最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額 19 ヶ月連続減少~
(4)業種別動向~21業種すべてが前年同月比で減少、うち17業種が二桁の減少。~
1)業種別では、21業種すべてにおいて前年同月比減少となった。これは、円高が進んだ2016年8月以来45か月ぶりのことであり、機械全体では34.3%の減少となった。
2)前年同月日で二桁の減少となったのは、自動車(61.3%減)、軽電気機械(18.0%減)等17業種であり、一桁以下の減少にとどまったのは、産業機械(9.0%減)、電子ディバイス(1.9%減)、医療機械(0.6%減)、電子計算機(5.1%減)の 4 業種であった。
(5)機種別動向~半導体製造装置が二桁増加、乗用車、航空機部品、農業機械が大幅減少~
1)10%以上の伸び率を示した機種は、韓国・台湾、中国向け半導体製造装置(12.4%増)の1機種のみ であった。
2)一方、も落ち込み幅が大きいのが、乗用車(65.4%減)、航空機部品(55.4%減)、農業機械(54.9%減)、 貨物自動車(54.7%減)、自動車部品(54.5%減)等であった。
(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機のみが前年同月比で増加~
1)5月の機械輸入伸び率は23.5%減と8ヶ月連続で減少した。上位12機種のうち電子計算機(14.0%増) のみが前年同月に比べて増加した(4 月は 9 機種)。減少したのは、電子ディバイス(2.8%減)、携帯電話 (7.3%減)、白物家電(16.2%減)等11機種であった。
2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、白物家電、航空機・ 部品等、受信変換その他送受信機器、医療機械、配電機器、TV、通信機械部分品、デジカメ・ビデオ、 時計の11機種となっている。
3)地域別機械輸入額は、全体の45%を占める中国(6.7%減)、ASEAN・南アジア(29.0%減)、韓国・台湾 (7.6%減)、EU27(40.7%減)、北米(41.0%減)、その他地域(48.2%減)の順であった。
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最終更新:2020/07/1716:02