最近の機械貿易動向(2 月)~機械輸出額 16 ヶ月連続減少~

2020/04/2515:43配信

(4)業種別動向~21 業種中 電子ディバイス、軽電気機械、重電気機械等 7 業種が増加。~


1)業種別では、電子ディバイス(23.0%増)、軽電気機械(14.7%増)、重電気機械(3.4%増)をはじめ 7 業種が増加した(1 月は 8 業種)。そのうち、電子ディバイス、軽電気機械、農業機械(10.4%増)の 3 業種が二桁の伸びとなり、機械全体では 1.8%の減少となった。

2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、医療機械、軽機械の 3 業種となった(12 月は 5 業種)。他方、電子計算機、鉄道車両が 30%台、民生用電子機械、産業車両が 40%台の低い水準にある。

(5)機種別動向~電池、電子ディバイス等が大きく増加、鉄道車両、携帯電話等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示した機種のうち上位 10 機種は、①北米、中国向け電池(27.4%増)、②中国、ASEAN・南アジア、韓国・台湾向け電子ディバイス(23.0%増)、③中国、ASEAN・南アジア、北米向け発 電機(22.4%増)、④北米、中国向け電気・電子計測器(15.4%増)、⑤中国、北米、EU27 向け産業用ロボット(14.5%増)、⑥中国、韓国・台湾向けその他の光学機器(13.8%増)、⑦中国、ASEAN・南アジア向け配電機器(13.7%増)、⑧中国向け時計(10.7%増)、⑨北米向け農業機械(10.4%増)、⑩北米、中国向け電動機(10.3%増)であった。

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(60.9%減)、携帯電話(40.5%減)、工作機械(26.7%減)、 繊維機械(20.3%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち電子ディバイスのみが増加~

1)2 月の機械輸入伸び率は 19.3%減と 5 ヶ月連続で減少した。上位 12 機種のうち電子ディバイス(3.2% 増)のみが前年同月に比べて増加し(1 月は 3 機種)、二桁増加した機種はなかった。減少したのは、電子計算機(25.8%減)をはじめ、航空機・部品等(1.1%減)、自動車部品(24.9%減)等  11  機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、航空機・部品等、携帯電話、医療機械、受信変換その他送受信機器、白物家電、時計、TV、通信機械部分品の 9 機種となっている。

3)地域別機械輸入額は、全体の 26%を占める中国(43.1%減)、ASEAN・南アジア(3.5%減)、北米(3.5%減)、韓国・台湾(7.0%増)、EU27(21.2%減)、その他地域(2.2%減)の順であった。

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最終更新:2020/04/2515:47

日本機械輸出組合