「最近の機械貿易動向(12 月)~機械輸出額 26 ヶ月ぶり対前年同月比増加~」

2021/02/1916:37配信

(4)業種別動向~21 業種中 13 業種が前年同月比で増加、そのうち 6 業種が二桁の増加~ 

1)業種別では、電子ディバイス(5.1%増)をはじめ、13 業種が前年同月比で増加し(11 月は 8 業種が増 加)、そのうち軽電気機械(11.3%増)、船舶(11.5%増)、建設機械(25.6%増)等 6 業種が二桁の増加であ った。機械全体では 0.8%の増加となった。 

2)前年同月比で減少した 8 業種のうち、二桁の減少となったのは、工作機械(14.4%減)、航空機部品 (47.8%減)の 2 業種(10 月は 2 業種)となり、一桁以下の減少にとどまったのは、自動車(2.6%減)、産業 機械(0.03%減)はじめ 6 業種であった。

(5)機種別動向~鉄道車両、産業用ロボット等が大幅増加、航空機部品、発電機等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①その他地域(主としてカタール)向け鉄道車両(2.2 倍)、②中国、北米向け産業用ロボット(29.9%増)、③北米、その他地域、EU 向け建設機械 (25.6%増)、④EU、北米、中国向け写真機の部分品・附属品(23.6%増)、⑤中国、ASEAN・南アジア向けその他の重電気機器・部分品(21.6%増)、⑥中国、韓国・台湾向け電気・電子計測器(20.5%増)、⑦ 中国・北米向け陸用内燃機関(19.2%増)、⑧北米、中国、EU 向け電動機(17.2%増)、⑨その他地域(主としてオーストラリア、サウジアラビア、UAE)向け貨物自動車(16.7%増)、⑩北米、中国向け電池(14.1% 増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、航空機部品(47.8%減)、発電機(43.2%減)、原動力機械(37.0% 減)、金属加工機械(35.5%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機をはじめ 7 機種が前年同月比で増加~ 

1)12 月の機械輸入伸び率は 2.9%減と 2 ヶ月ぶりに対前年同月比で減少した。上位 12 機種のうち電子 計算機(7.5%増)、携帯電話(11.2%増)、乗用車(6.5%増)等 7 機種が前年同月に比べて増加し(11 月は 9 機種が前年同月比で増加)、そのうち携帯電話、受信変換その他送受信機器(14.6%増)、半導体製造 装置(2.7 倍)の 3 機種が二桁以上の増加であった。減少したのは、電子ディバイス(6.2%減)、航空機・部 品等(47.7%減)、自動車部品(7.3%減)をはじめ 5 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、航空機・部品等、受 信変換その他送受信機器、白物家電、医療機械、配電機器、TV、時計、通信機械部分品の 10 機種と なっている。 

3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の 41%を占める中国(4.6%増)、ASEAN・南アジア(6.8%増)、EU (0.4%増)、韓国・台湾(2.2%減)、北米(33.0%減)、その他地域(3.7%減)であった。

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最終更新:2021/02/1918:21

日本機械輸出組合