日野自動車 商用EV「日野デュトロ Z EV」導入から稼働まで 全台EV化推進「グリーンコープ」を支える「CUBE-LINX」

2025/06/1215:25配信

1. ラストワンマイルの使い勝手を追求した「日野デュトロ Z EV」

日野デュトロ Z EVは、ワンステップで荷室への乗降が可能な床面地上高400mm(定積時)の超低床設計や、運転席から荷室へ車外に降りずに移動できるウォークスルー構造が特長です。「完全EV化」した宗像支部では配送トラック25台全てに同車をお使いいただいています。

―――日野デュトロ Z EVの使い勝手は。

荷台が低く助かっています。荷台が高い従来のトラックでは乗り降りが体力的に大変で、体格によっては乗降が難しいこともありましたが、今は体力の消耗を抑えられています。

1日の配達先は多い時に約60カ所あります。これまでは約360回乗降していましたが、ウォークスルーバンでは乗降回数がおよそ1/3に減り、作業時間が短縮されました。運転席からではなく歩道側から乗り降りできるので働く人の安全も守られていると感じます。(染矢さん)

モーター音が静かで、組合員さんから「来たのが分からなかった」と言われるほどです。ディーゼル車では組合員さんの自宅近くに停車することを申し訳なく思っていましたが、日野デュトロ Z EVは静かなのでアイドリング状態でも音が気にならず、エアコンをつけたまま車内で伝票整理や休憩ができるようになりました。(河野さん)

超低床の「日野デュトロ Z EV」へ荷物を積み込む

―――ディーゼル車の給油と比べてEVの充電の業務負担感はいかがですか。

これまでは週に2回、拠点から離れたスタンドで給油していました。管理者は給油カードを朝に配送担当者へ配り帰所後に回収していたため、給油忘れやカード紛失のリスクがゼロではありませんでした。(染矢さん)

一方、日野デュトロ Z EVは拠点に帰り充電器を差すだけなので管理者も配送担当も業務の負担が減りました。(河野さん)


―――普通免許で運転できるコンパクトな車両サイズも特長です。

「トラックは大きなイメージがあり、自分がトラックに乗っているイメージが湧かない」など大きな車に苦手意識を持つ方でも配達業務をできる車両を探していました。小ぶりな日野デュトロ Z EVならば抵抗感なく配達してもらえると考えました。(棚町さん)

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最終更新:2025/06/1215:55

日野自動車株式会社

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