三菱ふそう ダイムラートラック社、2024年の通期決算を発表
- トラック・バス事業のフリーキャッシュフローが増加
- MFTBCの「eCanter」を含むバッテリーEVの売り上げは17%増
- FUSOはインドネシアでトップシェアを継続
- 欧州で「eCanter」を大規模受注
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下MFTBC)の親会社ダイムラートラック社は、2024年の通期決算を発表しました。欧州の需要減の中、安定した業績を残しました。FUSOブランドはインドネシアでの地位を堅持し、「eCanter」を含むバッテリー電気自動車(EV)の販売を伸ばしました。
ダイムラーグループの2024年の売上高は541億ユーロで、2023年(559億ユーロ)より3%減少しました。調整済みEBITは46.67億ユーロと15%減(2023年:54.89億ユーロ)となりました。一方で、トラック・バス事業のフリーキャッシュフローは31.52億ユーロに増加(2023年:28.11億ユーロ)しました。
FUSOブランドを含むトラックアジア事業部門は、販売台数は125,234台と前年比22%の減少でした(2023年:161,171台)。売上高も13%減の61.11億ユーロとなりました(2023年:70.60億ユーロ)。特に中国におけるダイムラートラック社と北汽福田汽車社との合弁会社の解消が大きく影響しました。
FUSOはインドネシアで38.1%の市場シェアを獲得し、54年連続でトップシェアとなりました。インドネシアでは2024年に「eCanter」を発売しました。
ダイムラートラック全体では460,469台を販売し、前年比12%の減少でした(2023年:526,053台)。バッテリーEVは17%増となる4,035台を販売しました。三菱ふそうの「eCanter」はギリシャではアテネとテッサロニキで計89台、スペインのPlanway Logística社から22台の受注を獲得しました。ギリシャでは、eCanterに同国のカウシス社による架装を施した車両がごみ収集作業に用いられています。スペインでは山吹色の「eCanter」がスペインの郵便サービス・Correosに利用されています。
日本国内では、大型トラック「スーパーグレート」最新モデルが、その性能の高さと燃費性を評価されました。
2025年は、ダイムラートラック社は46万台から48万台の販売台数を予想しています(2024年:460,409台)。

*財務指標はすべて、ダイムラートラックホールディング社が発表したものです。

2024年にスペイン・Planway Logística社に22台の「eCanter」を納車
最終更新:2025/03/1815:28