最近の機械貿易動向(4 月)~機械輸出額 18 ヶ月連続減少~
Ⅲ 個別動向
1. 全商品貿易動向~輸出は 17 ヶ月連続、輸入は 12 ヶ月連続で減少~
1) 2020 年 4 月の全商品輸出額は 5 兆 2,060 億円、前年同月比(以下同じ)21.9%減と 17 ヶ月連続で減少した(3 月 11.7%減)。これは、約 20%を占める一般機械(23.2%減)、約 19%の電気機器(8.8%減)、約 17%の自動車等輸送用機器(45.5%減)、約 14%のプラスチック等化学製品(6.3%減)、約 12%の鉄鋼・非 鉄金属等原料別製品(14.5%減)等が減少したためである。
2) 輸入額は 6 兆 1,379 億円、7.1%減と 12 ヶ月連続で減少した(3 月 5.0%減)。これは、全輸入額の約 16% を占める電気機器(1.1%増)や約 12%の医薬品等化学製品(13.2%増)、約 11%の原料別製品(12.3%増) 等が増加したものの、約 16%を占める原粗油等鉱物性燃料(32.6%減)や約 10%の一般機械(4.3%減) 等が減少したことによる。
3) この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、3 ヶ月ぶりの赤字(9,319 億円、3 月は 54 億円の黒字)となった。
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 18 ヶ月連続、輸入 7 ヶ月連続で減少~
1)全商品輸出額の約 60%を占める 4 月の機械輸出額は 3 兆 1,054 億円、27.3%減と 18 ヶ月連続で減少した(3 月 13.9%減)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 29.7%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約 32%を占める機械輸入額は、1 兆 9,736 億円、2.2%減と 7 ヶ月連続で減少し た(3 月 3.2%減)。
(2)為替・営業日動向~4 月は 3.4%の増加要因、5 月は 7.2%の減少要因~
1)2020 年 4 月は 1 ドル=108.6 円となり、前年に比べ 2.3%の円高となった。また、対ユーロは 118.5 円 と前年に対して 5.4%の円高となり、合わせて約 1.5%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 1 日多いため、約 5.0%の増加要因となり、合わせて約 3.4%の増加要因となる。4 月の輸出額は 27.3% 減であったことから、実質的伸び率は 29.7%減と 3 ヶ月連続で前年同月比減少となった(3 月 16.5%減)。
2)2020 年 5 月は 1 ドル=107.1 円で前年比 3.4%の円高、対ユーロは 117.8 円で前年比 5.5%の円高となり、合わせて約 2.1%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約 5.3%の減少要因となり、合計で約 7.2%の減少要因となる。
3)2020 年 6 月は、対ドルが 6 月 18 日 17:00 時点の 106.9 円とすれば、前年比 1.8%の円高、また、対ユーロは 120.2 円で 1.8%の円高となり、合わせて約 1.1%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて 2 日多いため、約 10.0%の増加要因となり、合計で約8.8%の増加要因となる。
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最終更新:2020/06/2218:46