最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額 19 ヶ月連続減少~
Ⅲ 個別動向
1.全商品貿易動向~輸出は18 ヶ月連続、輸入は13 ヶ月連続で減少~
1) 2020 年 5 月の全商品輸出額は 4 兆 1,856 億円、前年同月比(以下同じ)28.3%減と18 ヶ月連続で減少した(4 月 21.9%減)。これは、約 21%を占める一般機械(23.2%減)、約20%の電気機器(13.7%減)、約15%のプラスチック等化学製品(7.0%減)、約13%の自動車等輸送用機器(60.2%減)、鉄鋼・非鉄金属 等原料別製品(23.8%減)等が減少したためである。
2) 輸入額は 5 兆 238 億円 、26.2%減と13ヶ月連続で減少した(4 月7.1%減)。これは、全輸入額の約17%を占める電気機器(17.2%減)や約 13%の医薬品等化学製品(6.1%減)、約12%の原粗油等鉱物性燃料 (57.2%減)、原料別製品(3.6%減)等が減少したことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2 ヶ月連続で赤字(8,382 億円、4 月は 9,319 億円の赤字)となった。
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は19ヶ月連続、輸入8ヶ月連続で減少~
1)全商品輸出額の約58%を占める 5 月の機械輸出額は 2 兆 4,252 億円、34.3%減と19 ヶ月連続で減少した(4 月 27.3%減)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は29.1%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約 34%を占める機械輸入額は、1 兆 7,158 億円 、23.5%減と8ヶ月連続で減少した(4 月 2.2%減)。
(2)為替・営業日動向~5 月は 7.3%の減少要因、6 月は 9.2%の増加要因~
1)2020 年 5 月は 1 ドル=107.1 円となり、前年に比べ3.5%の円高となった。また、対ユーロは 116.1 円 と前年に対して 6.9%の円高となり、合わせて約 2.2%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて1日少ないため、約5.3%の減少要因となり、合わせて約7.3%の減少要因となる。5月の輸出額は34.3% 減であったことから、実質的伸び率は29.1%減と4ヶ月連続で前年同月比減少となった(4月29.7%減)。
2)2020 年 6 月は 1 ドル=107.8 円で前年比1.1%の円高、対ユーロは119.7 円で前年比 2.2%の円高となり、合わせて約0.7%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 2 日多いため、約10.0%の増加要因となり、合計で約 9.2%の増加要因となる。
3)2020 年 7 月は、対ドルが 7 月 14 日 17:00 時点の107.2 円とすれば、前年比0.7%の円高、また、対ユーロは121.5円で 0.2%の円高となり、合わせて約0.4%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて1日少ないため、約4.5%の減少要因となり、合計で約4.9%の減少要因となる。
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最終更新:2020/07/1716:02