ヒューマンタッチ総研が独自分析 新型コロナウイルス感染症拡大が建設業の雇用環境に与えた影響

2020/07/3111:31配信

■建設技能工の新規求人は5.3%減、建設技術者は13.9%減にとどまり、他の職種よりも減少率が際立って低い 

 ハローワークにおける新規求人数の前年同月比増減率の推移を職種別に見ると、減少率が最も低いのが建設・採掘の職業(建設技能工)の5.3%減であり、次いで建築・土木・測量技術者(建設技術者)の13.9%減となっています。事務職は64.8%減、生産工程の職業は64.7%減、販売の職業は52.1%減といずれも50%以上の大幅な減少率となっており、他の職種と比べて、建設技能工と建設技術者は際立って減少率が低いことが分かります。

■ヒューマンタッチ総研所長・髙本和幸(ヒューマンタッチ代表取締役)のコメント 

 データから見て、新型コロナウイルス感染症拡大により、雇用環境が大きな打撃を受けたのは、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、製造業等であり、建設業における影響は他の業界と比較すると軽微であったと考えられます。 

 その背景には、日銀短観の結果からも言えるように、新型コロナウイルス感染症拡大が建設業の業況にあまりマイナスの影響を与えなかったことや、建設技術者や建設技能工といった職種について、AI等での省人化の余地が比較的少ないことがあるのではないかと考えられます。 

 今後については新型コロナウイルス感染症拡大の状況に大きく左右されますが、国土交通省の建設総合統計によると、2020年4 月の手持ち工事高が30兆7,806億円(前年同月比2.5%増)と高水準にあることや、九州地方や中部地方を中心に甚大な被害をもたらした「令和2年(2020年)7月豪雨」からの復興需要に対応しなければならないこと、国土強靭化計画の推進は避けては通れない最重要課題であること等を踏まえると、建設業における人材需要は今後も堅調に推移するのではないかと考えられます。 


会社概要 

ヒューマンタッチ株式会社 

●代表者:代表取締役 髙本 和幸  

●所在地:東京都新宿区西新宿 7-5-25 西新宿プライムスクエア 1F 

●資本金:1 億円         

●コーポレートサイト URL:https://human-touch.jp/ 

●ヒューマンタッチ総研サイト URL:https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/ 


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最終更新:2021/04/2016:16

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