最近の機械貿易動向(1 月)~機械輸出額 15 ヶ月連続減少~

2020/03/1718:37配信

(3)地域別動向~韓国・台湾、その他地域向けを除き、4 地域向けで前年同月比減少~ 

1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 25.3%を占める北米向けでは、約 49%を占める自動車 (11.5%減)をはじめ、約 13%を占める産業機械(7.8%減)、航空機部品(4.0%減)等が減少し、7.9%減となった。②19.7%を占める中国向けでは、自動車(3.2%増)が増加したものの、産業機械(3.0%減)、電子ディバイス (4.9%減)等が減少して 2.3%減となり、③14.9%の ASEAN・南アジア向けは、フィリピン(7.9%増)、ベトナム (6.8%増)向けが増加したものの、シンガポール(18.0%減)、インドネシア(17.2%減)、パキスタン(35.3%減)向 け等が大きく減少し、業種でも、自動車(4.9%減)、産業機械(4.9%減)、電子ディバイス(2.3%減)、重電気機 械(11.9%減)、船舶(29.1%減)等が減少して 6.6%減となった。④13.0%を占めるEU向けは、39%を占める自動車(8.2%減)をはじめ、産業機械(7.7%減)、軽機械(3.3%減)、建設機械(30.3%減)等が減少して8.3%の減 少となり、⑤9.9%を占める韓国・台湾向けは、産業機械(6.4%減)、自動車(3.2%減)等が減少したものの、 電子ディバイス(22.0%増)等が大きく増加し、また、韓国(11.6%減)向けが減少したものの、台湾(12.1%増) 向けが増加して 0.4%増となった。⑥17.2%のその他地域向けでは、ロシア東欧等(8.2%減)向け等が減少したものの、アフリカ(18.8%増)、大洋州(16.7%増)向け等が増加し、業種でも、産業機械(17.6%減)等が 減少したものの、自動車(6.8%増)、船舶(28.7%増)等が増加して 5.4%の増加となった。 

2)また、リーマンショック前の 2008 年 1 月の地域別輸出額と比較すると、ASEAN・南アジア、中国向けが 90%台、北米向けが80%台、韓国・台湾向けが70%台、その他地域向けが60%台、EU 向けが50%台となった。

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最終更新:2020/03/1814:56

日本機械輸出組合