「最近の機械貿易動向(3 月)~機械輸出額 17 ヶ月連続減少~」

2020/05/2611:29配信

(3)地域別動向~6 地域向け全てで前年同月比減少~


1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 24.1%を占める北米向けでは、電池等軽電気機械(17.3%増)等が増加したものの、46%を占める自動車(22.3%減)や産業機械(9.6%減)、航空機部品(15.1%減)等が減少し、17.1%となった。②21.4%を占める中国向けでは、産業機械(11.9%減)、電子ディバイス(1.5%減)、自動車(15.9%減)等が減少して 9.7%減となり、③14.2%の ASEAN・南アジア向けは、ベトナム(9.5%増)向けが増加したものの、タイ(21.5%減)、シンガポール(44.5%減)、インド(27.7%減)等向けが二桁 の減少となり、業種でも電子ディバイス(14.8%増)等が増加したものの、23%を占める自動車(12.3%減)、産業機械(18.0%減)、軽機械(21.1%減)、船舶(89.8%減)等が減少して18.4%となった。④11.1%を占めるEU(英国を除く 27ヶ国)向けは、軽電気機械(24.6%増)が増加したものの、37%を占める自動車(14.0%減)、産業機械(12.3%減)、理化学用機械等軽機械(10.4%減)等が減少して13.4%の減少となり、⑤10.9%を占める韓国・台湾向けは、電子ディバイス(23.3%増)等が増加したものの、産業機械(13.5%減)、自動車(19.0%減)等が減少して 6.3%となった。⑥16.5%のその他地域向けでは、中近東(0.5%増)向けが微増したものの、アフリカ(27.2%減)、中南米(22.7%減)向け、ロシア東欧等(18.3%減)等が大きく減少し、業種でも、自動車(5.2%減)、船舶(41.4%減)、産業機械(13.9%減)等が減少して 14.7%の減少となった。 

2)また、リーマンショック前の 2008 年 3 月の地域別輸出額と比較すると、中国、ASEAN・南アジア向けが90%台、韓国・台湾、北米向けが 80%台、EU27 向けが 60%台、その他地域向けが 50%台となった。

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最終更新:2020/05/2612:19

日本機械輸出組合