「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 17 ヶ月連続減少~」

2020/05/2611:29配信

(4)業種別動向~21 業種中 電子ディバイス、軽電気機械、農業機械の 3 業種のみが増加。~ 


1)業種別では、電子ディバイス(6.2%増)、軽電気機械(1.4%増)、農業機械(0.4%増)の 3 業種のみが前年同月比で増加となった(2 月は 7 業種)。そのうちで二桁の伸びを示した業種はなく、機械全体では13.9%の減少となった。

2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、医療機械、軽機械の 3 業種となった(2 月も 3 業種)。他方、電子計算機が 30%台、鉄道車両、民生用電子機械、船舶、産業車両、通信機械が40%台の低い水準にある。

(5)機種別動向~電池、産業用ロボットが大きく増加、鉄道車両、携帯電話等が大幅減少~ 


1)10%以上の伸び率を示した機種は、①北米、中国向け電池(17.0%増)、②中国、北米、EU27 向け産業用ロボット(13.6%増)の 2 機種であった。

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、携帯電話(61.9%減)、鉄道車両(60.5%減)、船舶(43.8%減)、時  計(33.5%減)、建設機械(33.4%減)、工作機械(33.1%減)、写真機の部分品・附属品(32.7%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち携帯電話、乗用車等 5 機種が増加~


1)3 月の機械輸入伸び率は 3.2%減と 6 ヶ月連続で減少した。上位 12 機種のうち携帯電話(83.6%増)、乗用車(15.5%増)、受信変換その他送受信機器(6.9%増)をはじめ、5  機種が前年同月に比べて増加し(2 月は 1 機種)、そのうち携帯電話と乗用車の  2   機種が二桁増加した。減少したのは、電子ディバイス(0.9%減)、電子計算機(9.6%減)をはじめ、7 機種であった。

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、携帯電話、航空機・部品等、医  療機械、白物家電、受信変換その他送受信機器、配電機器、TV、時計、デジカメ、通信機械部分品の11 機種となっている。

3)地域別機械輸入額は、全体の 39%を占める中国(0.7%減)、ASEAN・南アジア(0.5%減)、北米(6.9%増)、EU27(20.4%減)、韓国・台湾(3.1%減)、その他地域(1.7%増)の順であった。

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最終更新:2020/05/2612:19

日本機械輸出組合