最近の機械貿易動向(5 月)~機械輸出額 19 ヶ月連続減少~

2020/07/1714:52配信

(3)地域別動向~韓国・台湾向けを除く5 地域向けで前年同月比減少~ 

 機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 16.3%を占める北米向けでは、28%を占める自動車 (76.5%減)をはじめ、産業機械(26.5%減)、建設機械(44.4%減)、電池等軽電気機械(48.2%減)等が大きく減少し、58.9%減となった。②32.6%を占める中国向けでは、電気・電子計測器等軽電気機械(10.5%増)、重電気機械(8.8%増)等が増加したものの、25%を占める産業機械(0.6%減)が微減となった他、17%の電子ディバイス(5.5%減)、15%の自動車(16.9%減)等が減少して 4.5%減となり、③14.0%のASEAN・南アジア向けは、インドネシア(53.8%減)、フィリピン(45.2%減)、タイ(32.4%減)、インド(54.0%減)等主要国向けがすべて二桁の減少となり、業種でも電子ディバイス(17.9%増)が増加したものの、自動車(65.2%減)をはじめ、産業機械(27.9%減)、重電気機械(25.7%減)、軽電気機械(25.5%減)等が大きく減少して32.6%減となった。④ 9.7%を占めるEU(英国を除く27ヶ国)向けは、軽電気機械(6.4%増)が増加したものの、25%を占める自動車(56.7%減)をはじめ、産業機械(25.5%減)、理化学用機器等軽機械(30.6 減)等が減少して 40.4%の減少となり、⑤14.8%を占める韓国・台湾向けは、自動車(28.6%減)が大きく減少したものの、産業機械(43.5%増)、電子ディバイス(1.5%増)等が増加して 6.1%増となった。⑥11.4%のその他地域向けでは、中南米 (59.5%減)、中近東(57.0%減)、大洋州(46.9%減)、ロシア東欧等(36.8%減)、アフリカ(56.2%減)向けがいずれも大きく減少し、業種でも自動車(63.8%減)、船舶(43.3%減)、産業機械(29.3%減)等が大きく減少して 54.0%の減少となった。⑦なお、EU向けの軽電気機械が増加したのは、電気自動車のエンジンやセンサ ー等に使用される永久磁石(25 倍)が大きく伸びたためである。

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最終更新:2020/07/1716:02

日本機械輸出組合