「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 17 ヶ月連続減少~」
Ⅲ 個別動向
1. 全商品貿易動向~輸出は 16 ヶ月連続、輸入は 11 ヶ月連続で減少~
1)2020 年 3 月の全商品輸出額は 6 兆 3,581 億円、前年同月比(以下同じ)11.7%減と 16 ヶ月連続で減少した(2 月 1.0%減)。これは、約 23%を占める自動車等輸送用機器(18.2%減)、約 20%の一般機械(17.9%減)、約 18%の電気機器(3.5%減)、約 12%を占めるプラスチック等化学製品(5.2%減)、鉄鋼・非鉄金属等原料別製品(2.1%減)等が減少したためである。
2)輸入額は6兆3,526 億円、5.0%減と11 ヶ月連続で減少した(2 月13.9%減)。これは、全輸入額の約16% を占める電気機器(2.6%増)が増加したものの、約 21%を占める原粗油等鉱物性燃料(11.7%減)をはじめ、約 9%の一般機械(9.6%減)、原料別製品(4.4%減)等が減少したことによる。
3)この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2 ヶ月連続で黒字(54 億円、2 月は1 兆1,088 億円の黒字)となった
2.機械貿易動向
(1)機械輸出入動向~輸出は 17 ヶ月連続、輸入は 6 ヶ月連続で減少~
1)全商品輸出額の約 64%を占める 3 月の機械輸出額は 4 兆 441 億円、13.9%減と 17 ヶ月連続で減少し(2 月 1.8%減)、その水準は、リーマンショック前(2008 年 3 月)と比べると 77.0%となって、前月に比べて 7.8 ポイント悪化した(2 月 84.8%)。なお、為替・営業日要因を除いた実質的伸び率は 16.5%減であった。
2)一方、全商品輸入額の約 32%を占める機械輸入額は、2兆 485 億円、3.2%減と 6 ヶ月連続で減少し(2 月 19.3%減)、リーマンショック前(2008 年 3 月)の水準に比べ、19.6%増となっている。
(2)為替・営業日動向~3 月は 3.1の増加要因、4 月は 3.3の増加要因~
1)2020 年 3 月は 1 ドル=107.9 円となり、前年に比べ 2.9%の円高となった。また、対ユーロは 119.2 円と前年に対して 5.3%の円高となり、合わせて約 1.8%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて1 日多いため、約 5.0%の増加要因となり、合わせて約 3.1%の増加要因となる。3 月の輸出額は 13.9%減であったことから、実質的伸び率は16.5%減と 2 ヶ月連続で前年同月比減少となった(2 月 5.0%減)。
2)2020 年 4 月は 1 ドル=108.4 円で前年比 2.5の円高、対ユーロは 118.5 円で前年比 5.4%の円高となり、合わせて約 1.6%の為替減少要因となった。営業日は前年に比べて1 日多いため、約 5.0%の増加要因となり、合計で約 3.3%の増加要因となる。
3)2020 年 5 月は、対ドルが 5 月 20 日 17:00 時点の 107.6 円とすれば、前年比 3.0%の円高、また、対ユーロは 117.8 円で 5.5%の円高となり、合わせて約 1.8%の為替減少要因となる。営業日は前年に比べて 1 日少ないため、約 5.3%の減少要因となり、合計で約 7.0%の減少要因となる。
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最終更新:2020/05/2612:19