日立建機 ブラッドケン社が太陽光発電事業者エナパークグループに出資

2022/12/1414:11配信

インド・コインバトール工場での再生可能エネルギー比率を引き上げ、CO2 排出量を削減

2022 年 12 月 13 日 

エナパークグループの太陽光発電所(インド・マハーラーシュトラ州)


 日立建機株式会社(執行役社長:平野 耕太郎/以下、日立建機)の 100%子会社で、鉱山機械向け部品を製造する Bradken PTY Ltd(本社:オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州、CEO: Sean Winstone(ショーン ウィンストン)/以下、ブラッドケン社)は、このたび、インド・コインバトール工場における CO2 排出量の削減を目的に、太陽光発電事業者 Enerparc AG(以下、エナパーク社)グルー プの Enerparc Solar Power 3 Private Limited(エナパーク ソーラー パワー スリー)に 12.5%出資し、太陽光パネルで発電した電力の利用を 2023 年 4 月より開始します。

 これにより、コインバトール工場の電力消費量の約 40%にあたる年間約 10.5GWh を太陽光発電で賄 い、コインバトール工場全体での再生可能エネルギー比率を 75%に引き上げ、年間 CO2 排出量を約 7,700 トン削減します。 

 エナパーク社は、欧州、中東、ロシア・CIS、豪州などの世界 25 カ国で事業展開しているドイツの太陽光発電事業者です。世界全体で約 2,500MW の太陽光発電所を保有・運営しています。 


 インドは経済発展に伴い、電力需要は 2030 年まで年率平均 4~5%*増加すると見込まれている一 方、慢性的な電力不足により、電力供給は不安定な状況です。また、石炭での火力発電や自動車の排気ガスによる大気汚染が問題になっています。そのような状況下、インド政府は、再生可能エネルギーによる発電量を全発電量の 6 割とする目標を掲げており、再生可能エネルギーの導入促進計画として、2030 年 までに 450GW(水力発電 60GW を含めた場合 510GW)の導入を目標にしています。 

*エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)および JMK リサーチ社による予測。


 日立建機グループでは、生産工程での CO2 排出量を 2030 年度に 45%削減(2010 年度比)することを目標に掲げ、2019 年にはインドの連結子会社タタ日立コンストラクションマシナリー社の西ベンガル州・カラグプール工場敷地内に太陽光パネルを設置するなど、再生可能エネルギーへの転換による CO2排出量の削減を推進しています。2021 年のブラッドケン社全体の CO2 排出量約 13.4 万トンのうち、コインバトール工場では約 18%相当の 2.4 万トンの CO2 を排出していますが、今回の取り組みにより、7,700 トンの CO2 排出量を削減します。


 日立建機グループは 2050 年までにバリューチェーン全体を通じてのカーボンニュートラルをめざしており、今後も、国内外の生産拠点とグループ会社のすべてで環境に配慮したものづくりを推進していきます。

最終更新:2022/12/1416:30

日立建機日本株式会社