最近の機械貿易動向(6 月)~機械輸出額 20 ヶ月連続減少~
Ⅲ 個別動向
1.全商品貿易動向~輸出は 19 ヶ月連続、輸入は 14 ヶ月連続で減少~
1) 2020 年 6 月の全商品輸出額は 4 兆 8,624 億円、前年同月比(以下同じ)26.2%減と 19 ヶ月連続で減少した(5 月 28.3%減)。これは、約 21%を占める一般機械(24.5%減)、約19%の電気機器(18.5%減)、約18%の自動車等輸送用機器(41.1%減)、約13%のプラスチック等化学製品(14.2%減)、約11%の鉄鋼・ 非鉄金属等原料別製品(25.5%減)等が減少したためである。
2) 輸入額は 5 兆 1,317 億円 、14.4%減と 14 ヶ月連続で減少した(5 月 26.2%減)。これは、全輸入額の約14%を占める医薬品等化学製品(9.6%増)や約12%の一般機械(2.6%増)が増加したものの、約17%を占める電気機器(6.3%減)や約12%の原粗油等鉱物性燃料(48.7%減)、約10%の原料別製品(8.0%減) 等が減少したことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、3 ヶ月連続で赤字(2,693 億円、5 月は 8,382 億円の赤字)となった。
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 20 ヶ月連続、輸入は 9 ヶ月連続で減少~
1)全商品輸出額の約61%を占める 6 月の機械輸出額は 2 兆 9,887 億円、28.8%減と 20 ヶ月連続で減少した(5 月 34.3%減)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は34.8%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約 33%を占める機械輸入額は、1 兆 7,122 億円 、11.3%減と 9 ヶ月連続で減少した(5 月 23.5%減)。
(2)為替・営業日動向~6 月は 9.2%の増加要因、7 月は 4.9%の減少要因~
1)2020 年 6 月は 1 ドル=107.8 円となり、前年に比べ 1.2%の円高となった。また、対ユーロは 119.7 円 と前年に対して 2.2%の円高となり、合わせて約 0.7%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 2 日多いため、10.0%の増加要因となり、合わせて約 9.2%の増加要因となる。6 月の輸出額は28.8%減であったことから、実質的伸び率は 34.8%減と 5 ヶ月連続で前年同月比減少となった(5 月 29.1%減)。
2)2020 年 7 月は 1 ドル=107.2 円で前年比 0.7%の円高、対ユーロは 120.9 円で前年比 0.7%の円高となり、合わせて約 0.4%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約 4.5%の減少要因となり、合計で約4.9%の減少要因となる。
3)2020 年 8 月は、対ドルが 8 月 27 日 17:00 時点の 106.0 円とすれば、前年比 1.1%の円高、また、対ユーロは 125.4 円で4.9%の円安となり、合わせて約0.2%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約4.8%の減少要因となり、合計で約5.0%の減少要因となる。
- 2
- 4
最終更新:2020/09/0312:16