「最近の機械貿易動向(1 月)~機械輸出額 2 ヶ月連続で対前年同月比増加~」
Ⅲ 個別動向
1.全商品貿易動向~輸出は2ヶ月連続対前年同期比で増加、輸入は21ヶ月連続で減少~
1) 2021年1月の全商品輸出額は5兆7,796億円、前年同月比(以下同じ)6.4%増と2ヶ月連続で対前 年同月比増加した(2020年12月2.0%増)。これは、約21%を占める輸送用機器(8.7%減)が減少したものの、約19%の一般機械(12.5%増)をはじめ、約18%の電気機器(13.3%増)、約14%のプラスチック等化学製品(23.6%増)等が増加したためである。
2) 輸入額は6兆1,049億円、9.5%減と21ヶ月連続で対前年同月比減少した(2020年12月11.6%減)。 これは、全輸入額の約19%を占める電気機器(10.6%増)が増加したものの、約18%の原粗油等鉱物性燃料(26.9%減)、約10%の医薬品等化学製品(11.1%減)、一般機械(6.2%減)や約9%の鉄鋼・非鉄金 属等原料別製品(8.8%減)等が減少したことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、7ヶ月ぶりに赤字(3,254億円、2020年 12月は7,496億円の黒字)となった。
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 2 ヶ月連続で対前年同月比増加、輸入は 2 ヶ月ぶりに対前年同月比増加~
1)全商品輸出額の約62%を占める2021年1月の機械輸出額は3兆5,593億円、4.3%増と2ヶ月連続対前年同月比で増加した(2020年12月0.8%増)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は3.2%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約36%を占める機械輸入額は、2兆1,938 億円、4.8%増と2ヶ月ぶりに対前年同月比増加した(2020年12月2.9%減)。
(2)為替・営業日動向~1 月は 7.8%の増加要因、2 月は 11.3%の減少要因~
1)2021年1月は 1 ドル=103.6円となり、前年に比べ5.2%の円高となった。また、対ユーロは 126.5 円と前年に対して3.9%の円安となり、合わせて約2.3%の為替減少要因となった。営業日は前年と同じであるが、中華圏における春節の影響を考慮すると、約10.3%の増加要因となり、合計で約7.8%の増加要因となる。1 月の輸出額は 4.3%増であったことから、実質的伸び率は 3.2%減と3ヶ月ぶりに対前年同月比減少となった(2020 年 12 月 2.8%増)。
2)2 月は 1 ドル=104.4 円で前年比4.6%の円高、対ユーロは 126.3円で前年比4.8%の円安となり、合わせて約1.9%の為替減少要因となった。営業日は前年と同じであるが、中華圏における春節の影響を考慮すると、約9.5%の減少要因となり、合計で約 11.3%の減少要因となる。
3)3 月は、対ドルが 3 月 9 日 17:00 時点の108.8円とすれば、前年比0.8%の円高、また、対ユーロは129.3円で8.4%の円安となり、合わせて約0.9%の為替増加要因となる。営業日は前年に比べて2日多いため、約9.5%の増加要因となり、合計で約10.5%の増加要因となる。
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最終更新:2021/03/1216:22