コマツ 2020年3月期 第2四半期決算短信〔米国基準〕(連結)

2019/10/3017:48配信

1.当四半期決算に関する定性的情報

(1)連結経営成績に関する定性的情報 コマツは、2021年の創立100周年とその先の成長を目指し、本年4月より2022年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「DANTOTSU Value - FORWARD Together for Sustainable Growth」を スタートしました。①イノベーションによる価値創造、②事業改革による成長戦略、③成長のための構造改革を成長戦略3本柱として掲げ、収益向上とESGの課題解決の好循環による持続的成長を目指し、活動を進めています。本中期経営計画の初年度となる2020年3月期の第2四半期(2019年4月1日から2019年9月30日 まで)において、連結売上高は1兆2,134億円(前年同期比7.9%減)となりました。建設機械・車 両部門では、日本、北米を中心とする伝統市場において需要が堅調に推移したものの、アジアをはじめとする戦略市場において需要が減少したことなどから、売上げは前年同期を下回りました。産業機械他部門では、自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が減少したことに加え、半導体市場向けエキシマレーザー関連製品の販売減少もあり、売上げは前年同期を下回りました。 

 利益につきましては、販売価格の改善活動などに取り組んだものの、販売量減少や地域構成差などにより、営業利益は1,419億円(前年同期比29.1%減)となりました。売上高営業利益率は前年 同期を3.5ポイント下回る11.7%、税引前四半期純利益は1,282億円(前年同期比33.4%減)、当社株主に帰属する四半期純利益は900億円(前年同期比28.2%減)となりました。 

 9月には、本中期経営計画より新たにESGの経営目標の1つに掲げている、世界の代表的な社会的責任投資指標「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インディシーズ(DJSI)」に引き続き選定されました。今後も、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を、お客さまとともに実現していきます。

(注)セグメント別売上高は、注記のないものはすべてセグメント間取引消去前ベースです。

部門別の概況は以下のとおりです。 

[建設機械・車両]

 建設機械・車両部門の売上高は1兆1,116億円(前年同期比7.4%減)、セグメント利益は1,298 億円(前年同期比29.4%減)となりました。 

 中期経営計画の成長戦略3本柱の1つであるイノベーションによる価値創造において無人ダンプトラック運行システム(AHS)を重点項目の1つに掲げ、AHSを後付け可能な超大型ダンプトラック最新モデル930E-5の西豪州ピルバラ地区への41台導入に向けて取り組みました。また、豪州イマー シブ社の買収により、鉱山機械向けシミュレータを活用した新たなトレーニングソリューションをラインナップに組み込みました。 

 さらに、2015年2月にスタートした建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクシ ョン」を確実に推進し、これまでに国内においては8,700を超える現場に導入しました。海外においては、米国やドイツなどでパイロット導入し、本格導入に向けて活動を進めています。 

 成長戦略3本柱の1つである事業改革による成長戦略の重点項目であるアフリカなどの成長市場への取り組みとして、本年8月に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の「日本・アフリカビジネスフォーラム&EXPO」に出展しました。また、昨年度開設した「ドバイトレーニング&デ モンストレーションセンタ」において、アフリカ地域の代理店の人材育成を行うなど代理店力強化に向けた活動に取り組みました。

(注) (※)「アジア」は日本および中国を除きます。 

地域別の概況は以下のとおりです。 

<日本>

 日本では、2017年9月に施行された新排出ガス規制に伴う駆け込み需要の反動減からの回復やイ ンフラ関連工事需要の堅調さに加え、消費税増税前の駆け込み需要もあり、売上げは前年同期を上 回りました。 

<米州>

 北米では、一般建機・鉱山機械ともに需要が引き続き堅調であったものの、代理店在庫の調整を 進めたことから、売上げは前年同期並みとなりました。中南米では、一般建機の需要は、ブラジルにおいて堅調に推移したものの、経済情勢悪化が続くアルゼンチンやメキシコにおいて減少したことから、売上げは前年同期を下回りました。 

<欧州・CIS> 

 欧州では、主要市場であるドイツ、フランスなどでの需要が堅調であり、売上げは前年同期を上回りました。 

 CISでは、鉱山機械の需要は、石炭向けが減少したものの、石油・ガス向けは堅調に推移し、一 般建機の部品・サービスの売上げを着実に取り込んだことなどにより、売上げは前年同期を上回りました。 

<中国> 

 中国では、米中貿易摩擦が長期化し、国内経済の不透明感が強まっていることに加え、国産メー カー比率の上昇により売上げは前年同期を下回りました。 

<アジア・オセアニア> 

 アジアでは、燃料炭価格の低迷に伴い、最大市場であるインドネシアでの鉱山機械の需要が減少したことに加え、選挙のあったインドネシア、タイ、フィリピン、インドにおいて一般建機の需要が低調に推移したことにより、売上げは前年同期を下回りました。 

 オセアニアでは、鉱山機械の部品・サービス売上げを着実に取り込んだものの、本体売上げが減少したことなどにより、売上げは前年同期を下回りました。 

<中近東・アフリカ> 

 中近東では、イエメンの内戦に伴う各国政府の緊縮財政の影響が続いていることに加え、トルコの通貨安の影響などもあり、売上げは前年同期を下回りました。 アフリカでは、南部アフリカ地域では鉱山機械の需要が堅調であったものの、その他地域の需要は低調に推移したことなどにより、売上げは前年同期を下回りました。

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最終更新:2019/11/2018:07

株式会社小松製作所