「最近の機械貿易動向(11 月)~機械輸出額 25 ヶ月連続対前年同月比減少~」
(4)業種別動向~21 業種中 8 業種が前年同月比で増加、そのうち 2 業種が二桁の増加~
1)業種別では、軽電気機械(6.4%増)をはじめ、8 業種が前年同月比で増加し(10月は10業種が増加)、そのうち建設機械(25.1%増)、産業車両(24.0%増)の2業種が二桁の増加であった。機械全体では3.0%の減少となった。
2)前年同月比で減少した13業種のうち、二桁の減少となったのは、光学機械(16.7%減)はじめ、工作機械(22.3%減)、航空機部品(42.2%減)等6業種となり(10月は7業種)、一桁以下の減少にとどまったのは、自動車(3.4%減)、産業機械(1.5%減)はじめ 7 業種であった。
(5)機種別動向~建設機械、産業用ロボット等が大幅増加、鉄道車両、航空機部品等が大幅減少~
1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位10機種は、①北米、EU、その他地域向け建設機械(25.1%増)、②中国、北米、EU向け産業用ロボット(25.1%増)、③北米、ASEAN・南アジア向け原動力機械(24.1%増)、④その他地域、ASEAN・南アジア向け産業車両(24.0%増)、⑤中国向け通信機械部分品(21.8%増)、⑥北米、中国向け電動機(21.2%増)、⑦北米・EU 向け白物家電(17.1%増)、⑧中国向けコンデンサー等部分品(11.2%増)、⑨北米、中国向け電池(10.8%増)、⑩北米、中国向けデジカメ・ビデオ(10.1%増)であった。
2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(58.6%減)、航空機部品(42.2%減)、繊維機械(30.6% 減)等であった。
(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち携帯電話をはじめ 9 機種が前年同月比で増加~
1)11月の機械輸入伸び率は3.1%増と14ヶ月ぶりに増加した。上位12機種のうち携帯電話(67.7%増)、電子計算機(12.3%増)、電子ディバイス(4.3%増)等 9 機種が前年同月に比べて増加し(10月は6機種が前年同月比で増加)、そのうち携帯電話、電子計算機、白物家電(10.1%増)等6機種が二桁の増加であ った。減少したのは、自動車部品(11.4%減)、乗用車(25.3%減)、航空機・部品等(34.9%減)の3機種であった。
2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に携帯電話、電子計算機、白物家電、受信変換その他送受信機器、医療機械、航空機・部品等、配電機器、TV、時計、通信機械部分品、発電機、鉄道車両の12機種となっている。
3)地域別機械輸入額は、金額順に全体の46%を占める中国(16.0%増)、ASEAN・南アジア(10.3%増)、韓国・台湾(0.7%減)、EU(22.1%減)、北米(11.2%減)、その他地域(0.6%減)であった。
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最終更新:2021/01/2713:05