最近の機械貿易動向(4 月)~機械輸出額 18 ヶ月連続減少~

2020/06/2216:39配信

(4)業種別動向~21 業種中 電子ディバイス、繊維機械の 2 業種のみが増加。~ 

1)業種別では、電子ディバイス(4.2%増)、繊維機械(6.3%増)の 2 業種のみが前年同月比で増加となった(3 月は 3 業種)。3 月に引き続き、二桁の伸びを示した業種はなく、機械全体では 27.3%の減少とな った。 

2)前年同月比で減少となったのは 19 業種あり、そのうち自動車(47.2%減)、産業機械(17.9%減)、軽電気機械(11.1%減)をはじめ、17 業種が二桁の減少であった。

(5)機種別動向~携帯電話が二桁増加、航空機部品、乗用車、鉄道車両等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種は、北米向け携帯電話(14.1%増)の1機種のみであった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、航空機部品(58.0%減)、乗用車(52.2%減)、鉄道車両(50.7%減)、 写真機の部分品・附属品(49.5%減)、貨物自動車(45.2%減)、デジカメ・ビデオ(43.4%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子計算機、電子ディバイス等 9 機種が増加~ 

1)4 月の機械輸入伸び率は 2.2%減と7 ヶ月連続で減少した。上位 12 機種のうち電子計算機(5.9%増)、 電子ディバイス(5.5%増)、携帯電話(10.8%増)をはじめ、9 機種が前年同月に比べて増加し(3 月は 5 機 種)、そのうち携帯電話と乗用車(12.3%増)、受信変換その他送受信機器(20.2%増)の 3 機種が二桁増加となった。減少したのは、自動車部品(17.5%減)、医療機械(4.1%減)、配電機器(13.7%減)の 3 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、航空機・部品等、白 物家電、医療機械、受信変換その他送受信機器、配電機器、TV、デジカメ・ビデオ、通信機械部分品、時計の 11 機種となっている。 

3)地域別機械輸入額は、全体の 44%を占める中国(8.3%増)、ASEAN・南アジア(13.6%減)、韓国・台湾 (4.7%増)、北米(1.1%減)、EU27(13.1%減)、その他地域(28.4%増)の順であった。

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最終更新:2020/06/2218:46

日本機械輸出組合