清水建設の新東名現場を直撃! そこは“i-Constructionの総合商社”だった
これだけの盛り土があるということは、それに対する切り土もあるということです。
川西工事の東端にある向原地区では、約80万m3もの切り土を行っており、その土砂は約700mベルトコンベヤーで運び、
東名高速道路で運搬
しているのです。
東名高速道路上に設けられたホッパー。奥に向かって約700mのベルトコンベヤーが建設されている(写真:家入龍太)
ベルトコンベヤーやホッパーは遠隔操作でコントロール(写真:家入龍太)
このベルトコンベヤーは、東名高速道路の上り線と下り線の間など、狭いところを通っています。そのため、現場を点群データで計測し、CIMモデルによる精密な施工シミュレーションを行って、無事に完成させました。
現場を計測した点群データ。既設の橋桁から電線まですべてが写っている
CIMモデルによる精密な施工シミュレーション
実際の施工現場。シミュレーションそっくりだ
この現場でICTによる生産性向上がうまく機能しているのは、なんと言っても発注者のNEXCO中日本と施工者の清水建設の双方に、「ICTで現場を変えて行こう」という熱意を持った担当者がいたおかげでしょう。
その結果、受発注者の双方から生産性向上などのアイデアが次々と生まれ、実現に結びついたのです。まずは発注者が熱意を持ち、行動することがi-Constructionを成功に導く鍵と思った次第です。
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最終更新:2020/11/0418:15