最近の機械貿易動向(12 月)~機械輸出額 14 ヶ月連続減少~

2020/03/0617:29配信

(3)地域別動向~中国、韓国・台湾向けを除き、4 地域向けで前年同月比減少~ 

1)機械輸出額の地域的動きをみると、①全体の 24.1%を占める北米向けでは、約 15%を占める産業機 械(1.8%増)が増加したものの、約 50%を占める自動車(19.7%減)、航空機部品(8.6%減)、電池等軽電気 機械(10.2%減)等が減少し、14.4%減となった。②24.5%を占める中国向けでは、電子ディバイス(5.7%減) が減少したものの、産業機械(17.4%増)、配電機器等軽電気機械(8.4%増)、重電気機械(3.9%増)等が 増加して 3.7%増となり、③13.7%の ASEAN・南アジア向けは、ベトナム(4.4%増)向けが増加したものの、 シンガポール(32.5%減)、インドネシア(25.9%減)、パキスタン(41.1%減)向け等が大きく減少し、業種でも、 電子ディバイス(8.7%増)が増加したものの、自動車(19.3%減)、産業機械(10.0%減)等が減少して 15.8% 減となった。④12.6%を占める EU 向けは、41%を占める自動車(4.7%減)をはじめ、産業機械(10.0%減)、 建設機械(44.1%減)等が減少して 10.4%の減少となり、⑤10.2%を占める韓国・台湾向けは、自動車 (12.7%減)等が減少したものの、産業機械(17.9%増)、電子ディバイス(21.6%増)等が増加して 4.2%増とな った。⑥14.9%のその他地域向けでは、アフリカ(43.5%増)、中近東(3.8%増)向けが増加したものの、大 洋州(11.8%減)、中南米(9.7%減)等向けが減少し、業種でも、船舶(75.0%増)が増加したものの、自動車 (4.1%減)、産業機械(10.8%減)等が減少して 1.3%の減少となった。 

2)また、リーマンショック前の2007年12月の地域別輸出額と比較すると、中国向けが110%台、ASEAN・ 南アジア、韓国・台湾、北米向けが 80%台、その他地域、EU 向けが 60%台となった。

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最終更新:2020/03/0618:29

日本機械輸出組合