「最近の機械貿易動向(1 月)~機械輸出額 2 ヶ月連続で対前年同月比増加~」

2021/03/1214:04配信

(4)業種別動向~21業種中14業種が前年同月比で増加、そのうち 8 業種が二桁の増加~ 

1)業種別では、産業機械(20.5%増)をはじめ、14 業種が前年同月比で増加し(12 月は 13 業種が増加)、 そのうち産業機械、電子ディバイス(11.3%増)、軽電気機械(17.4%増)等 8 業種が二桁の増加であった。 機械全体では 4.3%の増加となった。 

2)前年同月比で減少した 7 業種のうち、二桁の減少となったのは、船舶(23.6%減)、航空機部品(54.0% 減)等 4 業種となり(12 月は 2 業種)、一桁以下の減少にとどまったのは、自動車(5.0%減)、陸用内燃機関(1.3%減)、通信機械(5.6%減)の 3 業種であった。

(5)機種別動向~半導体製造装置、産業用ロボット等が大幅増加、航空機部品等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①韓国・台湾、中国向け半導体製造装置 (50.4%増)、②中国、北米向け産業用ロボット(42.4%増)、③中国、北米、EU 向け電動機(34.9%増)、④ 中国向け通信機械部分品 (33.2%増)、⑤中国、韓国・台湾向け電気・電子計測器(30.3%増)、⑥北米向け農業機械(27.9%増)、⑦中国、韓国・台湾、ASEAN・南アジア向けその他の配電制御装置(24.8% 増)、⑧北米、EU、中国向け写真機の部分品・附属品(23.6%増)、⑨中国向けコンデンサー等部分品 (22.0%増)、⑩EU、北米向け白物家電(21.6%増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、航空機部品(54.0%減)、鉄道車両(53.9%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機をはじめ 8 機種が前年同月比で増加~ 

1)2021 年 1 月の機械輸入伸び率は 4.8%増と 2 ヶ月ぶりに対前年同月比で増加した。上位 12 機種のうち電子計算機(20.8%増)、携帯電話(1.9 倍)、電子ディバイス(8.6%増)等 8 機種が前年同月に比べて増加し(2020 年 12 月は 7 機種が前年同月比で増加)、そのうち電子計算機、携帯電話、乗用車(37.4%増) の 3 機種が二桁以上の増加であった。減少したのは、自動車部品(14.9%減)、白物家電(1.5%減)、配電機器(2.7%減)、その他の配電制御装置(6.0%減)の 4 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、航空機・部品等、受信変換その他送受信機器、白物家電、医療機械、配電機器、TV、デジカメ・ビデオ、時計、通信機械部分品、鉄道車両の 12 機種となっている。

3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の 46%を占める中国(13.6%増)、ASEAN・南アジア(1.1%増)、EU(10.1%増)、韓国・台湾(8.1%増)、北米(21.4%減)、その他地域(11.9%減)であった。

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最終更新:2021/03/1216:22

日本機械輸出組合