日野自動車 <インタビュー>大型観光バス日野セレガ、約20年ぶりにデザインを刷新 ~デザインに込めた想い~
2. 何を残し、何を変えたのか
――――日野セレガの先代モデルのデザインで守りたかった部分はどこでしょうか
沼岡:日野セレガの名前の由来は「セクシー&エレガント」であり、今回のコンセプトである「Glamorous Flow」にも、その精神は受け継がれています。フロントのエンブレム下にある黒い部分から、大きくくびれるような造形が日野セレガの大きな特徴です。この凛としたシェイプはリヤまで続いており、今回もこだわりました。
岡田:フロントのデザインをするにあたって、日野セレガの先代モデルならではのフロントから側面へ3次元的に回り込むアクセントピラーや、動的で抑揚のあるルーフシルエットは日野のバスを代表するデザインアイコンと考えています。これらの要素はブランドとして非常に価値があり、大切に守りながら10年、20年先も戦える新しさをどう加えるか、バランスを意識しながら取り組みました。

先代モデル

新モデル
――――大きく変更した点についてはいかがでしょうか。
沼岡:今回、最も大きく変更したのはフロントとリヤです。
スーパーハイデッカのみ、フロントガラスに続く屋根の部分を黒く塗装しました。フロントガラスが大きく見えて、アクセントピラーを強調しつつ伸びやかに大きく表現できるように変更しました。
岡田:初期の案では、屋根の黒い部分が最終案よりも広かったですが、お客様カラーに塗られることも考慮して現在の形になりました。
フロントのLEDヘッドランプは大型トラックと同一の高機能のものに変更しました。
同じ部品を使いながら、大型トラックが力強い表情であるのに対し、日野セレガはセクシー&エレガントで柔らかい表情を表現しました。見た目を変えただけではなく、空力性能を向上させる役割も狙っています。

フロントからサイドにかけて伸びるアクセントピラー

初期段階のアイデアスケッチ
遠藤:リヤについては従来のリヤスポイラーをなくし、リヤ上部全体を門型のフィン形状にして、車体全体の整流効果を狙いました。
リヤコンビランプも縦長基調のLEDタイプに一新し、夜間でも遠くから日野セレガとひと目でわかるようにしています。一方、門型スポイラーとバンパーの間にくびれを残すことで、機能性と先進性と日野セレガらしさを高次元で表現できたと思っています。
加えて、ロゴもよりスタイリッシュでモダンな造形と調和するよう一新しました。従来は左側面のみだったロゴを両側面に配置し、どこから見ても日野セレガだとわかりやすいようにしました。

先代モデル

新モデル
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最終更新:2026/06/2612:31