最近の機械貿易動向(4 月)~機械輸出額 18 ヶ月連続減少~

2020/06/2216:39配信

(3)地域別動向~韓国・台湾向けを除く 5 地域向けで前年同月比減少~ 

 機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 20.6%を占める北米向けでは、35%を占める自動車 (62.2%減)をはじめ、産業機械(18.7%減)、建設機械(26.1%減)、電池等軽電気機械(12.6%減)等が大きく 減少し、45.4%減となった。②27.1%を占める中国向けでは、電子ディバイス(4.0%増)、重電気機械(8.1% 増)等が増加したものの、産業機械(9.9%減)、自動車(17.8%減)が減少して 4.6%減となり、③14.2%の ASEAN・南アジア向けは、ベトナム(3.3%増)向けが増加したものの、フィリピン(50.2%減)、インドネシア (44.4%減)、インド(60.0%減)等ほとんどの国向けが二桁の減少となり、業種でも電子ディバイス(12.9%増)等 が増加したものの、約 19%を占める自動車(41.3%減)、産業機械(41.9%減)、軽電気機械(14.8%減)等が減少して 31.3%減となった。④9.9%を占める EU(英国を除く 27 ヶ国)向けは、27%を占める自動車(52.5%減)をはじめ、産業機械(22.1%減)、理化学用機械等軽機械(14.9 減)等が減少して 36.4%の減少となり、⑤12.6% を占める韓国・台湾向けは、産業機械(0.8%減)が微減となり、自動車(29.4%減)が大きく減少したものの、 電子ディバイス(10.6%増)、重電気機械(4.5%増)、軽電気機械(2.4%増)、光学機械(8.0%増)等が増加して 0.2%増となった。⑥14.0%のその他地域向けでは、中南米(18.7%減)向けをはじめ、大洋州(49.3%減)、アフリカ(44.7%減)向け、ロシア東欧等(39.1%減)等が大きく減少し、業種でも、船舶(28.9%増)が増加したものの、自動車(38.7%減)、産業機械(17.5%減)等が大きく減少して 31.0%の減少となった。⑦なお、韓国・台湾 向けの伸び率が微増し、中国向けの伸び率の減少幅が小さくなっているのは、主として半導体製造装置(韓国、中国)や半導体ディバイス(台湾、中国)、コンデンサー等部分品(韓国、台湾、中国)が前年同月比で増加していることによる。

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最終更新:2020/06/2218:46

日本機械輸出組合