最近の機械貿易動向(10 月)~機械輸出額 24 ヶ月連続対前年同月比減少~
(3)地域別動向~北米、中国、韓国・台湾の 3 地域向けで前年同月比増加~
機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 25.9%を占める北米向けでは、産業機械(4.4%減)、航空 機部品(40.5%減)等が減少したものの、54%を占める自動車(21.0%増)、電池等軽電気機械(23.0%増)等が増加し、6.5%増となった。②9.8%を占める EU(英国を除く27ヶ国)向けは、産業機械(2.4%増)、白物家電・電池等軽電気機械(12.5%増)等が増加したものの、38%を占める自動車(12.5%減)、理化学用機器等軽機械(4.2%減)等が減少して7.8%の減少となり、③24.0%を占める中国向けでは、13%を占める電子ディバイス (19.9%減)等が減少したものの、24%を占める産業機械(18.0%増)、19%を占める自動車(11.0%増)、10%の配電機器等軽電気機械(19.8 増)等が増加して6.9%増となった。④10.0%を占める韓国・台湾向けは、産業機械(2.9%減)が減少したものの、電子ディバイス(14.6%増)、自動車(4.9%増)、電気・電子計測器等軽電気機械(20.9%増)等が増加して 5.8 増となり、⑤13.8%の ASEAN・南アジア向けは、タイ(10.0%増)が増加したものの、インドネシア(51.7%減)、フィリピン(17.7%減)、インド(18.6%減)等が二桁の減少となり、業種でも電子ディバイス(8.1%増)が増加したものの、産業機械(2.8%減)、自動車(20.4%減)等が減少して5.6%減となった。⑥15.1%のその他地域向けでは、大洋州(52.4%増)向け等が増加したものの、中南米(28.3% 減)、中近東(30.4%減)向けが大きく減少し、業種でも 62%を占める自動車(6.4%減)、船舶(38.0%減)、産業機械(19.4%減)等が大きく減少して11.7%の減少となった。⑦10月も、9月に引き続き、北米、中国、韓国・台湾向けが前年同月比で増加したことに加え、EU、ASEAN・南アジア、その他地域向けにおいて前年同月比の減少率が縮小しており、日本からの輸出環境が改善しているということが言える。
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最終更新:2020/12/2812:37