鹿島のトンネル自動化施工がいよいよ実用化段階へ! 実坑道での施工に挑戦

2021/10/0812:32配信

こうして開発された「A4CSEL for Tunnel」の技術は、いよいよ実用化に向けての仕上げ段階に入りました。

神岡鉱業(本社:岐阜県飛騨市)が所有する試験坑道で、データに基づいて「余掘り」を最小化する自動穿孔作業や発破掘削技術とともに、これまでに開発した自動化施工技術を

 

実現場と同様に実証

 

し、2年間にわたって有効性や実用性を確認していくことになったのです。(鹿島のプレスリリースはこちら

2年間にわたりトンネルの自動化施工技術を検証する試験坑道

この試験坑道は岐阜県飛騨市神岡町にあり、掘削延長は321.3m、自動化施工で掘削する断面席は73.5m2となっています。

鹿島建設では、この実規模掘削試験を通じて、データに基づく最適化施工を行える人材を育成するなど、自動化施工による施工体制の構築も並行して進めていくとのことです。

この調子だと、典型的な「KKD(経験・勘・度胸)」の世界だった山岳トンネルは、意外にも早く、自動化や無人化による施工が実現するかもしれませんね。まさに「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」を象徴する取り組みと言えるでしょう。

将来の山岳トンネル自動化施工のイメージ。KKDからデータ化へと、意外に早く進むかもしれない

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最終更新:2021/10/0812:54

株式会社イエイリ・ラボ