASEAN・南アジア(3.5%増)、韓国・台湾(11.1%減)、北米(23.1%減)、EU27(23.2%減)、その他地域(8.0%減)であった。

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最終更新:2020/12/2812:37

日本機械輸出組合