最近の機械貿易動向(6 月)~機械輸出額 20 ヶ月連続減少~
(3)地域別動向~韓国・台湾向けを除く 5 地域向けで前年同月比減少~
機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 18.4%を占める北米向けでは、36%を占める自動車 (63.2%減)をはじめ、産業機械(38.7%減)、電池等軽電気機械(28.8%減)、航空機部品(39.6%減)、建設機械(44.2%減)等が大きく減少し、50.8%減となった。②9.7%を占める EU(英国を除く 27 ヶ国)向けは、31%を占める自動車(41.1%減)をはじめ、産業機械(23.1%減)、理化学用機器等軽機械(33.6 減)、軽電気機械 (30.1%減)等が大きく減少して 33.2%の減少となり、③29.9%を占める中国向けでは、20%を占める自動車 (2.8%増)、8%の配電機器等軽電気機械(6.3%増)等が増加したものの、24%を占める産業機械(7.3%減)、15%の電子ディバイス(13.0%減)等が減少して4.1%減となった。④13.5%を占める韓国・台湾向けは、自動車(17.4%減)が減少したものの、産業機械(26.4%増)、電子ディバイス(5.8%増)等が増加して 3.2%増となり、⑤13.0%のASEAN・南アジア向けは、インドネシア(62.1%減)、タイ(45.4%減)、フィリピン(32.0%減)、インド (51.6%減)等 5 月同様 主要国向けがすべて二桁の減少となり、業種でも電子ディバイス(1.4%増)が増加したものの、産業機械(33.3%減)をはじめ、自動車(72.4%減)、軽電気機械(41.5%減)、重電気機械(30.2% 減)等が大きく減少して39.1%減となった。⑥14.3%のその他地域向けでは、中南米(25.4%減)、大洋州 (9.6%減)、ロシア東欧等(40.5%減)、中近東(54.8%減)、アフリカ(7.3%減)向けがいずれも減少し、業種でも 船舶(2.2 倍)が大きく増加したものの、自動車(53.9%減)、産業機械(21.0%減)、建設機械(30.6%減)等が大きく減少して 28.8%の減少となった。⑦なお、6 月は、韓国・台湾向けともに産業機械は前年同期比で増加したものの、電子ディバイス、重電気機械等が台湾向けで増加する一方、韓国向けで減少したことにより、台湾向けが 8.7%の増加、韓国向けが3.6%の減少となり、韓国・台湾向けの伸び率が鈍化した。
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最終更新:2020/09/0312:16