日野自動車 自然と地域と共生する工場へ ~古河工場「ビオトープKOGA」誕生までの歩み~
2. 環境学習の場として
「ビオトープKOGA」を次世代へと継承し、地域とともに学び、成長する工場であり続けるために、地域の方々を招き、地元有識者と協働して季節の特性に応じた学習イベントを企画、開催しています。こうした活動の積み重ねにより、「ビオトープKOGA」は生き物が暮らす場所だけでなく、地域の方々が自然や命の大切さを学ぶ場となっています。

――――春 桜の植樹で、旅立ちを祝う【3月】
工場の近くにある名崎小学校の6年生の卒業を記念し、地域の桜「ベニサシマ」の苗木を植樹しています。子どもたちは一人ひとり苗木にそっと触れ、想いを込めながら丁寧に土に植えていきます。

――――初夏 新たな命を「みんなの池」へ【6月】
名崎小学校の2年生を対象に生物放流式を開催しています。コップの中に入ったヨシノボリやテナガエビ、メダカなど地域の生き物を、子どもたちは緊張しながらも丁寧に、「みんなの池」に放流していきます。

――――夏 夜の森で、命と出会う【7月】
地域の親子を対象に、夜の昆虫観察会を開催しています。夕暮れ時は「ビオトープKOGA」周辺を散策しながら、トンボ、バッタ、チョウ、カマキリ、テントウムシなどを観察します。そして、夜になるとライトアップで光に飛んでくるカブトムシやカナブンを夢中になって探す親子の姿が工場の緑地帯に広がります。最後は、昆虫に詳しい講師から捕まえた昆虫の生態について学ぶ時間を設けています。観察だけではなく、昆虫の特徴も学んでいきます。
3. 1年半の変化 豊かな生態系へ
ビオトープが誕生して以降、ギンヤンマなどのトンボの飛来や、放流されたミナミメダカが次々と繁殖するようになり、トウキョウダルマガエルの鳴き声も池の至る所から聞こえてくるなど、生物多様性がより豊かになりました。ビオトープには水の生き物だけでなく、チョウや鳥など、あらゆる生き物が水を求めて集まります。緑と水が融合したこの空間は、多様な生き物たちが行き交う場所として育ち続けています。

ゴマダラチョウ

キジ
――――部署の垣根を超えて広がった輪
「ビオトープKOGA」を支えているのは、ものづくり支援部 安全環境古河グループを中心に、自然や生き物が好きな有志メンバーが集まった「自然共生ワーキンググループ」です。立ち上げ当初10名だったメンバーは、現在では41名にまで拡大しています。部署や立場の垣根を越えた連携のもと、仲間たちの熱意と知恵がひとつとなり、「ビオトープKOGA」は着実に形になっていきました。メンバーは、それぞれの業務と両立しながら、ビオトープ周辺の植栽した花への水やりや草むしり、落ち葉拾いといった環境整備のほか、地域の子どもたちへの環境学習のサポートなども積極的に取り組んでいます。メンバーのうち数名は、自然環境や生態系の保全に関する専門資格である「ビオトープ管理士」を取得しました。今後もより良いビオトープのあり方を模索しながら、仲間とともに日々の管理と改善に励んでいきます。

自然共生ワーキンググループのメンバー
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最終更新:2026/08/1010:37