最近の機械貿易動向(12 月)~機械輸出額 14 ヶ月連続減少~

2020/03/0617:29配信

(4)業種別動向~21 業種中 産業機械、電子ディバイス、光学機械の 3 業種のみが増加。~ 

1)業種別では、産業機械(4.5%増)、電子ディバイス(2.7%増)、光学機械(10.0%増)の 3 業種が増加した (11 月は 2 業種)。そのうち、光学機械のみが二桁の伸びとなり、機械全体では 6.5%の減少となった。 

2)リーマンショック前の水準を超えたのは航空機部品、医療機械、軽機械、ベアリング、産業機械、光 学機械の 6 業種となった(11 月も 6 業種)。他方、鉄道車両、産業車両、電子計算機が 30%台、民生 用電子機械が 40%台の低い水準にある。

(5)機種別動向~原動力機械が大きく増加、鉄道車両、建設機械、携帯電話等が大幅減少~ 

1)10%以上の伸び率を示したのは、①ASEAN・南アジア、その他地域向け原動力機械(52.1%増)、② 中国、韓国・台湾向け半導体製造装置(25.8%増)、③中国、韓国・台湾向けその他の光学機器(16.2% 増)、④中国、北米、EU 向け電動機(12.9%増)であった。 

2)一方、最も落ち込み幅が大きいのが、鉄道車両(64.9%減)、建設機械(40.0%減)、携帯電話(38.5%減)、 産業車両(38.2%減)等であった。

(6)機械輸入動向~上位 12 機種のうち携帯電話等 5 機種が増加~ 

1)12 月の機械輸入伸び率は 1.6%減と 3 ヶ月連続で減少した。上位 12 機種のうち 5 機種が増加し、そ のうち携帯電話(21.0%増)、乗用車(12.9%増)、受信変換その他送受信機器(10.7%)の 3 機種が二桁の増 加となった。減少したのは、電子ディバイス(1.8%減)、航空機・部品等(2.8%減)、自動車部品(18.4%減)、 白物家電(9.7%減)、医療機械(7.6%減)等 7 機種であった。 

2)なお、輸入額が輸出額を上回っている機種は金額順に電子計算機、航空機・部品等、携帯電話、白 物家電、受信変換その他送受信機器、医療機械、配電機器、TV、時計、通信機械部分品、鉄道車両 の 11 機種となっている。 

3)地域別機械輸入額は、全体の 38%を占める中国(前年同月比横這)、EU(1.8%増)、ASEAN・南アジア (3.4%減)、北米(6.0%減)、韓国・台湾(2.8%減)、その他地域(1.6%減)の順であった。

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最終更新:2020/03/0618:29

日本機械輸出組合