「株式会社小松製作所」のニュース一覧 (252件中81~100件を表示)

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コマツ産機、業界初の水中切断ファイバーレーザー加工機「TWCL10-1」、「TWCL08-1」を新発売
-お客さまの現場における品質と生産性の向上およびカーボンニュートラル実現に貢献- 2023 年 2 月 24 日 コマツ(社長:小川啓之)の 100%子会社であるコマツ産機株式会社(社長:北出安志、以下「コマツ産機」)は、2023 年1月より、業界初の水中での形状切断を実現したファイバーレーザー加工機※1 である 「TWCL10-1」、「TWCL08-1」の販売を開始しました。 写真:ファイバーレーザー加工機「TWCL10-1」 一般的にファイバーレーザー加工機は、皮膚への露光や拡散反射の観察の危険性により、安全に作業を行うために機体全面をカバーなどで覆うことが必要です。当該機は、コマツ産機独自開発の方式により、ファイバーレーザー加工機から射出されるレーザー光を水中で安全なレベルまで減光しています。これにより、マシンカバーレスで、レーザー安全クラス 1 ※2を実現しました。マシンカバー不要でレーザー安全クラス 1 を実現した厚板鋼板向けファイバーレーザー加工機は、当該機が業界初となります。 カバー不要による作業性向上に加え、水中でレーザー切断することにより鋼板の温度上昇が少なくできるため、熱影響による切断不良の低減や歩留まり改善が期待できます。加えて、有害物質を含んだ物質(ヒューム)の発生も抑制でき、従来必須であった集塵機が不要になることにより、使用電力の削減と作業環境の改善が可能となり、従来のファイバーレーザー加工機と比較し、大幅な CO2 排出量削減に貢献します。 コマツ産機は、レーザー加工機、プラズマ切断機を市場導入して以来、つねに業界をリードする技術開発に取り組んできました。これまで培ってきた技術やノウハウおよび先進の ICT 技術を投入した「TWCL10-1」、「TWCL08-1」により、お客さまの現場における品質と生産性の向上および、カーボンニュートラル実現に貢献していきます。 コマツグループでは、収益向上と ESG の課題解決の好循環による持続的成長を目指し、2050 年カーボンニュートラル実現に向けて、活動の対象を、自社の拠点や自社の製品使用時だけでなく、お客さまの現場全体に拡大し、お客さまの施工の最適化を通じて、社会全体の CO2 排出量の削減に向けて取り組みを推進しています。今後もお客さまとともに新たな価値創造を目指し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を加速させます。[主な商品の特徴(水中でのレーザー切断のメリット)] 1. 作業性向上切断時のレーザー光を減光し、レーザー安全クラス 1 ※2 を実現しました。これによりマシンカバーが不要 となり、鋼板や製品の出し入れなどの作業性が大幅に改善します。2. 利益向上 水中で冷却しながら切断することにより、製品間ピッチを縮めることが可能となり、歩留まりが改善します。これにより、鋼材費を抑制することができるため、お客さまの利益向上に貢献します。3. 不良低減 水中で切断することにより、熱歪みを抑制でき、不良率を低減することが可能です。特に熱変形を起こしやすい長尺物の高精度切断で効果が期待できます。4. 省エネ・CO2 排出量削減マシンカバーが不要となることにより、加工機本体が軽量化し、駆動電力が削減されます。また、従来のレーザー加工においては、マシンカバーに加え、粉塵やガスなどの汚染物質(ヒューム)を取り除くための集塵機を必要としていました。当該機では、ヒュームの発生を抑制することで、集塵機も不要とし、これにより駆動電力の削減と作業環境の改善が可能となります。従来のファイバーレーザー加工機と比べ、CO2 排出量削減に貢献します。※1:ファイバーレーザー加工機とは、光ファイバーを使った固体レーザー加工機のことで、CO2 レーザーと比較して、エネルギー効率が高く、発振器のメンテナンスが容易であり、レーザーガスが不要であることから CO2 レーザーからの置き換えが進んでいる。※2:レーザー安全クラスとは、「JIS C 6802」によるレーザー製品の安全基準のことで、クラス 1~クラス 4 までで定義される。クラス 1 レーザー製品は、特別なレーザー用の安全保護具を着用しなくても安全であるレーザー製品を指す。一般的な大型のガントリ ータイプのファイバーレーザー加工機はクラス 4。 [発売月] 2023 年 1 月[公表価格] 1 億 2,000 万円 ※TWCL10-1 運送据付費・消費税別途 [年間販売目標] 25 台(国内のみ)[商品に関するお問い合せ先]〒920-0225 石川県金沢市大野町新町 1 番地 1 コマツ産機株式会社 営業本部 営業管理部 管理グループ TEL:076-293-4209 FAX:076-293-4354 URL: http://sanki.komatsu/
2023/02/28 16:17 株式会社小松製作所
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コマツ 電動式フォークリフト「FE25/30-2」が令和 4 年度 優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰の経済産業大臣賞を受賞
2023 年 1 月 20 日 コマツ(社長:小川啓之)はこのたび、電動式フォークリフト「FE25/30-2」(以下、FE25/30-2)(※1)について、一般社団法人日本機械工業連合会が運営する「令和4年度(第 42 回)優秀省エネ脱炭素 機器・システム表彰」において、最も優れた機器・システムに選定された製品に贈られる経済産業大臣賞を受賞しました。 【令和4年度 優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰 経済産業大臣賞を受賞した FE25/30-2】 コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050 年までに CO2 排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを推進しています。フォークリフトの電動化については、従来、電動式フォークリフトの採用が困難だったお客さまの脱炭素化に貢献するために、電動式フォークリフト「FE シリーズ」の1型である「FE25-1」 の市場導入を 2014 年より開始しました。同シリーズは電動式ならではの環境性能や経済性に加え、屋外使用を前提とした耐水性・防塵性、および急速補充電システムによる長時間稼働を特長としております。このたび受賞した「FE25/30-2」は1型のフルモデルチェンジ機として 2021 年 3 月に発売を開始いたしました。今年度からはリチウムイオンバッテリーを搭載した「FE25G/30G-2」の発売を開始するなど、コマツは電動式フォークリフトの稼働現場の拡大に取り組んでいます。 このたびの受賞は、「FE25/30-2」が走行モーターの高出力化と屋外使用に対応した耐水性・防塵性の実装により、エンジン式フォークリフトと同等の走行性能と稼働能力を実現したことで、従来型の電動式フォークリフトでは対応が難しかった作業現場(木材、建設、産廃など)にも対応できる範囲を拡大した点を高く評価されました。 なお、このたび受賞した「FE25/30-2」は、2 月 1 日から 3 日までの 3 日間、東京ビッグサイトにて開催される 「ENEX2023 第 47 回地球環境とエネルギーの調和展」(※2)のアワードコーナーに受賞企業として出展を予定しています(オンライン展示は 2 月 28 日まで)。 【従来の電動式フォークリフトでは導入が困難であった木材加工や産業廃棄物といった現場でも対応可能】 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。※1 当該機は、2021 年 3 月より国内市場への導入を開始した商品です。当時のニュースリリースは下記関連ニュースリリースをご参照ください。※2 「ENEX2023 第 47 回地球環境とエネルギーの調和展」は以下 URL からご覧いただけます。https://www.low-cf.jp/east/ 関連ニュースリリース:-低炭素化社会の実現に向け CO2 排出削減に貢献- 電動式フォークリフト「FE25-2」、「FE30-2」を新発売(2021 年 3 月 10 日)https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2021/20210310 電動式フォークリフト「FE25-2/FE30-2」がグッドデザイン賞を受賞(2021 年 10 月 20 日)https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2021/20211020*優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰・・・脱炭素社会の実現に資することを目的に、優秀な産業用の省エネ機器・システムおよび脱炭素機器・システムの表彰を行います。日本の 2050 年カーボンニュートラル宣言を受け、令和3年度から表彰名を「優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰」に改め、従来の省エネ機器・システムに加え、優秀な脱炭素機器・システムも表彰対象となりました。令和4年度(第 42 回)優秀省エネ脱炭 素機器・システム表彰については下記リンクからご覧頂けます。http://www.jmf.or.jp/commendations/1/3075.html 参考:日本機械工業連合会ホームページ:http://www.jmf.or.jp/ コマツカスタマーサポート FE25/30-2 特設サイト:https://kcsj.komatsu/lp/fe25_30
2023/01/24 10:52 株式会社小松製作所
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KELK、産業排熱回収ユニットおよび熱電 EH 振動センサーデバイスを新発売
-お客さまの生産現場におけるカーボンニュートラル実現に貢献- -高度な熱電発電技術により、工場等の幅広い温度の未利用排熱を活用- 2023 年 1 月 17 日 コマツ(社長:小川啓之)の 100%子会社でサーモモジュールならびに各種温調機器メーカーである株式会社KELK(社長:大内 力、本社:神奈川県平塚市、以下「KELK」)は、本日より、産業排熱回収ユニット「KELGEN(ケルジェン) G-Unit KSGU250」および電池レス 熱電 EH 振動センサーデバイス 「KELGEN SD KSGD-SV8」の販売を開始しました。「KELGEN G-Unit KSGU250」は、工場の鍛造・鋳造工程や熱処理炉などにおける局所的な「未利用熱」を電力として回収する商品です。また、「KELGEN SD KSGD-SV8」は、モーターなどの排熱から発生する温度差を用いて機器の振動を測定し、故障予兆検知を実現します。高品質・高効率な幅広い熱電発電技術によって、従来利用が困難だった排熱を電力に変換することが可能となり、お客さまの現場における省エネルギー化および CO2 排出削減に寄与します。なお、これらの熱電発電応用製品は、本年 2 月 1 日(水)より東京ビッグサイトで開催される「ENEX2023(第 47 回地球環境とエネルギーの調和展)」へ出展予定です。 (左)産業排熱回収ユニット「KELGEN G-Unit KSGU250」 (右)電池レス 熱電 EH 振動センサー デバイス「KELGEN SD KSGD-SV8」 工場の鍛造・鋳造工程や熱処理炉などでは稼働時に多くの熱が発生しており、省エネルギー化に向けて、この「未利用熱」の有効活用が課題となっています。KELKは環境中に捨てられている「未利用熱」に着目し商品化に取り組んでおり、このたび発売した新製品「KELGEN G-Unit KSGU250」は、工場などにおける未利用な産業排熱を回収し、熱電変換により数百ワット以上の電力が得られる産業排熱回収ユニットです。熱間鍛造後の部品などの輻射熱を電力に変換して有効利用することにより、更なる省エネルギー化を期待でき、約 29cmx29cm とコンパクトなサイズにより、従来エネルギー回収が難しかった局所的な熱源の近傍に設置することが可能です。同製品の設置が想定される環境においては、ユニット冷却部の結露発生が多く、高温下での耐久性と防水性の両立が課題でしたが、新たに開発した防水構造により、水分への耐性向上を実現し、幅広い環境での使用を可能としました。 電池レス 熱電 EH 振動センサーデバイス「KELGEN SD KSGD-SV8」は、モーターなどの回転機器に置くだけで、排熱により上昇した回転機器表面の温度と外気とのわずか 5℃の温度差(※1)から自己発電で動作し、40 分間の蓄電毎に 1 回、振動を測定します。温度差 10℃から動作する従来製品に比べ、より小さな温度差での自己発電が可能となり、メンテナンスフリーで安定して機器の振動を測定し続けます。また、振動加速度に加え、速度 RMS 測定も可能となり、あらゆる測定ニーズに対応します。加えて、本製品発売にあわせて、設備状況を見える化するソフトウェア「SDM-Plus」の販売も開始しました。設備稼働における IoT ビッグデータの高速演算(※2)やグラフ描画の高速処理が汎用 PC 上で簡便に行うことが可能となり、工場内の設備用モニタリングシステムの導入コストと運用コストを大幅に削減し、設備保全の CBM(※3)へ移行を促進します。 コマツグループでは、収益向上と ESG の課題解決の好循環による持続的成長を目指し、2050 年カーボンニュートラル実現に向けて、活動の対象を、自社の拠点や自社の製品使用時だけでなく、お客さまの現場全体に拡大し、お客さまの施工の最適化を通じて、社会全体の CO2 排出量の削減に向けて取り組みを推進しています。日本における一次エネルギー(石油、天然ガスなど)の約6~7割が有効活用されず、「未利用熱」として環境中に捨てられているといわれています(※4)。KELKは、熱電発電応用商品の強化により、「未利用熱」の活用を推進するとともに、設備の安定稼働・長寿命化による生産性向上にも寄与することで、お客さまの現場全体における省エネルギー化および CO2 排出削減に貢献してまいります。 ※1:無風状態での発電部の受熱面温度と外気との温度差(発電部の上下面温度差は 3℃)※2:1 分間で 1,000 万件(5分間隔で発信するセンサーデバイス 100 台分の約 1 年間のデータに相当)以上のデータの統計量演算と条件判定を実行。Intel Corei7 11th による参考値※3:Condition Based Maintenance。設備の劣化状態を把握・予知して部品の交換や整備を行う状態基準保全。メンテナンス頻度の最適化により予防保全に比べ約 10%のコスト削減と、設備のダウンタイム削減等の効果が期待できる (出典:米国エネルギー省 Operations & Maintenance Best Practices) ※4:出典:資源エネルギー庁 令和 2 年度(2020 年度)エネルギー需給実績(速報)を基に NEDO 作成
2023/01/17 16:28 株式会社小松製作所
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コマツ 国内市場向け建設機械、フォークリフトおよび純正部品、油脂類の販売価格改定のお知らせ
2023 年 1 月 16 日 コマツ(社長:小川啓之)は、国内市場向けの建設機械およびフォークリフトの全製品ならびに純正部品、ディーゼルエンジンオイルなどの油脂類を対象に、下記のとおり販売価格を改定(値上げ)いたします。 当社は、昨今の世界的なサプライチェーンの混乱による生産および販売への影響や、原材料価格や物流費の高騰の影響があるなか、中期経営計画の成長戦略を実現するため、部品調達の複数社購買体制の強化とクロスソーシング活用、コスト低減活動に取り組むなど、お客さまへの商品・部品の継続的供給に尽力してまいりました。 国内市場においては 22 年 1 月にも本体の価格改定を実施したものの、原材料価格や物流費の更なる高騰に加え、労務費やエネルギーコスト上昇の影響もあり、企業努力での吸収は難しいと判断し、販売価格の改定を実施することといたしました。 国内市場向け販売価格の改定内容は以下のとおりです。記1.価格改定対象機種 国内市場向け建設機械、フォークリフト全機種および純正部品、油脂類 2.価格改定内容 建設機械およびフォークリフト全機種 平均 10%値上げ 純正部品 平均 7%値上げ 油脂類 平均 28%値上げ 3.価格改定実施日 建設機械およびフォークリフト全機種 2023 年 2 月 1 日以降の受注分より 純正部品・油脂類 2023 年 4 月 1 日以降の受注分より
2023/01/16 16:12 株式会社小松製作所
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コマツ 全旋回式クローラーキャリア「CD110R-3」を新発売
<オフロード法 2014 年基準適合> 2022 年 12 月 02 日 コマツ(社長︓小川啓之)は、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(※1) 2014 年基準に適合した全旋回式クローラーキャリア「CD110R-3」を 2023 年 2 月より発売します。 【写真は新発売の「CD110R-3」】 当該機は、約 19 年振りにフルモデルチェンジし、オフロード法 2014 年基準に適合するとともに従来機 (※2)の信頼性や走行性能は継承しつつ、安全性能、作業性、オペレーターの快適性を大幅に向上させた機種です。クローラーキャリアは、走行装置が履帯式のため、通常のタイヤ式のダンプトラックでは作業が難し い整地されていない現場や軟弱な地面、傾斜でも土や資材を運搬することが可能であり、近年の災害復旧工事や無人化施工などで市場ニーズが高く、従来機販売中止から約 10 年を経て、待望の復活を果たしました。 安全性能では、小型化したエンジンのレイアウトを最適化することで、オペレーター席からの視認性が大幅に改善しました。さらに周囲監視用カメラを標準搭載し、右側方および後方の死角についても危険の有無を鮮 明な画像で確認が可能です。また、エンジン性能の向上とともにオートアイドルストップを標準装備することで、余分な燃料消費を抑え、ライフサイクルコストの削減に貢献します。 そのほか、電解液補充の必要がないメンテナンスフリーバッテリーを採用し、液面点検が不要になったほか、 広い整備スペースやバッテリーアクセスが改善され、オペレーターのメンテナンスの負担を軽減させることで、お客さまの現場の生産性向上に貢献しています。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。※1.通称、オフロード法という。※2.CD110R-2【主な商品の特徴】 1.環境性、経済性 ・排ガス規制対応小型出力向上エンジンを搭載 新たに開発したエンジン「SAA6D107E-5」を採用しています。従来機(※3)よりもエンジンを小型化しながら出力を5%向上させるとともに、燃料消費量を10%低減しています。 ※3 CD110R-2・余分な燃料消費を抑えるオートデセル・オートアイドルストップの採用 ボディ旋回レバー、走行レバーを中立にすると、設定時間後にエンジン回転数が自動的にダウンするオートデセルと、任意に設定したアイドリング時間(5~60 分)で自動的にエンジンを停止できるオートアイドルストップを標準装備することで、余分な燃料消費を抑えます。2.安全性・信頼性 ・過積載警告灯を標準装備 過積載状態をモニター上で確認できる機能を新たに追加しています。指定操作で、各現場での積込み可能量を把握することで過積載による不安全な走行の防止と車体への過剰な負荷の抑制を図ります。・傾斜角度デジタル表示、ボディ下げ忘れ表示灯 慣性計測装置(IMU)を搭載し、傾斜角度を見やすくデジタル表示します。急傾斜を検知すると、表示色が変化し、ブザー音でオペレーターに危険をお知らせします。またボディ下げ忘れ表示灯についても、ボディが上がっている間、画面右上にアイコンを表示します。また、そのまま走行した場合ブザー音でオペレーターにお知らせし、現場の安全性向上に貢献します。3.快適性・整備性 ・視界性の大幅な向上 小型化したエンジンのレイアウトを最適化することで、直接目視できるエリアが増え、より安全に作業が可能です。直接視認性の向上に加え、後方および右側周囲視認用のカメラを新たに標準装備することで、直接目視できないエリアについても危険がないか高精細 LCD モニターで鮮明に確認できます。・メンテナンスフリーバッテリーの搭載とバッテリーアクセスの改善 電解液補充の必要がないメンテナンスフリーバッテリーを新たに採用することで液面点検が不要となりました。インジケーターで簡単にステータスを確認できます。また、バッテリーの位置の最適化によりバッテリーアクセスが改善され、日常のメンテナンス作業での負担が軽減されています。 【発売月】 2023 年 2 月 【公表価格】 47,570 千円(工場裸渡し消費税抜き) 【販売目標】 50 台/年(国内のみ)
2022/12/07 11:34 株式会社小松製作所
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コマツ 農業ブルドーザーを用いた乾田直播水稲栽培の実証研究を茨城大学と実施 収穫米を子ども食堂・学生へ寄贈
2022 年 11 月 30 日 コマツ(社長:小川啓之)は、茨城大学(学長:太田寛行)農学部とともに、2020 年より農業用ブルドーザーを用いた乾田直播水稲栽培の共同研究を進めており、このたび実証実験によって新米約 24 トンを収穫しました。共同研究では茨城県稲敷市内の 5.6 ヘクタールの土地を大規模圃場として整地、圃場 1 ヘクタールあたり 4.2 トンの収穫量となり、昨年同圃場で収穫した1ヘクタールあたり 3.6 トンに対し、約20%上回る結果となりました。11 月 4 日に茨城大学阿見キャンパスにて、地域において食の支援を必要とする方々や学生へ収穫米を寄贈する贈呈式を開催し、茨城県内の子ども食堂などの各種団体などを通じて提供しました。 農業用ブルドーザーを用いた大規模圃場での播種作業の様子 この共同研究にはコマツの販売代理店であるコマツ茨城株式会社/株式会社イバジュウも参画しています。 乾田直播水稲栽培は、水田にイネの苗を植えるのではなく、イネの種子を直接土に播くことで稲作の労力とコストを削減させ、休耕地活用の促進や地域農業の持続可能性につながることが期待されています。同農業用ブルドーザーは、最新のデジタル技術を駆使することによる高精度な均平作業と、後部に装着した農業用アタッチメントによる耕起作業や種まき作業が可能です。昨年度より継続し、水田の均平精度を高め、給排水を低減した環境配慮型の新たな灌漑システムである額縁明渠法の実証を進めました。この額縁明渠給水法により、大規模圃場にもかかわらず明渠への給水箇所が 1 カ所で済むため、水管理が容易になっただけでなく、ポンプに関わる電力は従来の節電型の水田と比較して約70%もの節電効果を得ています。電力削減することにより、CO2削減にも寄与しています。 今後もコマツは、茨城大学農学部との共同の取り組みにより、乾田直播水稲栽培における農業ブルド ーザーの有効性を実証し、その普及を目指してまいります。 大規模圃場区 生育状況(9/3 刈取り作業直前の様子) 贈呈式当日の様子
2022/12/01 18:14 株式会社小松製作所
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コマツ、カンボジアで小学校 10 校目建設の式典を開催
2022 年 11 月 28 日 コマツ(社長:小川啓之)は、認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会(理事長:岸川 公彦/以下 JMAS)」と提携し、2008年より行ってきたカンボジアでの地域復興支援プロジェクトにおいて、10 校目の小学校が完成し、バンテイメンチェイ州で開校式典を開催しました。 【開校式典の様子】 【開校式典の様子】 式典には、バンテイメンチェイ副州知事をはじめ、10 校目の生徒や教員、地域の方々、CMAC(カンボジア地雷除去センター)、JMAS、コマツ関係者の約 400 名が参加し、僧侶祈祷、国旗掲揚、国歌斉唱、生徒代表の挨拶、プレゼント贈呈などが行われました。小川社長のスピーチでは、「バンテイメンチェイ州は、国内でも特に地雷が多く残っている地区で、今でも被害があると聞き心が痛むばかりです。コマツは 2008年から支援に取り組んでいますが、実際に小学生の皆さんの元気いっぱいな笑顔を見て、支援を継続できて良かったと感じています。」とコメントしました。 コマツでは、2008 年より対人地雷の被害に苦しむ地域において、地雷処理から復興までのコミュニティ開発を目的とした支援活動に取り組んでいます。活動累積実績は、2022 年 9 月末時点で、対人地雷およびクラスター子弾処理面積 4,826ha、道路整備 99km、小学校建設 10 校(全生徒数約 800 名)、米作地均平化 64ha となりました。また、建設された小学校の卒業生の中から大学進学者も輩出しています。 今後もコマツは、カンボジアとラオスにおける対人地雷や不発弾の除去活動、ならびに地域復興支援プロジェクトを継続して支援していきます。 【写真左:10 校目の小学校】 【写真右:小川社長と現地の子どもたち】 関連情報:https://komatsu.disclosure.site/ja/themes/110
2022/11/28 18:21 株式会社小松製作所
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コマツ 「2022 森林・林業・環境機械展示実演会」に出展
2022 年 11 月 1 日 コマツ(社長︓小川啓之)は、2022 年 11 月 13 日(日)~14 日(月)に大分県で開催される「2022 森林・林業・環境機械展示実演会」(場所︓大分県別府市志高 4380-1 BECAMP 別府志高湖および周辺森林)に出展します。 会場では、林業機械、電動マイクロショベル、電動式フォークリフトやアタッチメントの展示のほか、林業向けのソリューションサービスであり、造材の見える化を実現した「ZOUZAI ウォッチャー」による生産性向上へ向けた取り組みを事例と併せてご紹介いたします。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。 ■「2022 森林・林業・環境機械展示実演会」概要 期間︓2022 年 11 月 13 日(日)~14 日(月)9:00~16:30(14 日は 15:00 終了) 会場︓大分県別府市志高 4380-1 BECAMP 別府志高湖及び周辺森林 コマツブースは「B20」 主催︓大分県、一般社団法人 林業機械化協会 ※詳細情報については、一般社団法人 林業機械化協会 HP をご覧ください 林業機械化協会 HP https://www.rinkikyo.or.jp■出展予定機種 PC138US-11 ハーベスターC93 仕様 PC01E-1 電動マイクロショベル FE25G-2 リチウムイオンバッテリー搭載電動式フォークリフト 油圧オートカプラカットモデル(単品) 林業シミュレーター(VR ゴーグル仕様) 【PC138US-11 ハーベスターC93 仕様】 【電動マイクロショベル PC01E-1】 【リチウムイオンバッテリー搭載電動式フォークリフト FE25G-2】 ■会場へのアクセス ●無料シャトルバスの利用 ・北浜公園発着場(JR 別府駅から徒歩 8 分) ・発着場と会場の間(所用時間:約 35 分)を約 10 分間隔で運行 ※シャトルバスの運行時間や乗り場案内は、林業機械化協会の HP(https://www.rinkikyo.or.jp)を ご覧ください。
2022/11/02 13:01 株式会社小松製作所
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コマツ フランス資源企業 Eramet 社と包括契約を締結
-中期経営計画「アフリカ市場への取り組み強化」- 2022 年 10 月 21 日 コマツ(社長:小川啓之)は、このたび、フランスの資源企業である Eramet S.A.(会長兼 CEO: Christel Bories、以下 Eramet 社)と、アフリカの一部地域*1 およびニューカレドニアを対象とした包括契約「Global Framework Agreement」(以下、本契約)を締結しました。コマツは、本契約を通じ、対象地域において鉱山オペレーションの安全性・生産性の最大化を支援していきます。また、両社共通の目標である 「2050 年カーボンニュートラル」実現に向け、CO2 削減の取り組みを加速させていきます。 ガボンのマンガン鉱山で稼働する大型油圧ショベル PC2000 Eramet 社はアフリカ地域の他、ニューカレドニアなどでも鉱山開発を手掛けるグローバル企業であり、コマツは同社のオペレーションをサポートするとともに、燃費改善提案やハイブリッド油圧ショベルの導入などによりカーボンニュートラルに向けた CO2 削減の取り組みにも貢献しています。 コマツは前中期経営計画(2019年-2021年度)から重点活動の一つとして、アフリカ市場への取り組み強化を掲げており、アフリカ事業*2 を欧州地域の統括子会社である欧州コマツで一元管理するなどの「One Face サポート」体制構築を掲げて推進してきました。本契約の締結は、当社の製品・サポート体制への高い評価とともに、多様なお客さまのニーズにこたえる体制構築の推進により、実現したものです。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。*1 ガボン共和国、セネガル共和国、カメルーン共和国の3カ国*2 南部アフリカ地域を除く[Eramet 社の概要] 社名: Eramet S.A. 設立: 1985 年 所在地: フランス・パリ 代表者: 会長兼 CEO:Christel Bories 事業内容: 鉱物の採掘および冶金
2022/10/24 13:51 株式会社小松製作所
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コマツ、20 トンクラスの電動油圧ショベルを bauma 2022 に初出展
2022 年 10 月 19 日 -安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を加速--米国プロテラ社との中小型クラス油圧ショベルの電動化協業- コマツ(社長:小川啓之)は、10 月 24 日から 30 日まで、ドイツのミュンヘンで開催される国際的な建設機械見本市「bauma 2022」において、リチウムイオンバッテリーシステム搭載の 20 トンクラス電動油圧ショベルを初出展します。当該機は米国のプロテラ社(CEO: Gareth Joyce)のリチウムイオンバッテリーシステムを搭載しています。両社は 2021 年 1 月より、中型クラスの油圧ショベル電動化に向けて共同開発を行い、お客さまの施工現場における先行研究車の実証実験を進めてきました。当該機は、2023年度より、日本および欧州市場への導入を予定しています。 【bauma 2022 に出展する 20 トンクラスの電動油圧ショベル】 油圧ショベルは建設機械の中でも汎用性が最も高く、特に中型クラスは、土砂の掘削や積込み作業を中心に幅広い現場や用途で使用され、高負荷作業に耐えうるパワーや耐久性が求められます。本機種は、世界の各分野の高負荷対応や商用の車両向けに実績があるプロテラ社提供のリチウムイオンバッテリーと、作業機操作のための油圧ポンプ、コントローラー、電動モーターなどのコンポーネントを、コマツ独自のすり合わせ技術により協調させることで、車体制御システム全体を最適化するとともに、堅牢なバッテリーの保護構造を開発しました。これにより、エンジン駆動式油圧ショベルと同等の掘削性能や耐久性を実現しました。また、搭載バッテリーの大容量化により、フル充電状態で最大 8 時間*の稼働が可能となります。 電動化により、騒音や排気ガスを気にすることなく様々な作業環境で快適に作業することが可能となり、都市部での作業や夜間工事などでの活用が見込まれるほか、エンジン振動ゼロによりオペレーターの疲労軽減にも貢献します。 世界的な気候変動への意識の高まりが加速する中、コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050 年までのカーボンニュートラル達成を宣言しており、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現に向けて、パートナーとの協業により、“排気ガスゼロ”や騒音の大幅低減を実現する建設機械の電動化開発を進めています。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。 *作業負荷状況により、実証実験において 5~9 時間の稼働を実現 [ウェブサイト] 欧州コマツでの bauma リリース:https://komatsu.eu/en/events/bauma2022 バーチャルイベントはこちらの特設サイトよりお知らせします。:https://www.komatsu.eu/en/bauma
2022/10/19 16:10 株式会社小松製作所
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コマツ 「ディスクロージャー優良企業」に選ばれました
2022 年 10 月 13 日 コマツ(社長:小川啓之)は、公益社団法人日本証券アナリスト協会主催の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」において、「2022年度 ディスクロージャー優良企業(機械部門第 1 位)」に選定されました。 (機械部門 19 社中 1 位) 本表彰(機械部門)は隔年で実施されており、コマツは今回で 13 回目の受賞となります。 今後もコマツは、株主・投資家の皆さまとの対話を重視し、また他企業の優れた点も参考として、IR 活動の更なる改善を進めていく所存です。 [関連情報] ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会ホームページhttps://www.saa.or.jp/standards/disclosure/selectiont/index.html
2022/10/13 15:43 株式会社小松製作所
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コマツ リチウムイオンバッテリー搭載 電動式フォークリフト「FE25G-2」、「FE30G-2」を新発売
-カーボンニュートラルの実現へ向け現場の電動化をさらに拡大- 2022 年 10 月 12 日 コマツ(社長︓小川啓之)は、カーボンニュートラルの実現に向けて、CO2 排出削減に貢献する2.5トン、3.0トンクラスの電動式フォークリフト「FE シリーズ」に大容量リチウムイオンバッテリーを搭載した「FE25G-2」、「FE30G-2」を本年 12 月より発売いたします。 当該機は、FE25-2、FE30-2の特長はそのままに、急速充電による充電時間短縮と継ぎ足し充電が可能になったことで、電動式フォークリフトの導入が難しいとされてきた長時間稼働や高負荷作業が必要とされる現場でも連続作業が可能な電動式フォークリフトです。 【写真は新発売の「FE25G-2」】 「FE シリーズ」は、電動式フォークリフトならではの環境性・経済性の向上や、コマツ独自の急速補充電システム(※1)による長時間稼働に加え、エンジン式フォークリフトに匹敵する走行性能の向上や屋外使用を前提とした耐環境性を向上させることで、電動式フォークリフトの稼働現場を拡大しています。 今回発売の 2 機種は、FE25-2、FE30-2 の車両サイズや特長を継承しつつ、急速充電が可能な大容量リチウムイオンバッテリーと新開発の定置式急速充電器の組み合わせにより、これまでエンジン式フォークリフトが採用されてきた充電時間が確保できない長時間の稼働が必要とされる現場や、作業負荷が高いアタッチメントを使用している現場にも対応可能です。また、コマツの従来の電動式フォークリフト(※2)では 8 時間以上かかっていたバッテリー容量20%から100%満充電までの充電時間を1時間 50 分と、約 4 分の 1 に短縮しています。さらにオプションとして急速充電器を 2 台接続することで、1 時間未満で満充電まで回復できるほか、継ぎ足し充電が可能になったことで、隙間時間での充電を行えるため充電時間の確保が難しい現場での連続稼働にも貢献します。 【写真︓新開発の定置式急速充電器と 2 口充電(オプションを含む)】 FE シリーズのラインナップ拡充により、電動式フォークリフトの稼働現場をさらに拡大し、環境負荷低減とカーボンニュートラルの実現に貢献します。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。※1 FE25-2、FE30-2 に搭載されている 1 時間程度の短時間でバッテリー容量を 20%から 80%まで最大 60%回復できるコマツ独自の充電システム。※2 FE シリーズおよびその他の当社鉛バッテリー車【主な商品の特長】 1.作業性 ・大容量リチウムイオンバッテリー搭載により、さらなる長時間稼働を実現 バッテリー容量を 2.5 トン車で+35%(FE25-2 比) 、3.0 トン車で+22%(FE30-2 比)大容量化することにより、稼働時間を約20~30%延長(※3)しました。※3 社内試験結果によるものです。・短時間での急速充電により連続稼働に対応 繰り返し急速充電が可能なリチウムイオンバッテリーにより従来の鉛バッテリーでは劣化が進行するため推奨されなかった休憩時間など短時間での継ぎ足し充電が可能になりました。加えて、新開発の定置式急速充電器と組み合わせることで連続稼働に貢献します。稼働時間が長く充電時間が確保できない場合は、定置式急速充電器を 2 台接続することでさらなる短時間での充電を実現しています。・充電時間(バッテリー容量 20%⇒100%まで)(※4) 約 1 時間 50 分(定置式急速充電器 1 台)約 55 分 (定置式急速充電器 2 台)(※5)※4 社内試験結果によるものです。※5 定置式急速充電器の 2 台目はオプションです。2.経済性 ・長寿命なリチウムイオンバッテリーにより、バッテリー交換インターバルの延長に貢献 一般的な鉛バッテリーと比べて約 3 倍(※6)の長寿命なリチウムイオンバッテリーにより、バッテリー交換インターバルの延長に貢献するとともに、ライフサイクルコストの改善が期待できます。※6 放電-充電を 1 サイクルとした場合の社内試験結果によるもので、実際のバッテリー寿命とは異なります。
2022/10/12 15:44 株式会社小松製作所
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コマツ、米国ムーグ社とフル電動ホイールローダーコンセプトマシンを開発、 bauma2022 へ初出展
-安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を加速- 2022 年 10 月 7 日 コマツ(社長︓小川啓之)は、10 月 24 日から 30 日まで、ドイツのミュンヘンで開催される国際的な建設機械見本市「bauma2022」において、米国のムーグ社(会長(兼)CEO︓John R. Scannell)と共同開発したフル電動(油圧機器による駆動無し)ホイールローダーのコンセプトマシンを展示します。ホイールロー ダーのフル電動化はコマツとして初めての取り組みです。 【出展予定のフル電動のホイールローダー】 当該機は、欧州向けコンパクトホイールローダーに、ムーグ社製電動シリンダ―やモーターなどを織り込み、走行と作業機の稼働をフル電動化し、バッテリー駆動による排気ガスゼロを達成したコンセプトマシンです。電動化システムには、走行用の電動モーター、作業機操作や操縦のための電動シリンダ―、バッテリー管理システムなどが含まれます。制御システムは車体各部に搭載されているこれらの電動コンポーネントと結びつき、それらを協調させながら全電動の走行システムや作業機システムを作動させることで、高効率なエネルギー供給と高い操作性を実現しています。また、フル電動化により、屋内外を問わず、騒音や排気ガスを気にすることなく様々な作業環境で快適に作業することが可能となり、これまで以上に幅広い現場での使用が可能となります。 両社は、bauma2022 の終了後に、生産性、稼働時間、快適性を確認するための実証試験を共同で行う 予定です。フル電動化は稼働時間の延長、電動化を活かしたアシスト機能によるオペレーターの疲労軽減、日々の管理業務における負担軽減などに貢献することが期待されています。 世界的な気候変動への意識の高まりが加速する中、コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050 年までのカーボンニュートラル達成を宣言しており、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現に向けて、 “排気ガスゼロ”や騒音の大幅低減を実現する建設機械の電動化開発を進めています。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。[ムーグ社の概要] 社名: Moog Inc 設立: 1951 年 7 月 所在地: 米国 ニューヨーク州 代表者: 会長(兼)CEO John R. Scannell 事業内容: 航空、産業システム、宇宙・防衛など幅広い分野における精密制御コンポーネントおよびシステムの設計・製造技術を持つリーディングカンパニー
2022/10/07 18:26 株式会社小松製作所
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コマツ 電動マイクロショベル「PC01E-1」がグッドデザイン賞を受賞
2022 年 10 月 7 日 コマツ(社長︓小川啓之)はこのたび、電動マイクロショベル「PC01E-1」(以下、PC01E-1)※1 について、公益財団法人日本デザイン振興会が運営する「2022 年度グッドデザイン賞」を受賞しました。グッドデザイン賞は、1957 年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。コマツは 2021 年度にも電動式フォークリフト「FE25-2/FE30-2」で同賞を受賞しており、2年連続の受賞となります。 【2022 年度グッドデザイン賞を受賞した PC01E-1】 コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050 年までに CO2 排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを推進しています。PC01E-1 は、コマツの建設機械の中でも管工事や造園、農畜産など人や樹木・花卉と密接した作業現場で利用されることの多い世界最小級のマイクロショベル「PC01」に、動力源として Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー※2 以下、着脱式可搬バッテリー)や 電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化を実現しました。電動化により、騒音・排熱を大幅に低減 できるほか、“排気ガスゼロ”のため環境に優しく、屋内外問わずどのような作業環境でも快適に作業可能です。 今回の受賞は、電動ビジネススクーターなどに使用されている着脱式可搬バッテリーをマイクロショベルに採用することで電動化を実現するという業界の垣根を超えた環境対策への取り組みが、農地や庭園といった生活空間に近い現場で働く小型建設機械のデザインとして価値あるモデルと評価されました。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。 ※1 当該機は、2022 年 3 月より国内市場へレンタル機として導入開始した商品です。 ※2 Honda Mobile Power Pack e:は、本田技研工業株式会社が開発した着脱式可搬バッテリーです。ニュースリリース︓-コマツと Honda 共同開発-コマツ初、着脱式可搬バッテリーを活用した電動マイクロショベル「PC01E-1」国内市場に導入開始https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2022/20220329 *グッドデザイン賞・・・デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957 年の開始以来、シンボルマークの「G マーク」とともに広く親しまれてきました。グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。 参考︓ グッドデザイン賞ウェブサイト︓https://www.g-mark.org/コマツホームページ PC01E-1 特設サイト︓https://www.komatsu.jp/ja/aboutus/brandcommunication/stories/pc01e-1コマツカスタマーサポート PC01E-1 特設サイト︓https://kcsj.komatsu/lp/pc01e-1
2022/10/07 17:52 株式会社小松製作所
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コマツ 鉄道車両向け、排気量 23L の新型縦型エンジン「SAA6D170E-5R」新発売
-鉄道車両向けエンジン全製品コモンレール式燃料噴射システム採用を実現- 2022 年 9 月 30 日 コマツ(社長:小川啓之)はこのたび、ディーゼル機関車や保守用車などの鉄道車両向けに、排気量 23L (600 馬力)のコモンレール式燃料噴射システム採用・新型縦型エンジン「SAA6D170E-5R」を発売しました。鉄道車両向けディーゼルエンジンは環境対応型のコモンレール式燃料噴射システムが主流となっており、これにより、気動車向け横型ディーゼルエンジンも含め、コマツが展開している鉄道車両向けディーゼルエンジンの全 製品が同システム採用エンジンとなりました。今後、市場導入されている従来方式の排気量 23L のディーゼルエンジン搭載車両向けに、「SAA6D170E-5R」の導入推進を図り、環境負荷低減にも貢献してまいります。 【新型縦型エンジン「SAA6D170E-5R」】 コマツは、排気量 10L 以上の中大型ディーゼルエンジンを国内で自社開発・生産している数少ないエンジンメーカーであり、自社製品である建設機械向けエンジン以外に、鉄道車両や発電機、産業機械向けにもディーゼルエンジンを展開しています。このたび発売する「SAA6D170E-5R」は、自社製品であるブルドーザー 「D375A-6R」に搭載しているエンジンをベースエンジンとしており、品質および耐久性には定評を得ています。また、燃料噴射にコモンレール式燃料噴射システムを採用することで、従来のボッシュ式燃料噴射ポンプ(列型噴射ポンプ)方式と比較して、排気ガス成分の排出を、NOx(窒素酸化物)約50%、PM(粒子状物質) 約70%の削減を実現しました。 コモンレール式燃料噴射システムは、サプライポンプ(送油ポンプ)で高圧にした燃料をコモンレール(蓄圧室)に蓄え、コントローラーで電子制御することにより、エンジン回転速度に大きな影響を受けずに噴射圧力をほぼ一定にできることや、噴射量・噴射時期などを常に最適化することが可能なシステムです。従来のボッシュ式燃料噴射ポンプ(列型噴射ポンプ)方式に比べ、約 2~3倍の高圧で燃料を噴射することができ、エンジン回転数に依存せずに最適なタイミングで噴射量・噴射時期が調整可能なため、燃費性能に配慮しつつ排気エミッションの低減を実現しました。 また、このたびの「SAA6D170E-5R」は、新型機関車の装備向上に対応するため、CO2 排出量削減につながるアイドルストップに対応したエンジンスターターの耐久性向上を図りました。また、各機器類の電動化に対応するため、オルタネーターの容量を従来の 75A から 140A へ大容量化したことや、エアコン、油圧ポンプなどの補助機器の駆動用として、アクセサリー駆動用のプーリーを標準装備することで汎用性を高めました。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくた め、新たな価値創造を目指していきます。【関連ページ】単体販売用ディーゼルエンジン 販売体制https://www.komatsu.jp/jp/diesel/sales/
2022/10/03 13:24 株式会社小松製作所
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コマツ サステナビリティ・リンク・ボンド(米ドル建無担保普通社債) の発行に関するお知らせ
-サステナビリティ経営による持続的成長の実現を加速- 2022 年 9 月 30 日 コマツ(社長:小川啓之)は、2022 年9月 29 日、当社 100%子会社である Komatsu Finance America Inc.を通して、サステナビリティ・リンク・ボンド(米ドル建無担保普通社債、以下、SLB)を発行することを、下記の通り決定しました。(※1) SLB は、発行体が事前に定めた KPI の達成状況に応じて、条件が変わる債券です。当社は、2025年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「DANTOTSU Value - Together, to “The Next” for sustainable growth」において、成長戦略を通じて収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造を掲げており、このたびの SLB 発行により、持続的な成長の実現を目指すサステナビリティ経営を加速していきます。(※2) 当社は、中期経営計画において、2030 年の CO2 排出量を 2010 年比で 50%とすることを経営目標として設定しており、またチャレンジ目標として 2050 年までのカーボンニュートラル達成を掲げています。自社の拠点、自社製品使用時にとどまらず、お客さまの現場全体にも拡げ、施工の最適化により社会の CO2 削減に貢献することを目指しており、本 SLB においても以下 2 つの CO2 削減目標を KPI としました。・KPI1:生産による CO2 排出(原単位)(※3)・KPI2:製品使用による CO2 排出(原単位)(※4)詳細は、今般策定したサステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークをご覧ください。(※5) なお、当該サステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークに関して、当業界に知見がありグローバルに認定され た第三者機関である DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社より、国際資本市場協会(ICMA)による「サステナビリティ・リンク・ボンド原則 2020」との適合性に関する第三者外部評価(セカンド・パーティ・オピニオン)を取得しています。(※6)※1 当社保証付き※2 KPI:Key Performance Indicators:重要業績評価指標※3 生産金額当たりの CO2 排出量※4 作業量当たりの CO2 排出量※5 サステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワークの詳細:サステナビリティ・リンク・ボンド・フレームワーク ※6 セカンド・パーティ・オピニオンの詳細:セカンド・パーティ・オピニオン ※7 SPT: Sustainability Performance Targets:発行体が表明する、事前に設定した時間軸における KPI の測定可能な改善目標本報道発表文は、Komatsu Finance America Inc.による米ドル建無担保普通社債の発行に際して一般に公表するための発表文であり、米国における証券の募集を構成するものではなく、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。なお、同社債については、日本及びその他の地域における金融商品取引法又は適用ある証券法に従って同社債の届出又は登録がなされていないため、これらの法令に基づいて同社債の届出若しくは登録が求められる場合には、これを行うか又 は免除を受ける場合を除いて、募集又は販売は行われません。また、同社債は、1933年米国証券法に基づき登録がなされたものでも、将来登録がなされるものでもなく、1933年米国証券法に基づき登録を行うか、登録の免除規定に該当する場合を除いて、米国において同社債の募集又は販売を行うことはできません。
2022/10/03 13:07 株式会社小松製作所
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コマツ、「bauma2022」に出展
-安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を加速- 2022 年 9 月 22 日 コマツ (社長︓小川啓之)は、10 月 24 日から 30 日までの 7 日間、ドイツのミュンヘンで開催される国際的な建設機械見本市「bauma 2022」に出展します。 世界中で気候変動に対する意識が高まる中、コマツは持続可能な社会の実現を目指し、2050 年までのカーボンニュートラル達成を宣言しています。「bauma 2022」では長年培ってきた技術とノウハウを活かした建設・ 鉱山機械をはじめとする、最新の商品・サービス・ソリューションをご紹介します。コマツは、今後もお客さまとともに新たな価値創造を目指し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を加速させます。 【2021 年 5 月に発表したフル電動ミニショベル(コンセプトマシン)】 会場では、2021 年 5 月にコンセプトマシンとして発表した「フル電動・オペレーター非搭乗式ミニショベル」や、 2022 年 3 月に国内市場へ導入した電動マイクロショベル「PC01E-1」を参考出展するほか、2021 年 3 月 に国内市場へ導入した「PC30E-5」をモデルチェンジした 3 トンクラスの電動ミニショベルなど電動化建設・鉱山機械を中心に最新の実機展示を行います。 現場を最適化し新たな顧客価値の創造を目指すソリューションである Smart Construction については、 2021 年に発足した EARTHBRAIN と共同で展示を行います。現場のデジタルツインや様々な地域における Smart Construction の導入事例のほか、電動化建設機械へ装着可能なレトロフィットキットや本年 7 月に 日本で導入開始した小規模土木現場のデジタル化に貢献する Smart Construction Quick3D についてもご紹介します。また、次世代 Komtrax を含めた新たなテレマティクスシステム※ で、お客さまの現場における生産性向上、適正なメンテナンスなどについて、データを活用した従来以上の改善を実現するソリューションを展示します。そのほか、透明なタッチパネルと大型スクリーンを組み合わせたバーチャルスタンドでは、お客さまに最新型のホイールローダーをご紹介する予定です。 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。※ テレマティクスシステム︓建設機械などに搭載した通信システムを通じて、情報サービスをリアルタイムで提供することウェブサイト 欧州コマツでの bauma リリース︓https://komatsu.eu/en/events/bauma2022 バーチャルイベントはこちらの特設サイトよりお知らせします。︓https://www.komatsu.eu/en/bauma
2022/09/22 16:52 株式会社小松製作所
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コマツマイニング 中国生産拠点の一部売却について
-坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械の生産再編- 2022 年 9 月 21 日 コマツ(社長:小川啓之)の 100%子会社であるコマツマイニング株式会社(以下 KMC、社長:Peter Salditt)はこのたび、坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の中国の生産拠点のうち、山東省青島市、安徽省淮南市、黒竜江省鶏西市、佳木斯市の4拠点を、鶏西市庚辰電機製造有限公司(中国・黒竜江省、以下、「鶏西庚辰」)および南京六合煤鉱機械有限責任公司(中国・江蘇省、以下、「南京六合」)へ売却しました。 鶏西庚辰と南京六合の両社は、炭鉱用機械や電子部品等を製造販売しています。両社は中国国内の鉱山市場への深い知見と、工場設備の稼働やメンテナンスの知識・ノウハウを保有しており、このたびの買収により、中国国内における更なる事業拡大を目指します。 なお、売却対象事業のお客さまへの製品供給への影響はなく、また本件に関する当社の連結業績への影響は軽微です。 鉱山機械の需要は、鉄や、銅、金などのハードロック向けは堅調に推移している一方で、石炭向けビジネスについては、世界的な脱石炭の流れを受け、中長期的には縮小が見込まれます。KMCの坑内掘り石炭(ソフトロック)事業については、2021 年 1 月にブルーフィールド工場(米国バージニア州)の閉鎖、同年3月に英国工場のルーフサポート生産機能の移管および米国拠点(米国アラバマ州ウィンフィールド)と豪州拠点(オ ーストラリア・ニューサウスウェールズ州サマーズビー)のコンベア事業売却、同年 6 月に英国拠点(英国サンダーランド)のコンベア事業売却を発表しており、このたびの売却についても坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械事業の構造改革の一つとなります。コマツはこの売却により、強固な収益構造・企業体質を実現し、コマツグループの持続的成長を目指します。
2022/09/21 16:46 株式会社小松製作所
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コマツ粟津工場、バイオマス燃焼灰の肥料化に成功
-石川県加賀地域における森林資源利用サイクルの産業廃棄物削減に貢献- 2022 年 9 月 14 日 コマツ(社長:小川啓之)はこのたび、石川県加賀地域における森林資源の有効利用促進と産業廃棄物削減の取り組みの一環として、石川県農林総合研究センターおよび肥料会社である朝日アグリア株式会社(社長:村上 政徳、以下「朝日アグリア」)と共同で、コマツ粟津工場で運用しているバイオマスボイラの木質燃焼灰の肥料化に成功しました。官民連携の先進的モデルとして、農林業にわたる循環サイクルを構築していくことによる産業廃棄物削減およびカーボンニュートラル実現と、バイオマス燃焼灰を肥料として活用することによる県内農林業の活性化に貢献します。 【左:バイオマス燃焼灰、右:粟津工場におけるバイオマス燃焼灰の出荷の様子】 コマツは、2014 年に、石川県、県森林組合連合会との 3 者で、地元林業の活性化促進を目的とした林業包括協定を締結し、2015 年より、粟津工場において、加賀地域の森林内に残された未利用間伐材などから生成された木材チップを燃料とする、地産地消型バイオマスボイラを運用し、省エネ・創エネや環境負荷低減を推進してきました。年間約 6,000 トンの未利用間伐材などを活用することにより、林地整備の促進や大雨における流木被害の抑制などに貢献している一方で、バイオマスボイラ運用により発生する、年間約 20 トンの木質燃焼灰(バイオマス燃焼灰)を産業廃棄物として処理していることが課題となっていました。 粟津工場では、木質燃焼灰などに農作物の生育に必要なカリウムやリンが含まれていることに着目し、2016年 6 月より、新たに石川県農林総合研究センターおよび朝日アグリアと協働し、粟津工場のバイオマスボイラから発生する木質燃焼灰の成分分析と、肥料化に向けた施肥効果検証などを推進してまいりました。その結果、カリウムなどの肥料有効成分が適量含まれており栽培試験においても従来肥料と差異がないことが判明したため、2017 年 8 月に農林水産省へ、バイオマス燃焼灰を用いた肥料の「肥料登録申請」を申請しました。従来、肥料原料であるカリウムやリンの調達は海外輸入が多く、バイオマスボイラなどから発生する安全な木質燃焼灰は、国内の肥料代替原料として有望視されてきました。こうした背景から、昨年度に改正肥料法が施行されたことに伴い、肥料の種類の見直しが行われ、安全検証された木質燃焼灰は「副産肥料等」に位置づけられることとなり、粟津工場のバイオマス燃焼灰が 2022 年 4 月に副産肥料として登録されました。 粟津工場のバイオマス燃焼灰は、2022 年 4 月より、肥料原料として朝日アグリア関西工場へ納入を開始しており、今後、粟津工場で発生するほぼ全量を納入していく予定です。現在、朝日アグリア関西工場では、バイオマス燃焼灰を用いた肥料の製造準備を推進しており、2023 年度より、JA などを通じた販売を目指しています。石川県などの農家向けに肥料の安定供給の一助となることが期待されます。 また、木材チップを生成しているかが森林組合においても、伐採や用材集積作業中に発生する年間約 2,700 トンの根本材やバーク(木の皮)が粟津工場のバイオマスボイラの燃料に適さず、大部分を産業廃棄物処分している課題を有していました。このたびの加賀地域の森林資源利用サイクルのなかで、産業廃棄物削減の取り組みの一環として、根本材やバークを混合粉砕した状態にすることで、大型バイオマス燃焼施設における燃料化利用に取り組んできました。現在では大型破砕機を用いて混合粉砕を行い、かが森林組合から岐阜県などの大型バイオマス施設向けに燃料として供給しています。これにより、山林から生産される木材が、製材用、合板用、木質バイオマス用などとして幹からバークまで余すところなく利用可能となりました。このたびの一連の取り組みが広がることにより、石川県の地元木材のカーボンニュートラルなエネルギー利用だけでなく、県内農林業の一層の活性化と、生産活動における産業廃棄物排出量削減と排出した廃棄物の再資源化への促進が期待されています。 【左:バイオマス燃焼灰を用いた肥料の試作品】 【右:かが森林組合での根本材・バーク混合破砕の様子】 コマツは、中期経営計画において、2030 年までに、製品使用により排出される CO2 の 50%削減(対 2010 年比)、生産による CO2 排出の50%削減(対 2010 年比)という経営目標とともに、2050年カーボンニュートラルをチャレンジ目標としています。ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。
2022/09/14 15:44 株式会社小松製作所
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コマツ 統合報告書「コマツレポート 2022」を発行
2022 年 09 月 09 日 コマツ(社長:小川啓之)は、本日、統合報告書「コマツレポ―ト 2022」を発行しました。 当社は、ステークホルダーの皆さまに向けて、中期経営計画における「成長戦略による収益向上(財務指標)と ESG 課題解決(非財務指標)の好循環で持続的成長を目指す」という価値創造モデルを中心とした、持続的成長を目指した取り組みをご紹介するコマツレポート(統合報告書)を毎年発行しています。 今年度の報告書では、本年4月に発表した 3 カ年(2022 年度~2024 年度)の中期経営計画 「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」で掲げる、次の 100 年に向けて新たな価値創造を目指す成長戦略を中心に紹介します。中期経営計画の策定プロセス や人材育成への思いを語る社長メッセージ、企業価値向上を目指す財務戦略(CFO メッセージ)、気候変動への取り組みとして、TCFD 提言に基づく情報開示や、持続可能な資源開発と鉱山オペレーションのゼロエミッションの両立を目指す取り組み(マイニング事業本部長メッセージ)などで構成されています。 また中期経営計画の成長戦略3本柱を通じた ESG 課題解決を着実に遂行していくために、新たな KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定しました。中期経営計画の策定に先立ち特定したマテリアリティや KPI、関連性の高い SDGs との関係を整理しています。 コマツは中期経営計画で掲げている、ダントツバリュー(収益向上と ESG 課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。 和文:https://www.komatsu.jp/ja/ir/library/annual 英文:https://www.komatsu.jp/en/ir/library/annualサステナビリティ基本方針に基づく、環境・社会に関する活動については、ESG データブックにおいてより詳 細な情報開示を行っています。【ESG データブック】 和文:https://komatsu.disclosure.site/ja/themes/121 英文:https://komatsu.disclosure.site/en/themes/121
2022/09/09 17:58 株式会社小松製作所
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