最近の機械貿易動向(6 月)~機械輸出額 20 ヶ月連続減少~

2020/09/0312:00配信

(4)業種別動向~21 業種中船舶のみが増加、19 業種が二桁の減少~ 

1)業種別では、船舶(49.3%増)のみが増加し、それ以外の20業種が減少した(5月は21業種すべてが前年同月比減少)。機械全体でも 28.8%の減少となった。 

2)前年同月比で二桁の減少となったのは、自動車(50.3%減)、産業機械(15.9%減)はじめ 19 業種となり、一桁の減少にとどまったのは、電子ディバイス(7.9%減)のみであった。 

(5)機種別動向~船舶及び磁気カード・ディスク等が増加、時計、自動車部品等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種は、①その他地域(主としてパナマ、リベリア、マーシャル)、 ASEAN・南アジア(主としてシンガポール)向け船舶(49.3%増)、②中国、ASEAN・南アジア(主としてフィリピン、シンガポール)向け磁気カード・ディスク等(10.5%増)の 2 機種であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、時計(54.7%減)、自動車部品(51.0%減)、乗用車(50.1%減)等で あった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機をはじめ 4 機種が前年同月比で増加~ 

1)6月の機械輸入伸び率は11.3%減と9ヶ月連続で減少した。上位12機種のうち電子計算機(23.2%増)、 白物家電(4.9%増)をはじめ、4 機種が前年同月に比べて増加し(5 月は電子計算機 1 機種のみ)、そのうち電子計算機、受信変換その他送受信機器(33.1%増)、TV(23.1%増)の 3 機種が二桁の増加であった。 減少したのは、電子ディバイス(3.6%減)、携帯電話(15.8%減)、自動車部品(42.1%減)等 8機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、白物家電、携帯電話、受信変換その他送受信機器、医療機械、航空機・部品等、配電機器、TV、通信機械部分品、時計、デジカメ・ビデオの 11 機種となっている。3)地域別機械輸入額は、全体の44%を占める中国(4.8%増)、ASEAN・南アジア(14.8%減)、韓国・台湾 (2.0%減)、北米(25.5%減)、EU27(35.6%減)、その他地域(30.4%減)の順であった。

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最終更新:2020/09/0312:16

日本機械輸出組合